Chitlin Con Carne

Junior Wells


2005-02-16 WED.


これまでにも Junior Wells は 4 曲を採り上げていますが、よく考えてみると、ウマいけど好きじゃない、とか嫌いだけど影響を受けてる、とか、イヤならやめれば?と言われかねない発言ばかりしておりましたが、どっちかってえと、それは彼のヴォーカルについてであって、ハープについてはさほど語っていないのよねー。

ま、ワタクシ自身がハープに疎いもんだから、安直に好きか嫌いか、でしか言えない部分ではあるワケでございまして、それで行くと、ワタクシの好きなハーピスト、Carey Bell や Little Walter に比べると、あまし好きじゃない(ゴメン!) George Smith や Sonny Terry よりは「いい」けど、それほど「好き」とまでは言えない、ってあたりでしょか?

ただ、これ、ヴォーカルについても同じよなこと言ってましたが、「上手い!」とは思うんですよね。スゲえ!と。
でも、この人の録音はゼンブ集めたい、なんて気にはならないんですよ。
実際、ワタシがいっちゃん「集めた(あ、もちろん完全に、じゃないですけどね)」っての Little Walter なんですが、なんでか都内にでかけた時でも、「塔」とかで CD 探すのは彼と Carey Bell のとっからで、なのに Junior Wells のとこは「見もしません」ねえ。
どっか、特設会場で中古 CD のセールとかやってたら、ブルースの箱に Junior Wells が入ってたら、いちおー見はしますが、なんでか「買おう」なんて気にはあまりならないんですよ。

うちにある Delmark PA-3014 Hoodoo Man Blues にしたって、ブルース喫茶ってのをやってたころ、ぜ〜んぶひとわたり揃えなきゃ、って時期に買ったものですが、それと Vanguard の LP と二枚だけで、なんでか、あ Junior Wells はもーいいや、ってなっちゃったんですねえ。

たしかに 1960 年代のシカゴ・ブルースをモロ具現したサウンド、ってえ感じはしますが(しかも、そのスタイルそのものは、なかなかカッコいいんで、パクったりもしてるのに)、なんでか聴いてもココロに来ないんですねえ。

この Chitlin Con Carne、そのニュアンスにしても距離感のとり方にしても、「さすが」っちゅうウマさは迸り出ては来るのですが、なんか「ウマ過ぎる」っちゅーか、軽〜くスゴいことやっちゃってるその余裕みたいなもんがちょとハナについちゃうんですよ。(ま、やっかみもあるかな?)

てなことを言いつつも、また少しすると、彼のちゃう曲を採り上げちゃうんだよねー。

なんでか、コワいもの見たさ、じゃないんだけど、タマに聴きたくなるんですよ。で、聴くと、うぇ〜!いつもの Junior Wells だ!(当たり前)と⋯
いつも使う意味でとはちゃうんだけど、やはりある種のプレゼンスがあるんでしょね。
ジョン・リーやマディはこのあと一生、聴かなくてもどうってことないけど(で、実際に聴かないし)、どうも Junior Wells だけは「人生のスパイス(?)」としてこれからもたま〜に聴いては「ぶ〜たれて」行くことでございましょう。

相変わらず HP のリファインを進めております。
いったんはアップしたものの、文章の左右(あ、左は揃うのが当たり前か?)がキッチリ揃わないと、なんか気分が良くないんで、各行のケツをきれ〜に揃えて、でも各行を右揃えにするだけじゃ、こんどは左がでこぼこになるもんだから、Apple Worksで英文が入ってガタガタになったのを句読点やカッコ、カギカッコの前後のスペースを詰めたりして揃えてく、っちゅう気の遠くなるよな細かい作業でございます。
でも Apple Worksって、昔の、写植から貼り込みっちゅう手仕事チックなデザイン現場を思い出させてくれて、なんか懐かしいんですよ。
ただ、手を入れたとこの仕上がりと、そじゃないとことの違いが大き過ぎて、このぶんじゃ、ゼ〜ンブやりたくなっちゃうんですよねー。

ま、デザインに凝りたいとこと「そーでもないとこ」の間に違いがあってもいっか?てな気はしてるんですが。

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