Bear Cat

Rufus Thomas


2005-04-22 FRI.


まだご本家の Hound Dog も紹介してない、ってのに、こんなフザけたアンサー・ソング(アンサー・ソング?これって便乗ソング、パロディってゆうんじゃないの?)のほーを先に採り上げるのもどうか?ってえもんでございましょが、そこはほれ、「おちゃらけ」がウリ(?)なワタクシのこと、なんとか大目に見てくださいませ。
りっきーさんもおっしゃってましたぞ、「ビョ〜キは重いほうがエラい」って。

それにしても、劈頭、いきなり猫の縄張り争いがごとき絶叫に、つい吉本新喜劇のかっての宿命のライヴァル、間寛平 vs 池乃めだかのバトルを連想してしまいます!

曲そのものは「著作権の侵害である!」なんてモメるのは当たり前、っちゅう「もろパクり」でございますから、まったくもっての「確信犯」だなこりゃ。
ま、ここまでやり込めば、そりゃバカ受けしてとーぜん、ついでに訴えられてもとーぜん、っちゅうものでございましょ。
ホントにこの Rufus Thomas っつうとっつぁん、発想がガキっちゅうか、ナイーヴ(うぷぷ)っちゅうか、まあ、そばにいられたらイロイロとメンドーに巻き込まれそうだけど、ちょっと離れたとっから見てるぶんにはめっちゃ面白いオヤジだったかもしれませんね。

1953 年 3 月 8 日、あの Sam Phillips の SUN Records に吹込んだもので SUN 181 としてリリースされたもの。
これはもちろん SUN の最初のレコードではありませんが(あ、ついでに、最初のシングルは SUN 174、"Little Walter" Horton & Jack Kelly のBlues in My Condition ですが、これはいくつかの放送局に渡っただけで、レコード・ショップの店頭に姿を見せた最初の製品は SUN 175、Johnny London の Drivin' Slow でした)、SUN にとっては R&B チャートの第 3 位にまで登った「初の」大ヒットであり、その製品を全国に供給するルートを確立する基となった記念すべきシングルなのでございますねえ(あ、またまた「ついで」情報ですが、裏面は Walkin' in the Rain でございました。さらにさらに「ついで」ながら昨年 12月 8 日 の Hogman Maxey のとこでも登場する the Prisonaires のシングル SUN 186Baby Please の裏面がJust Walkin' in the Rain となっておりまして、こっちは Just がついておりますから、これ、「雨に歩けば」ですよね?)。

てなことはともかく、ワタクシ、バックのウッド・ベースが気に入りました。
Mac の Garage Band 2 ででっち上げた自作の曲 High Above で採用したのと似たベースで、なかなかいいっす!

さて、ジョークとしてハウンド・ドッグをパクってベア・キャットにしたんでしょうが⋯
アメリカ人にとってベアキャットゆうたらそりゃもう第二次世界大戦末期、終戦の半年前に配備され始めた最新鋭戦闘機グラマン F8F Binturong の別名 Bearcat でしょうね。
小回りの利く小型で軽量な機体でドッグファイトに持ち込むと大きく重い米軍機をかなり撃墜してた「零戦」、その設計思想にやや近い「零戦」よりも小さな機体にパワフルなエンジンを載せて、ドッグファイトではなく上空から降下しつつ銃弾を浴びせ、零戦群を通過したら大出力エンジンを活かして逃亡する(いいんです、もう次のベアキャットが上空から零戦に銃弾を浴びせつつ通り抜けるんですから)あるいは有り余る上昇力で零戦を振り切る!っちゅう「一撃離脱戦法」ですね。
特に上昇能力は零戦をかなり引き離してましたから高度を上げていくと零戦は「置いて行かれる」⋯
てなワケで「ゼロ・キラー」として登場した戦闘機だったんですが、確か実戦でゼロを蹴散らした、ゆう記録は無かったハズ。
もはや日本軍自体の戦闘力も落ちてきてましたから、戦場にゼロが飛び交うこと自体めっちゃ減ってしまってたんでしょう。

とゆうワケで実際に戦ってりゃそこそこ戦果を上げてたと思うんですが、実績はありません。相手がゼロだけに戦果もゼロ?

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