Pointed North

a holiday


2005-04-30 SAT.




今日は通常プログラムから外れます。
というのも目一杯、遊んで来たんでブルースどころじゃなかったんざんす。
昨日より風は弱まり、そしてキレイに晴れていますからこりゃもう絶好のレーサー日和でございますよん。早朝から軽く整備して、7時ちょっと過ぎには Honda Beatにレーサーを積載して街を脱出!
せっかくなんで(?)公園の外濠通りを抜けていきましょ。
気温が高い外濠通りはもう満開に近く、そのゴージャスな花叢の下をくぐる贅沢、でございます。

岩木川を渡って、河の西側を北上。
途中もいちど河を越えて、こんどは五所川原市も抜けて金木(かなぎ)へ。ここも桜の名所なんですが、まだ早いようですね。
続いて中里から十三湖を経て弘前からは遥か 80kmほど北で日本海に出ました。
このところの強風で波が高く、岸近くの海水は茶褐色に濁ってはいますが、少し沖合を見れば、相変わらず春らしい、やや緑味の強い青が小泊の色です。
ここよりはるかに南に位置する鯵ヶ沢あたりの冬は、それこそ鉛色の海がいつも憶い出されるのですが、ここ小泊の海はもう早春から美しい色を見せていることが多く、また海沿いの街だけに積雪も少ないので、3月の半ばにはもう春の光を楽しみに何度か訪れたものでした。

今日の小泊は充分に暖かく、ま、風はまだ時々強くなったりもしてましたが、スコットランドとかに比べれば、「天国」みたいなものでございましょ。この程度で文句タレてたらバチが当たります。
小泊の海岸に出来たマリーン・パークという広〜い公園みたいなとこにクルマを駐め、そこでレーサーを降ろしてスタート!

そこからは街を抜けてさらに北へ多少のアップ・ダウンを織り込みながら竜飛まで続く竜泊(たつどまり)ラインに入ります。
あ、多少のアップ・ダウン、ってのは竜泊ラインに合流するまで、の話で、竜泊ラインそのものは、「多少のアップ・ダウン」どころの騒ぎではございません!
おまけに、昨日、はしゃぎ過ぎ(?)てほぼいちんちじゅう HARO F-1っちゅう 20インチながらファット・タイヤのファニー・バイク乗り過ぎてたんで「ケツ」が痛い!走り始めてすぐ「しまったあ!」てなもんですが、時すでに遅し。
しかも、いかに街中ばかりとはいえ、あんだけ走った次の日ですから、さすがに足に「疲れ」が来てます!
もーこうなったら見えも外聞もありまっかいな、ひとつ山越しちゃ(って実際はつづら折れひとつクリアする毎に)デジカメで周囲を撮影するフリして(実際には前半のアプローチのとこでもう電池が切れかかってて、レンズは出てくるけど撮影は出来なくなってたんで、単なるポーズざんす)快復を待ち、そーやってゴマカシつつジワジワと・・・やはり、ここはもっと元気なときに来なくちゃあ。

え?でも帰りは下りだから楽しかっただろ?
ええ、ええ、そー思ってたんですよ、ワタクシも。
したらまあ、さすがに高いとこですから風当たりがもの凄〜く強くてフラフラするほど煽られるじゃないの!うひ〜、危なくてトバせやしません。
道幅も大型バスが通れるよに広げられた、なんて言ってますが、ところどころに「待避スペースがありまっせー」ちゅう意味らしく、やはり対向車なども来ますので Out-In-Outなんてえコーナリングを楽しむワケにはまいりません。
それでも上りに比べりゃ「アっ」ちゅう間で、なんだか損した気分。

でもまあ、この海の風に吹かれ、眩い光を浴びて、さらにたっぷりオゾンも吸い込んで(あ、これ別に実感があって言ってるワケじゃないよん。慣用句としてちょと引用しただけ)、肌を風になぶられて走っていると、街で暮らしていては得られない「刺激」が体中を駆けまわるよな感覚があります。
やがて小泊の町並みを一望出来る高みに出て、そこから見下ろすと、あっM君がいる!
いつも友人のM君はやまに山菜なんぞ採りに入ってるらしく、家にいたためしが無いんですよ。
ま、ワタシが「小泊に行こう!」なんて思うのって、天気がいい日ばっかりなんですが、そんな日はまた彼にとっちゃ「山菜日和」なワケですねえ。
急いでM君の家に向かったら、上から彼の家だと思ったのが実はちゃう家だったってのが判ってガックシ!
じゃがしか〜し、あそこ、路上でクルマ洗ってるの、M君じゃねえか!というワケで、たぶん 10年ぶりくらいで「やあやあ!」てな調子でお宅にお邪魔してお茶でも、と。

彼は、高校からの友人で、唯一、ワタシの「ビートルズ嫌い」を理解してくれたのでした。
一緒に「女王陛下のダイナマイト」ってえおバカな映画を観てゲラゲラ笑い、ピーター・セラーズのクルーゾーで爆笑した仲です。
その彼のふるさとだったから、この小泊も好きになったのかもしれませんが、うんにゃ、それだけじゃねえぞ!となにかがささやいてます。
この小さな海辺の町はどうしてだか心を惹きつけるものがあるんですね。不思議と明るく、それも静かに明るい、そんな町。

画像:中右はけっこう近く見える北海道です! 中左はカーヴ・ミラーを使った自写像です。

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