Money ( That's What I Want )

Junior Walker


2005-02-21 MON.


いやあ、なんてカッコいいイントロざましょ!
最初のドラムなんて、初心者が覚えたての「ズズタタ」ってえのやるでしょ?基本的にゃあのリズムなんで、どっちかってえと「カッコいい!」とはなかなか言われそもないリズムなんですが、そゆ「初心者ドラム」とはちょっと( but 月とスッポン?)ちゃう Dig するスネア・ワークに、生命感溢れるキックが脈打ってて、そこにトレブリィなギターのコード・ワークと高域に寄ったハモンドのリフが入ると、こりゃもう、めっちゃファンキーで骨盤が揺れ始めます。

おそらくスタジオ・ライヴのフンイキで録音してるんでしょうねえ。
バックにはサクラのみなさまが歓声や嬌声を提供しておられますですよ(なんちて、ホントはどっかのクラブでのリアル・ライヴだ、っちゅう「恐れ」も無いではございませんが、それにゃあバックの歓声がみな「声良過ぎ」ますねえ。ホンマもんのライヴだと、必ず、故 桂芝雀師匠のおっしゃられましたところの、「声を聞いただけで、あ、こいつアホやな、と判るアホ声っちゅうのがおます」の「アホ声」や、酒でツブれた「きったねえ声」したオッサンが混じるものでございますが、ここでのバックの騒ぎは、これ、明らかに「それ専門にしてるガヤのプロ」の騒ぎ方(?)でございますよ。
しかもハンド・クラッピングの印象からすっと、実際の人数も声のワリに少ないのがバレバレ)。

1966 年 8 月にリリースされた、Motown 傘下の Soul からのアルバム Road Runner Soul SS-703(同時に発売された同内容ながらモノーラル盤は SM-703 )に収録されたナンバーで、したがってドラムは陸軍から除隊してきた Billy "Stix" Nicks に戻っているのですねえ。
ま、このドラムだったら「帰ってくる」のを待ちますよそりゃ。
Money っつーとエゲレスの某ポップ・グループのが有名なんでしょが、あたしゃあ、これがいいねえ。

全編とおしてケツ(あ、ここは英語的表現でして、 Bottom ってのは最低域、っちゅー意味なんですが、ふつーケツってえと「最後」や「終り」を意味すんでしたねえ、日本じゃ。ケツかっちん、とか)をシメてるのが二発で打ち続けてるキックでございます。
みなさまもこの曲をお聴きになる際は、よくダンピングの利いた密閉系エンクロージャーの「締まった」低音を良く再生するステレオ・セットで味わっていただきたいものでございます(参考までにウチのは独 BRAUN の密閉スタガード・ダブル・ウーファ)。

そんな気の利いたもん、あるかいっ!っちゅうみなさまは、むしろポータブル CD プレイヤーにヘッドフォンで Bass Boost を軽くかけてくださいませ。


地味にコツコツ HPを refreshしていくぞ計画、また一ページ終了いたしました。
文章の少ないページだとラクなんですが、それは少数派ですからねえ。
ま、文章といっても、英文が混じらなきゃ、なにも難しいことは無いんですよ。必ず左右が揃いますから。ところが、人名やら曲名がはいると、途端に字間がメチャメチャになっちゃうんですよねー。
それだって読めないワケじゃないんだから「放っといて」もいいんですが、なんだかねー、せめて左右くらいは揃えたい、っちゅーことで Apple Works 使って一行の中で文字を(たったひと文字のこともあります)ビミョーに左右に動かして行頭と行末を揃えて行くんざます。
なら、英文表記ヤメて、他のみんなみたくカタカナにすりゃいいじゃん!ってお思いでしょーが、これ、以前から言っておりますとおり、カタカナでは元のスペルが判りませんから「日本語サイト」しか検索出来ません!

例えば「ダグ・ザーム」あるいは「ダグ・サム」と書いてあったとして、アナタ、元のスペルを推理出来ますか?手元に CD でもあればそれ見て判るかもしれませんが、どっかのサイトを読んでて出てきた、初めて目にする人名がカタカナだったら、それがどんなに重要そうな人物でも、国内サイトのカタカナ表記しか検索出来ませんよね?

あと、以前に Robert Johnson を採り上げたときにちょっと触れましたが、地名でも Mississippi(あ、この正しいスペル、暗記してるひとあましいないかも?)州 Hazlehurst は「カタカナ表記」を強行するとしたら「ヘイズルハース(ト)」ですが、国内のサイトでこれを「ヘイゼルハースト」と表記しているところがケッコーあります。
それから想像される Hazelhurst は Wisconsin 州にあって、もちろん Robert Johnson とはカンケーございません。

てなワケで、ちゃんとスペルが判んないとマズいのですよ。
うわっつらだけ撫でてくよなときはそんなこたあどうだっていいんでしょうが、やっぱ、そっから先も調べてみたいな、っちゅうワタシのよなモノズキには、人名をカタカナでしか書いてないサイトって、どんなにいいこと書いてあっても裏がとれないんで信用しきれないんですよねー。

・・・と、そんなワケですから英文表記はヤメられまへんのじゃ。

permalink No.1035

Search Form