Everyday I Have the Blues

Elmore James


2005-03-08 TUE.


およそこの曲ぐらい、色んなひとによる色んなスタイルのヴァージョンが存在し、その好みも別れる曲ってのもあまりないかもしれませんね。

これはみなさまもご存知のとおり、晩年の 1962 New York( 1963 年の初めかも?)録音ですが、たしかシングルとしては二度リリースされとりまして、最初はそのシリアル・ナンバーからすると、おそらく彼の死後の 1965 か 1966 年あたりに Dust My Broom (ここでのそれは、ほぼ同時期に録音された最期の Dust My Broom です)とカップリングで出た Enjoy 2027 と、さらに 1972 年には Up Jumped Elmore とのカップリングで出た Fury 2000 がそれです。

曲そのものは Memphis Slim のもの( Nobody Loves Me )ですが、その覚え易いテーマは実に広範囲の支持を得て、それこそ凄い数のヴァージョンが存在いたします。
また、巷でのセッションでも、まあ誰かがやる、っちゅうマスト・アイテム(?)化しておりますが、それにも関わらず、この BLUES日記で、これまでこの曲を一度も採り上げてなかった、ってえのは、そのヴァリエーションの多さから、またまた「私なら⋯」って言う「不毛な(?)」反響が来たらヤだなあ、っちゅうのがあったからなんですねえ。

そりゃ手応えがある、っちゅー意味ではいいことなんでしょうが、実はイチバン対応に困るのが、その「私なら⋯」ってヤツでして、「あっそう」としか言いようがございません。
そんなの、ご自分のサイトで、その「自分なら Everyday I Have the Blues と言ったらこれだ!」っちゅうのをやっていただければ、ブルースに関する数々のサイトの全体としての「多様性」も広がって「イロイロあって面白い」っちゅうことになるのに、ワタクシ個人にメールでそんなこと言ってきたって、そりゃ「御意見の無駄遣い」でございます。

常々申しておりますとおり、この日記はあくまでもワタクシの感性の赴くまま、思いつくままに、その日の気分で選んだブルースを、これまた自分の興味の及ぶところを浚って、「せめてもの償い(?)」に、なんか役に立つか立たないかも判らない「雑知識」やらをパックしておるよなもんですから、それを「〜の事実が抜けておる」やら、「それならむしろ〜のほうが」などと言われましても、困るのでございます。

「抜けておる」についてはワタクシ、別にブルース百科事典を編纂しておるワケではないし、また調べて判明した事実をすべて記事に盛り込んでいるワケでもないので(そんなことしたら、毎日「とんでもない」量になっちまいます)、放っといてくださいませ。それよりは、いまだに Icecream Man をエルモアの代表作のひとつであるよなことへ〜きで書いてる某 LISTEN ナントカってえサイトなんぞにトツゲキでもしていただきたいものです。

また「〜のほうが」っての、これは「好み」のモンダイですから、ホントにどーしようもございません。どうか、そんなことでメールする甲斐性がおありなら、ご自分でも是非ブログを立ち上げて「自分なら」ってのを世に知らしめるようになすってくださいませ。

なんでしたら、ワタクシの日記への感想や、他のサイトの記載について「思った・感じた」事を不定期にポツポツと載せてくだけでも、けっこう充実したブログになりますよ。「ブルース・サイト散策日記」てな体裁でどうです?
各ブルース・サイトの特徴なんてものが見えてくると思うんで、ホント誰かやらないかしら?

おっとっと、またまた脱線しちまいましたねえ。
Everyday I Have the Blues、みなさまどなたのが好きなんでしょね?
ワタクシとしてはベストがこの Elmore なんですが、イチバン笑った(笑った⋯?)のがチキン・シャックのライヴでしょか?
なんたって、歌詞の内容なんて「お構い無し」、これが歌えてホント「嬉しくて」しょーがない!っちゅうハシャギっぷりが微笑ましい(のか?)スタン・ウエッブの異常な盛り上がりぶり、これがサイコーです!(つまり音楽的な意味での「最高」とはゼンゼンちゃいますが)

それはともかくとして、世間ではいっちゃん有名なのって B. B. のかな?
Big Jor Turner に Buddy Guy、あ Pee Wee もやってるよね?
Albert King に Jimmy Rushing、Lowell Fulson、Otis Rush、Joe Williams、Pinetop Perkins、Chuck Berry、James Brown( Soul on Top 1969 年の King Records, with the Louis Bellson Big Band )なんてのもありました。
自分でやるときは、ヘンな話ですが、より(?)エルモアチックに、つまり Dust My Broom スタイルでバリバリと行くんですよ。

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