Session, Again

TOMEGOROH's


2005-03-27 SUN.


昨日のセッションは、まさにとめごろおさんのための舞台でございましたよ。

参加者が少なかったぶん、彼は全セットに参加して、思いっきりギターを弾きまくることが出来ましたからねえ。このようなバンド・スタイルで演奏することに「飢え」ておったハズですから、ほぼ三時間(前のライヴが「押し」て普段より一時間遅れでスタートでございました)たっぷりとギターを弾いてもらいましたでえ。

彼のギターは Fender Telecaster Thinline の PU をセンター・タップ付き(と言うより、独立した二系統の Hot & Cold、それに Grand を合わせて 5本のリードが出てるヤツね)に交換し、本来の 3 ポジション・セレクターを交換して、P.R.S. と同じ結線にしたものです。
つまり、[フロントのハムバッキング]→[フロント PU のネック側コイルとリア PU のブリッジ側コイルの合成ポジション(ワイド・ベースとなるため、Telecasterのフロント+リアの音に近い)]→[フロント PU のリア寄りコイルと、リア PU のフロント寄りコイルをシリース(つまり直列でんな)にした、これは「ちょっと」ワイド・ベースな一種のハムバッキングになります]→[同じくフロント PU のリア寄りコイルと、リア PU のフロント寄りコイルを、こんどはパラレル(つまり並列でんな)にしたポジションで、距離がやや近いため、Stratocaster のハーフ・ポジションに近い音が出ます]→[最後がリア PU のみのハムバッキング]という 5 ポジションの結線ね。

ただ理論上はそーなるんですが、ナゼかセンター(つまり仮想ハムバッキング)を選ぶとさほど音量も上げてないのに、「ヒィ~ン」と発振し始めてましたから、どこか結線にミスがあったのかも?実際、そのポジションにすると、とてもハムバッキングとは思えない音してたし。
そのせいもあるのか、一応 Thinline を持ってはきたけれど、ほとんどウチのサンバーストのストラトを使っていました。
その間、1 セットだけ Thinline を借りて弾いてみたのですが、持ち上げてみて、そのあまりの軽さに驚いちゃいましたよ!
うげっ、Thinline ってこんなに軽かったっけ?
ま、軽いのはいいとして、そのせいか、滑りのいい Earnie Ball のストラップじゃ、ユダンすっとスグにヘッドが下がります。うわぁ、この感覚、久しぶりだなあ。Gibson SG Specialと Epiphone Wilshire 以来ですよ。
さらに、ボディ・シェイプがこれですから、ホーン(つまりストラトだとストラップを止めるピンがついてる上のツノ、ね)がありません。その分バランスが悪くなるワケでしょね。

肝腎の音のほーはまだ良く判りません。
ただ、ワタクシのあんだけヴァリエーションに富んだストラト群(はおーげさですね。たった 5 本で「群」は)のどれとも違う系統の音で、今回は新鮮さが先に立って、遊んでしまいましたが、じっくり取り組んで音を作っていけば、けっこうパワフルな「凶悪系(?)」の音から、ジェントルでメロウな(?)顔まで見せてくれるんじゃないでしょか。
それと、直観ではこのギター、案外ソリッド・ステートのアンプでクールかつ「粒立ちのいい」音を出してくれるかもしれません。

ワタクシはもちろんいつもの Red Hot でございます。板どんも History と白ストラトも持って来てましたから、セットによってはフロントにストラトが三本(右から白、サンバースト、赤ね)っちゅーシーンも見られました。
とめごろおさんと、この ex 寿家 Sunburst はとても相性がいいみたいで、とても楽しそうに弾いてますねえ。
基本はクリーン・トーンで深めのリヴァーブ、Eddie Taylor の音をさらに「澄ませたよな」音で弾きまくってましたが、やはり誰の真似でもない、彼自身のギター、という感じで実にいいです!
そりゃそっくりパクったギターっての、一見「いかにもブルース!」っちゅう感じで、しろーとさんを感心させることは出来ますが、知ってるひとはみな嗤ってますから。
ま、音楽でだけはコピーが許される、なんて考えてる猿真似ギタリストが日本じゃデカい面してますが、世界的にはどーなんでしょ?
たとえばヴェンチャーズのコピー・バンドって世界各国にあるの?

本物そっくりに歌って「恍惚」を味わってるカラオケおやじと同じだよねー。
自分の音を見つけましょ。

そのとめごろおさんと今日の昼は三升屋です。
ここんとこレタスの値段が高くてお休みしてた「涼麺(りゃんめん)」、まだやってないですか?と訊いたら、出来ます!だって。
うひうひ、ワタクシはモチロンそれ。彼はここでなきゃ無いメニューの「アジアン・ミックス」ね。
開店と同時に入ったのですが、正午前にどんどんお客さんが入ってきました。
どうやら弘大の学生らしいのが入ってきたのを見て、とめごろおさんも「まだ大学にいたころにここがあったらしょっちゅう来てたなあ⋯」と呟いておられましたよ。

当時はまだここにはなくて、大町の裏通りにひっそりとあって、知るひとも多くはなかったのでございました。
いまではすっかり知られており、さすがに行列が出来るほどではないけど、ピーク時にはほぼ満席になることも珍しくありません。
ゼンブで 15 席ほどの小さいお店ですが、後から近所に出来た一見本格派チックな某Wラーメンよりお客さんが入ってるのは確かなようです。

食後とめごろおさんは市内でちょと用事を済ませてから大曲に向かったようですが、夕方 5 時ころにはもう「到着」のメールが来ておりました。

やはり阿仁前田→角館経由のルートの方が近いんですね。
来るときは雪を警戒して秋田市から五城目街道で、というルートでしたが、どしたってそれじゃ遠まわりだもんなあ。
ところで、このルートをほぼ並行して走っている秋田内陸縦貫鉄道もなかなか楽しめますよ。
鉄道マニアのみなさまには、真冬、新緑のころ、紅葉の時期、がそれぞれ見頃でございましょ。

で、それ以外のときだってそれなりに楽しめるルートです。採算性の悪さで苦労しておりますから、どうかみなさま乗りに行ってやってくださいませ。

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