Love Portion No.9

the Clovers


2005-04-12 TUE.


昨日にひき続き、本日もまたコーラス・グループのナンバーでございますが、別にそっちに行こうなんてえことはまったくなく、ただの偶然ざんす!⋯ なんて言っても誰も信じないよね。普段が普段ですから。がはは!

さて、昨日の the Marvelettes の Please Mr. Postman は 1961年10月16日にチャート・インし、そっから実に 15 週在位し、最上位はもちろん 1 位、という華々しいヒットでございました。
一方のこちら the Clovers は、ってえとその 2 年前、1959 年の11月 2 日にチャートに初登場していますが、そのときのランクは 35 位でした。
余談ではございますが、すぐ上の 34 位には the Drifters の Dance with Me がいて、一方のすぐ下の 36 位には Cliff Richard and the Driftersの Living Doll がいて、奇しくも上下を the Drifters に挟まれておるのですが、そ、ワタクシの日記を隅々まで読んで、しかも記憶力のいい方ならば覚えておられるかもしれませんが、クリフ・リチャードのバックを務めておる「ドリフターズ」ってのはあの「いかりや長介の⋯ 」じゃなくっ!我がココロの師匠、Hank Marvin のいた、あの the Shadows の前身なのでございますよ。

実は彼らもイギリス国内で活動していた間は the Drifters でもまあ良かったのですが、この Living Doll をひっさげてアメリカでのデビューを果たしてしまったばっかりに、アメリカにいるホンモノの(?)ドリフターズと名前がカブってるのが問題となり、ついにはそのグループ名を the Shadows と変えることとなった⋯と言われております。
でも、日本のドリフターズの場合、アメリカでデビューなんてゼッタイ「あり得ない」ですから、そこらまったく問題にもならなかったんでしょか?

てなことはともかく、11月 2 日に初登場 35 位で Top 40 に姿を現した Love Portion No.9 は翌週には 33 位、そして 11月16日にはこの曲としての最高位 23 位をマークして、翌週、翌々週と、27 位、31 位と降りてゆき、12月 7 日にはチャートから姿を消してしまいました。
こんないい曲なのに、最高位が 23 位ってのはちとナットクいかないんですが、ま、それが時代の桎梏っちゅうもんでしょうか?なんちて、そりゃちとオーヴァーっつうものでしたねえ。

と、エラそーなこと言ってきましたが、実はワタクシ、この曲を最初に聴いたのは 1965 年、当時、大好きだったイギリスのバンド、the Searchers のほうでして、彼らによるカヴァーがヒットしたことによって、ココロに刻み込まれたワケですが、ようやくオリジナルを聴くことが出来たのはそれから 10 年も経った 1975 年のことでした。
もちろん the Searchers のカヴァーもなかなか良く出来ていて、完成度は高かったのですが、そのオリジナルは決して「粗い」感じではなく、1959 年の作品とは思えないほど魅力がある、と感じたものです。

こうして今聴いていても、ホントによく出来てます。ま、ブルースってのとはちと違うかもしれませんけど。

ま、いつもなら歌ってるひとの Biography とかも掘り下げるとこなんですが、まあ、こゆグループもんについちゃあ全員を調べるなんてメンドーじゃん?
逆に、個人を追っかけててグループに辿り着いたことはありましたけどね。

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