Guitars

for you


2005-05-13 FRI.


ここんとこハープ関係が続きましたが、相前後して複数の方からブルースとギターに関して質問やらご意見、問い合わせなどをいただきましたので、ちょっとまとめて答えさせていただきます。

千葉の U さんをはじめとして、もっとも多かった質問が「ブルースにはどんなギターが向いていますか」ってものでした。
これについては HP の「お言葉」でもブチ上げておりますが「ブルースに向いているギターというものは無い。あなたに向いてるギターがあるだけだ。」ってのが基本です。
リサイクル・ショップで 5,000 円で買ってきたストラト「型」の知らないメーカーのギターだろうが、貯金をぜんぶはたいてやっと落札した 280 万円のヴィンテージ ES 355 TDSV だろうが、パーカーのフライだろうが P.R.S. だろうが、はたまたメタル指板のフレットレス・ギター Vegier(?てなスペルだったよな気がするおフランス製のヘンなギター)だろが、なんだっていいんです!
ブルース弾くんならギターは「XXXXXX」じゃなきゃ、なんて言ってるひとが多いですが、ブルースにとって「大事なこと」はそんなとこにはありませんよ。

Gibson でも Fender でも Guild でも Eko でも Sadowski でも Epiphone でも Aria でも、それがあなたの音を出しているんだったら、それがあなたのブルースです。
ただ、その「あなたの音」ってのが、誰かをモデルにしてるんだったら、それはちょっとちゃうと思いますが。

まず、もっとも多い誤解が、ブルースのギターを勉強するにはコピーするのがいい、ってヤツです。
前からも何度も言ってますが、コピーは絵画で言うところの「贋作」です。
ひとのフンドシってヤツですね。しかも、日本の音楽業界ではそれが当たり前のように通用してるとこがまあ、実にもってココロがビンボー。
ですからギターの音も「お気に入り」の音をそっくり真似るしか出来ないひとが多いようですが、もっと「自分の音」を追求してほしいですねえ。
また、エフェクターなどで「ブルース」ってプリセットをチェックすると、たいてーはハンパに歪んだ汚い音になっていることが多いんですが、あんなのまったくコンキョありませんから!

そして「テレカスさん」お尋ねのアンプでございますが、これについちゃあ、また別な誤解があるよな気がすんですよ。
よく言うツイン・リヴァーブが、とかデュアル・ショーマンが、なんて話は、どれも「フル 10」にして、の話でしょ?
ま、江戸川スリムさまとこの Chicago 在住のブルース・ピアニスト、Ariyo の日記で見る限り、最近じゃ Chicago の若いブルース・マンも「轟音・爆音」系になっちまってるようですから、その意味じゃいいのかもしれませんが、でもブルースで「目一杯」のヴォリュームで弾くなんて、それじゃバランスめちゃくちゃでんがな。
Fender Champ なんてのでフル 10 だったら判るけどデラックス・リヴァーブでフル 10 にしたらエラいこっちゃ!

まあ、確かにそのアンプがもっとも「いい音する」ゾーンってのは、かなりデカい音のあたりに設定してあって、それが「ロックの世界」でのジョーシキじゃ「神話化」しておりますが、ブルースじゃそんなレンジ使いませんから!
だからそんなリッパなアンプをブルースで使おうってのは「ムダ」なんじゃないでしょか。
もっとちっさい Prinston Reverb やら Champ あたりを「鳴かせた」方がいい音すると思うんですよねー。
さらに「神話」では殆ど評価されることのないトランジスタ・アンプのジャズ・コーラスなんてのが、そんな控えめな音量では案外いい音がするのを知ってるひとは少ないみたいです。
JC ってデザイン的にゃどーしても好きになれないんですが、音はいい!

でございますから、店頭でアンプ選ぶときは、そんな大音量でチェックすることありません。それより、むしろライヴ・ハウスくらいにちょうどいい音量で「音がいい」アンプを探しましょ。
逆に、デッカいアンプで音を絞って弾いたらロクな音しませんからねー。

今日は久しぶりに天気が良くなって自転車で市内を移動です。
もうまつりが終わって一週間っていう公園を抜けて走りましたが、西濠の桜のトンネルを通ってみたら、もちろん殆ど桜は散っていましたが、驚いたのはその下の地面です。
桜の花びらが一面に敷き詰められて、独特な美しさがあります。
特に誰も歩いていないこの光景は不思議な魅力がありました。


園内には修学旅行の生徒たちがときに「群れて」いるていどで、とても静かな時間が流れています。


あ、そうそう、その前に久しぶりに一閑人でお蕎麦を。
さらに細くなっておりましたが、決して短く切れたりしておらず、さすがですね。
やはり今のところ、この一閑人の蕎麦、市内では群を抜いています。
また、最初の客だったせいもあるのかもしれませんが、蕎麦湯がさらさらで、最後にようやくとろみがついていました。
やたら濃いのをありがたがるひとが多いようですが、ワタシはこのくらいの方が好きです。
店によってはわざわざ蕎麦を溶かし込んでどろどろにしてるとこがありますが、あまり好きじゃないですねえ。
ま、客がそれを求めるのなら仕方ないのかもしれませんが・・・

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