Master Charge

Albert Collins


2005-06-13 MON.


昨日が Too Tired だったから、ってえワケじゃないですが(って誰も信じてないでしょ?)またまた Albert Collins の Stuttgart での TVスタジオ録音(⋯あ、DVD ですからスタジオ録画か?)でございます。

ま、これには「もひとつ」伏線(?)がございまして、あの江戸川スリムさまとこの Ariyo の日記で、ロザでのセッションで「暗い表情で、でも大音量でギター弾く」爆音女ってのが出てくるのでございますが、それ読んだら、この Albert Collins のバックでサイド・ギターをきちんと務めておった Debbie Davis を思い出してしまった、つうのもありいの、この Albert Collins ライヴ、ってワケなのでございますよ。

ここではお馴染みの Lights Are On But Nobody's Home などをこってりと演奏もしておるのですが、その直後、やや「あらずもがな」のサックス二本の曲吹きで始まるのがこの Master Charge でございます。
いくら Chuck Williams のサックスがコドモだましの大技をかましても、いざコリンズちゃんの Telecaster が斬り込んでくると、やはり「凶悪さ」のスケールがちゃいます!

ま、それにしても、この曲での Debbie Davis のバッキングが、なかなかミゴトでございますねえ。同じサイドを切るんでも、音量だけじゃなく、そのアタックの強弱、ハーシュネスも絶妙にコントロールして、まさにバック・アップに徹しておるのですよ。
これぞサイド・ギターの鑑!
コリンズちゃんに促されてソロとるときも、ちゃんとボス(?)を意識した「らしい」フレーズで気を遣っております。
しかも、バディ・ガイでお馴染み(?)のソロをとりつつもピアニッシモとフォルテの使い分けをちゃんと意識してやってますねえ。
いやあ、こんなサイド・ギターがいたらいいよな。
あ、別に「女性だから」ってことじゃなく、このバッキング・スキルのことざます(もっとも、この後の I Got That Feeling じゃ、ちょっとネタ切れか?ってえスケールちいさなソロになっちゃってましたが⋯かわって Johnny B. Gayden のベース・ソロが美味しいとこ浚ってっちゃいます)。

いやあ、この DVD は何度見ても面白いですねえ。同じ TVライヴ・シリーズの Clarence Gatemouth Brown とともに、めっちゃ「お気に入り」でございます。
これに Johnny Guitar Watson もあったら三バカ・・・うっぷす、テキサス三大ブルース・ギタリスト(なんちて、そんな分類は無いんですけどね)が揃うのになあ。
ま、三大「ブルースマン」にしてないのは、やはり Lightnin' や、我が最愛の Frankie Lee Sims もいるからざます。⋯ってゼンゼン説明になってないか?

ところでさあ、ブルースじゃ弦のゲージは太くなきゃ、とかイロイロ「おっしゃられる」エラそーな方々って、このコリンズちゃんのカポタスト使うなんて言語道断!なんて思ってるんでしょね、きっと。


土曜日のセッションでは、またまた新人が登場してました。
女性のピアニスト(クラシックしか弾いてなかった、とかで藤井クンにブルースの場合の音使いなどを教えてもらってます)と外人のベーシスト(こちらはブルース・フォームについて訊いてましたんで、コード進行を書いて渡し、カンタンなパターンをレクチャーしたら、なかなかカンがいいようで、ケッコウ形になってました)が遊びに来てくれて、ブルースのセッションに実際に参加して揉まれて(?)ました。

あ、そうそう、久しぶりの古村クンも来てましたが、あれ Greco の Boogie とかいうんだっけ?なかなか面白いリヴァース・ヘッドのギターで一度だけステージに上がってます。
最初、どっかで見た⋯と思ったんですが、やけにロング・ヘアになってたもんでスグには思い出せませんでした。
最近はあまり音楽に時間を裂けない、とのことでしたが、ま、ぼちぼちで行けるのがブルースです。
「ワザ」よりは「人となり」がふくらませてくれる音楽。
だからむしろ才気走った神童なんかじゃなく、そのへんのオッサンがリアル・ライフを映した多少「おっとっと」なプレイをするとこに「味」があるワケでして、出来る範囲でトロトロやってっていいんですよ。

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