Cold, Cold Feeling

Albert Collins


2005-03-02 WED.


昨日の As the Years Go Passing By に続きまして、もひとつマイナー・ブルースをいきましょ。あ、Albert つながり?
別に雪がスゴいから、っちゅうワケではないですが、お馴染み Albert Collins の Ice Pickin' Alligator ALCD-4713 に収録されました「超低空飛行(?)型マイナー・ブルース」でございますねえ。
ふだんの暴れっぷりはどうしたの?っちゅう「しっとり」としたスローで、音数も「抑えに抑え」てむちゃむちゃクワイエット(?)な仕上がり。

いちおー Allan Batts のハモンドも入ってはおるのですが、大きく盛り上がるとこ以外じゃ、「聞こえるか聞こえないか」っちゅうビミョーなヴォリュームで、はるか彼方を「そよそよと」流れておるだけですし、Larry Burton のサイド・ギターは、ただのストロークだけじゃなく、ところによっちゃヒラヒラ(?)と変化し、ただのリズム・ギターちゃうで。サイドや!っちゅうワザを見せてはおりますが、それほど目立つほどのもんでもございません。
あくまでも主役は Collins ちゃんなのよねー。

抑制の利いた Casey Jones のドラムといい、エッセンシャルなトーンに絞り込んである Aron Burton のベースも決して出しゃばることなく、全社一丸となって(?)盛り立てておるじゃあないの。
それに、こんなこと言っちゃナンだけど、A. C. Reed がこの曲じゃ出てこないからいーのかも?
ま、まったく個人的なアレでもーしわけないんですが、実は A. C. Reed のサックスってあんまり好きじゃないんですよ⋯いえ、すんませんミエはりました(?)ホンマは大嫌いでんねん。
けっこ〜 A. C. Reed が「お好き」なかたも多いようですが、こればっかりは⋯

ま、それはともかく、こーやって聴いてみると、Albert Collins のこんな感じの「ていねい」にトレースしてるナンバーってのも結構いいな。
なんだか、そのギターまで、いつもの「破壊的(?)」な要素が少し引っ込んで、本能にまかせてカラダで弾くんじゃなく、自分の耳で聴きながら弾いているよに思えます。

でも、どっちかってえとこんなの彼のナンバーの中じゃレアなほーでしょ。
嫌いじゃありませんが。

弘前駅から北東に向かう奥羽本線で、ふた駅目の川部まで行き、スイッチ・バック的にそっから北西に別れて五所川原を経由し、さらにそのまま西海岸に出て、鯵ヶ沢からは日本海沿いに南下して秋田県の能代まで行く五能線(つまり五所川原の「五」、能代の「能」で五能線ね )ってえ JR の路線があるんですが⋯
その五所川原の手前にある板柳って駅の先で、なんと線路上の雪をブっとばしてフツーの列車が走れるようにする(ハズの)ラッセル車が「自分が雪に突っ込んで脱線しちゃいました!」
ぎゃははは、あり得ねえよー!なんのためのラッセル車?オドロいちゃいましたねえ。

あ、ここでいうラッセル車ってのは先端が雪を左右に切り分けて強引に通ってくクサビみたいなもので、線路上の雪を左右に押し付けてくタイプですね。
それじゃあ通用しないくらいの深い積雪になるとロータリー車っちゅう、先端に回転するブレードがあってその遠心力で雪を横にブッ飛ばすヤツの出番なんですが、まさかそこまで積もってる箇所があるとは予想してなかったんでしょうねえ。

ま、この五能線って、ヘタすっと一本逃すと次は二時間以上も先、なんてえダイヤなもんですから、そんだけ通る列車が少ないんですよ。
そうなると、列車が通らない間にどんどん積もっちゃうんでしょね。
過密ダイヤってのもタイヘンでしょが、こんな過疎(?)ダイヤだと、こと雪に関しちゃ「吹き溜まり」が出来やすく、トツゼン雪の小山に突っ込んで列車が止まる、なんてこともあるようです。

いつもの年でも、そゆことがタマにあるんですが、今年は滅多にない大雪でしたからねえ。ラッセル車が負けてるようじゃ、いつ開通するんでしょ?
いまのとこバスによる代替輸送をやってるそうですが⋯

あ、降る(積もる)雪の量は同じでも、二時間に一本しか列車が通らないレールと違って国道じゃかなりの数の車が連続して通ってますからねえ。
そんな巨大な吹き溜まりなんて出来ないんですわ⋯と言いかけて「あ!」思いましたよ。
そう、国道には風上側に防雪柵ってのが冬には出現するんでした。
でも鉄道は吹きっさらしだよな⋯

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