Deep In Love

Screamin' Jay Hawkins


2005-03-21 MON.


1983 年と言えば、その先駆けとなっていた ARPANET(アメリカ国防省の開発した防衛ネットワーク、Advanced Research Projects Agency Network ─ 世界で始めてパケットによるデータ通信を採用し、その後の通信の基礎となった)が遂に Internet Protocol を採用し、これが全世界をカヴァーする現在のインターネット網の端緒となったのですが、もちろん、当時は今の我々のように各家庭にも PC が浸透し、家族構成によっては複数台が、なんて世の中が来るとは予想もできなかったことでしょう。
もちろん、それには PC 単体の価格が下がったこと、そして通信コストが(特に定額料金制が採用されてからは、使ったほうが得、ってなもんですから、それもさらに普及につながった、と)安価になったことが大きな要因だったでしょう。
いまや本体+キーボード+ディスプレイという基本セットで 10 万円を切るのが「当たり前」ですからねえ。

そうそう、いまワタクシがお世話になっているこの Apple iBook G4 の遠〜い「ご先祖さま」 Apple Lisa Personal Computar が発表されたのもこの年でしたっけ。
いまや、そのデザインで多くのファンを獲得している SWATCH のデビューもこの年。また音楽界ではマイケル・ジャクソンがムーン・ウォークを披露した年。で、スペース・シャトル乗員が始めて「スペース・ウォーク(無重力状態での宇宙遊泳ってヤツね。日本じゃ「遊泳」ですが、アメリカじゃ Spacewalk )」に成功したのもその 1983 年です。ついでにスペース・シャトル初の女性の乗員 Sally Ride が登場したのもこの年ね。

もちろん目出度い(?)ことばかりなワケはなく、レーガンがソ連を「悪の帝国」呼ばわりしたのも、フィリピンのベニグノ・アキノ氏が暗殺されたのも、KAL-007 便がサハリン上空でソ連の戦闘機によって撃墜されたのもこの年。
日本じゃ田中角栄がロッキード事件で有罪となり 4 年の刑を宣告されています。

そんな 1983 年の春、Screamin' Jay Hawkins は Paris に赴き、どうやら Zeta という(たぶんフランスの、だと思うのですが、ちょっと確認できませんでした)レーベルに吹込むこととなり、4 月から 5 月にかけて Anagramme Studio(もちろん、パリの、ね)で現地フランスのミュージシャンも起用してレコーディングを行っています。
この曲でもイントロでとってもバンドネオンを聴かせてくれるジルベール・ゴヴェール(と発音すんでしょうか?なんせおフランスの人名なもので・・・ Gilbert Govaerts )をはじめ Dennis Lescoeur やら Etienne Mialet、Bernard Le Dreau、Alain Jacq、Pierre Goasguen なんて、どーも「英語圏」の名前じゃないな、ってミュージシャンが名を連ねておりますよ。

さて、この曲では前述のバンドネオン(ま、ライナーにはそー書かれておりますが、判りやすく言えばアコーディオンですよね。もしかすっとボタンだけのをバンドネオンっちゅーのかもしれませんが)が最初っからパリの情景を彷彿とさせるよな(なんちて、もちろんワタクシ、まだパリには行ったことございませんので、あくまでも「イメージ」ね)哀愁を漂わせた背景を織りなしていくのですが、これがねえ、実に「いい」のですよ。
なにやら最近では日本人でもアコーディオンの名手ってことになってるのがいるらしいんですが、あれって、ホントはヘタだ、と思いませんか?ハダカの王様じゃないけど、みんながウマい、って言うから「そうなのかなあ?」なんて思ってない?実はたいしたことないんじゃ?って気しない?
いえいえ、別にいいんですよ。あのひとがウマい!ってんならそれでケッコ〜。たぶんワタクシの耳がネジ曲がっておるのでしょう、きっと。

ここでの Screamin' Jay Hawkins はいつになく上品(?)なよな気がいたします。やたら「シルヴプレ」を連発してるようですが、やはりここではバンドネオンのほーが饒舌になにやら語っておるよーな気がいたしますねえ。

昨日は、事情で昼食が遅れたせいで、夕食の時間にはまったく食欲がなかったのですが、夜になってトツゼン餃子が食べたくなりました。
モッチロン、お店はどこも閉まってる⋯とゆうことで、それならまだ開いてるスーパーの冷凍食品の餃子、自分で焼くっきゃない、と行ってみました。
ハッキリ言って「ダメだこりゃ」のO阪O将のがどっちゃり、と隣には味の素の餃子が売り切れ寸前の二パックだけ! 
もっちろんワタクシは「味の素」のね。

なにっ!冷凍食品の餃子だと?しかも化学調味料陣営の黒幕「味の素」社製品だとぉ!と「激怒」するだろな。
そっちのマニアからしたら、カップ・ラーメンと同じく、ンなもん「問題外」、相手にする価値もない雑魚扱いかも。
まあ、それもしかたありませ〜ん。

ワタクシ、蕎麦は・ラーメンは・ウドンは・パンは・パスタは・焼きそばは・おいなりさんは・おはぎは・お好み焼きは・等など「こうあらねばならぬ」てな能書き(?)は、いっこも持ち合わせておりませ〜ん!
ワタクシにとってはどれも「個別に」ほぉ、そう来たか!と楽しめるのでございます。
確かに「同じ味なら」太いより細い蕎麦のほうが好きだけど、細いがマズい、っちゅうソバよりは太くても美味しい蕎麦のほうがいい、っちゅうね。
それはラーメンでもパスタでも一緒。

そしてカップ麺だって、お店のと比べるんじゃなく、それそのものとして「それなりに美味しければ評価する」ってだけのことなんだけど。 
その意味で評価できないよな店だと「これだったら(美味しい)カップ麺のほうがいい」と言うしかないでしょ。
 
マズい本格中華より「なんちゃって」であってもウマいほうがいいな、っちゅうだけなのでございます。

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