Just A Little Bit

Little Milton


2005-06-29 WED.


元はと言えば Roscoe Gordon なのでございますが、でも、みなさまのイチバン印象に残っている Just A Little Bit と言えば、誰のでございましょ?
ワタクシの見たところ、やはり Eddie Shaw のサックスのリフをフィーチャーした Magic Sam のだ、っちゅう方がけっこう多いんじゃないでしょか?
かく言うワタクシも末席を汚しておりますが、サックスこそいないものの、基本的には Magic Sam スタイル(?)で、あのリフをギターで弾きつつ唄う、と。

だから、と言うワケでもないのですが、この Little Milton の Just A Little Bit を聴いたときには、しょーじき、ちょっとアテが外れた、ってえ感じを受けたものです。
ま、でもそれは勝手に期待しとるこっちが悪いんでして、例えば、間もなく青森での Japan Blues Festival 2005(⋯って、ホントにそんな大層な名前になったの?)でやってくる Billy Branch 御大が、かって Lurrie Bell と一緒に吹込んで 1982 年にドイツでリリースされ、後( 2001 年)には再発された Chicago's Young Blues Generation : EVIDENCE ECD-26114-2 に収録されておる Just A Little Bit だって、あの特徴的なリフは使っておりませんね。
この Little Milton の Just A Little Bit( Checker 1217、カップリングは Spring で 1969 年のリリース)では、実にふんだんにブラスを「湯水の如く(?)」使ってはおるのですが、それをあのリフに投入はしておりませんのですじゃ。
そして、そんだけブラスを使っていながら、もしかしてイチバン目立ってんじゃ?ってのは、むしろハモンド(だと思う)なんですよねー。

しかしまあ、さすが Little Milton、実に堂々たる唄いっぷりで、と言うか、いささか堂々としてい過ぎるかな?みたいなゼータクな「過剰感」もまた彼のミリョクのひとつですから(?)別にいいんですが、にしても同じ Just A Little Bit でもこんなに粘っこくなるんだ、みたいなミョーな感動を受けたものでございます。
ここで一緒にされちゃったらどっちからも文句をつけられそうですが、あの Junior Parker の粘っこさ、ってのは、まあ、ヘンな譬えですが、カラオケで唄い込んだオヤジが獲得していく「巧さ」としてのスキルみたいな側面があるよに思うのですが、この Little Milton は、ってえと、そんな訓練をいくらしても、こんな風にゃなれないんじゃないか?っちゅう、まさに「彼ならでは」のなにかを感じてしまうのでございます。⋯てなことを感じておるのはワタシだけかもしれませんねえ。

それでもケッキョク自分でやる Just A Little Bit は、どしても Magic Sam 寄りになっちゃってますねえ。
どうも、明確なリズムって意味でメリハリのあるのが好きですから、やはりそっちに惹かれるのですが、でもごくタマにこの Little Milton の Just A Little Bit を聴くと、ある意味「新鮮」で、なんだかリフレッシュされたよな気分になります。
でも自分の演奏は相変わらずで、な〜んの変化もないんですがね。

あ、そうそう、Billy Branch と言えば、ネットからの予約受付が開始されてますねえ。
江戸川スリムさまとこに入り口がありますので、みなさまよろしくねん。

今日は朝から眩しい陽光が降りそそぎ、空は青く、風も爽やか、っちゅう、今日走らんでどーする?っちゅう自転車日和でした。



さいわい午後まではヒマもある(と言うか、あるハズなので)。
ここはひとつ、急な「お呼び」があったら急行できるよに、あまり遠くへは行かず、その替わり、市心部から一定の距離を保って郊外を周回する、というコースを選びました。

風は北東から。
ちょうど良い気温ですねえ。
でも陽がジリジリと肌を灼きます。
久しぶりのビンディング・ペダルですが、やはり引き脚も使えるからツヨいですねえ(なんちて、今日はそんなリキ入れてませんから、さほど引き脚なんて出る幕も無かったんですが)。
もう樹々の緑は鬱陶しいくらいの濃密さで、夏のいでたちですよ。

LOOKでひところ出してた「歩けるビンディング・シューズ」って知ってますか?ふつーはクリートが突出してますから、それで歩くとカコカコ言って、なんだか浮き足立ったペンギンみたいな歩きになりますよねえ。



でもこのシューズはクリートが周囲の「厚い」ラバー・ソールの中にウマく埋没しており、ちゃんとかかとから爪先まで使って「普通に」歩くことができるんですよ。
たしか二年くらいで市場から消えちゃったと思いますが、そんなスグ消えると知ってたら、同じサイズでもう一足、買っとくんでした!
後悔 先に立たず⋯

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