California
Stumble
2005-06-14 TUE.
| | 星一徹はんのコードワークを背景に
一番電車に乗り遅れて 二番電車は満員で 三番電車は急行で四番電車は貸し切りで 五番電車に身を任せ 着いたところは朝日楼・・・
うひひ、いいですねえ。 え?そりゃなにか、って? あらら〜、アナタ、いま話題の(?) Stumble の快作 "California"をまだごらんになってない? いけませんなあカッコントー(ってなんのこっちゃ?)。
さあさあ、まだのお方はぜひこちらで! Stumble による超豪華バッキング(なんとヴォーカリストを次々と迎えて、杉様が B.C. Rich、Thinline モデル、Epiphone Sheraton と、毎回ギターを持ち換えて!)で "Stormy Monday" を歌おう大会の映像や、Funky Soul Mate の "Shake" などなど、新作(?)もどっちゃりございますので、ゼヒ皆様、関西ブルース・シーンの底力を味わってみてくださいませ。
さて、その California でございますが、オープニングはいきなり星一徹はんのモーダルなコード・ワークに始まり、場内は一気に沸騰いたします。 と、それに水さすよなクールな(?)語りは、そう、この名調子こそ誰あろう、浜村淳も真っ青の、我らが杉様じゃあ〜りませんか。
この手のブルースに、いささかレトロなこの口上、これが実に良くハマっておりますよん。可愛いあの娘にほだされて、行き着く先こそ合衆国は西海岸、花も実もあるカリフォルニア・・・いやあ、めちゃめちゃ聞かせますねえ。ホントにウマいっ!
そしてゆったりと歌い出すスロー・ブルースは、いきなり星一徹はんの今にもキレそな High Blood Pressure ギターの咆哮を迎えるのでございます。 ふたたび杉様のヴォーカルには自らカウンターを入れ、いよいよ杉様ギターが炸裂する番でございます。 某社製の Telecaster Thinline(ただしシングル・コイル PU×2、メイプル・ネック)は時に albert King を思わせる唸りを上げつつも、時に迫り、時に引く、まさに硬軟・強弱・冷熱とりまぜ、実に表情豊かに唄い上げておるのでございますよん。
ま、ネがソリッド・ボディ好きのワタクシでございますから、やはりこたえられませんねえ。いい音や!(あ、星一徹はんのギターかて嫌いちゅうことはおまへん。うわ、この音はソリッドじゃ出んわ!ちゅうて感心しとります) あと、一緒にアップされた I'll Play the Blues For You も良かったら見てくださいませ。 星一徹はんのまさに「一徹な」ギターと、対する杉様のフトコロ深いギターの対比の妙をじっくりと楽しんでいただきたいものでございます。
ニンゲンってね、自分の選んだことに無意識下の不安があると、やたらその選択の正しさを吹聴したくなるんですよ。あらゆる宗教の信者を見てご覧なさい⋯
そしてお決まりのセリフ「いや、オレだって最初はそう思ってなかったんだ。でも、待てよ?そうじゃないかもしれないな、って気がついて⋯」ほらね。自分は「大事なコトに」気が付いたんだ、ってストーリィに持ち込んで「自分は脱皮できた・前進できた・進化した」ということにしたいワケ。
屈服した・妥協した・変節した、なんて思いたくはないもんねえ。 無意識での自己暗示だよ⋯ なんの先輩でも「そのうち、この良さが判るようになる。そうなったらオマエもホンモノだ」なんてぬかすヤツは「ペケ」。さっさと縁を切りなさい。
この世でイチバン大事なのは「あなたが」どう感じたか、なのです。 これはこう感じなきゃいかん!なんて強制するセンパイは「感受性が腐ってる」んだから、そいつの言う「素晴らしさ」なんて手垢のついた受け売りだよ。
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