Walking the Dog

Rufus Thomas


2005-03-12 SAT.


不良オヤジの 1963 年の作品でございます。しかもチャートの 10 位まで上がった「かなりの」ヒットなんですねえ。

『犬の散歩っての、どうするのかやり方を教えてやるぜ』なんて親切そうなコトバだって、モチロン彼のこってすから「まとも」な意味で、ではございません。
『彼女ったら針をダメにしちまったから縫い物が出来ない』⋯なんて、どー考えたって、犬の散歩にゃあ結びつきませんって。
ま、ヨい子のみなさまは http://lyrical.nl/song/18316 に歌詞が載っておりますから、これはどーゆーイミであろーか?と大いにアタマを悩ませてくださいませ。

ただしその歌詞も聴き取りで起こしてあるのか、細部には違うとこもあって、最初の一節を

Baby's Back,

としていますが http://www.kbapps.com/lyrics/jam/walkin.html みたく

Lady Mac

としてるのもあります。全体の雰囲気(?)は後者のほうが「正しそう」ですが、こっちはこっちで「 It 」じゃなく「 If 」じゃないの?っちゅうアヤしーとこがあったりしてけっこーオモシロいですよ。
さすがに大ヒットしただけあっていろいろカヴァーされてまして、ストーンズ、エアロスミス、ブルース・スプリングスティーン、トロッグス、ソニックス(知らんなあ)なども採り上げておるようでげす。

で、とあるドイツのサイトでは、この Walking the Dog そのものの「オリジナル(?)」として 1953 年に Nashville で録音された Tex Grimsley & his Texas Playboys の I'm Walking the Dog ってのを挙げております(っちゅーか、なんせドイツ語なもんで、そのよーなイミではないか?と⋯。違ってたらゴメン)。
Tex Grimsley は本名 Marcel Grimsley で 2002年に 85才で死亡した有名なフィドル奏者であり、Louisiana 州のフィドル・チャンピオンに 1977、1980、1982の各年度で輝いています。 I'm Walking the Dog は彼が兄弟のギタリスト Cliff Grimsley とともに 1949年に作った曲らしく、 1953年 7月30日に Webb Pierce のヴォーカル、 ギターに Walter 'Hank' Garland、サイド・ギター Chet Atkins、スティール・ギター Bob Moore、ピアノ Owen Bradley で吹込まれ、カントリー・チャートの 1位を獲得しました。・・・てなことが書かれてあるらしいのですが、なんせドイツ語のサイトゆえ、「たぶん」でお茶濁しとこ。

ワタクシ、その Tex Grimsley and his Texas Playboys 演奏するところの I'm Walking the Dog ってのを聴いてみたのですが、ちょっと⋯いえいえ、「かなり」ちゃう曲でして、これを「原曲」などと言うのはムリがあると思いますよ。
で、この I'm Walking the Dog のほーは、パッツィー・クラインもカヴァーしておりますが、そちらの歌詞カードで見る限り、Rufus とっつぁんの Walking the Dog とは「まったくの」別もの!でございます。

ま、ただ単に「タイトルが似ている曲」なんてゆーコンテンツだった、っちゅう可能性もありますからあまり騒ぐつもりは無いんですが。

Rufus とっつぁんについては昨年 9月 7日*の日記もご参照くださいませ。

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