After You

Carey Bell


2005-07-18 MON.


なんだかんだ言っても Carey Bell のアルバムで最もよく聴くアルバムがこの Alligator ALCD-4828、Deep Down なんですねえ。

そこからは過去にもこの日記で Low Down Dirty Shame と I Got A Rich Man's Woman の 2曲( I Got To Go はこのアルバムではなく、青森でのライヴ・ヴァージョンなのでちょっと「ちゃう」)を採り上げていますが、今日のナンバーはステディなミドル・テンポのブーギでございます。
いきなりハープのブレイクから始まる曲ですが、成り立ちはいたってオーソドックス。

歯切れのいい中にも、ただのパターンじゃないベースはやはり Johnny B. Gayden らしいや。
相変わらずサンプラー音源らしき軽い音のピアノは Lucky Peterson ですが、今回のギター・ソロはどうやらルリー君、つまり Lurrie Bell の担当みたいですね。
ま、ゼッタイっちゅうワケでもないですが、どうも Carl Weathersby は右チャンネルのギターの方だと思うんですが⋯
この Carey Bell の独特の「軽さ」のあるヴォーカルがいいんですが、ブルースに「重さ」をお求めになられておる方々には、ちとご不満が残るかも???
ワタシは逆に「そこ」が好きなんですけどね。

しかし、ホントにこのアルバムは飽きませんねえ。
ま、厳密に記録をとっているワケじゃないんですが、ここ 3 年ほどの間で、イチバン多く再生されてる CD じゃないかなあ?
特に第一回の青森のブルース・ライヴで至近距離で堪能したことが効いてますね、きっと。

そー言えば実際に「狭いとこ」でライヴに触れたブルースマンにはどれも「ご執心」って傾向があります。
まず最初は弘前日専連会館 2F「会議室」での Eddie Taylor でしょ、次が Buddy Guy(クアトロとオンエアー・イースト×2)、目黒 Blues Alley Japan での Clarence "Gatemouth" Brown(これもその前にヴェルファーレ向かいの地下でやったライヴにも行ってるんですが、けっこーステージが遠くってイマイチだった⋯)もそう。
やはりブルースは至近距離で、ってのがミソだなっ!

とゆう意味では青森でのブルースってのも別な意味で面白いですねえ。かなり近くでも聴けるし、ステージの周囲をひとまわりしつつ聴く( &観る)ことも出来ます。
さらにあんまオモシロくない変な前座のときは会場周辺の売店なぞ見て歩き、テキトーにヤキソバやらスナック買ってステージからは遠い空席に座ってビール呑みつつ味わってたってイイっちゅう独特の空気感があるんですよ。

なんたってほとんど「全自由席」みたいなもんでしたから(って今年は最前列が予約制になってたけど、それよりさらにステージ寄りの石段に座ったっていい⋯)マジで聴くときはうんと前に行って、コイツはど〜でもいいや、ってのがメインのときははるか後方で「なんか喰ってる」ちゅうのが出来ますからね。
つうか、このフェスのためのスペースの外側にも「ステージが見えて、音もバンバン聴こえるって場所」だらけですから、そのひとの聴き方に応じて楽しめるんですよ。もしなんだったら近所のコンビニで買ってきたチルドの弁当だって食べられまっせ。
な〜んてのは、縁日の延長、てな「まつり」の成り立ちだから、なんでしょうね。

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