Everything's Gonna Be Alright

Frank Frost


2005-08-06 SAT.


このアルバム Keep Yourself Together EVIDENCE ECD 26077-2 の弱いとこ(あ、それはあくまでワタシが思うには、ですけどね。EVIDENCE のプロデューサーは逆に、これで「強化できた」なんて思ってたのかもしれないけど)は、かの名曲、Things You Do などのバッキングで聴かれるラフでルースで、でもダイナミックなサイド・ギターを、クリーンでテクニカルな洗練されたギターに置き換えてしまっているところかもしれません。

このジャケットの背表紙の写真をみれば判りますが、ギターとベースは白人のミュージシャンになってるんですよねー。
いえいえ、白人がすべて悪い、とゆーことではありません。
ですが、こんなカッチリとしたバッキングが、はたして Frank Frost の味を活かすことに貢献するのか?ってゆうことではいささか疑問があるワケでして。
やはり、あの Things You Do でのゴリ押し感たっぷりな「ガッガ・ガッガ」っちゅうギターこそ彼の歌に合ってるよな気がするんですけどねえ。

このギターは巧すぎ、っちゅうかレヴェルは高いんだけど、えぐ味やらアクっちゅうもんがまるっと欠落してますねえ。
まずは Tore Down みたいなリズムをサイドで入れて、そこに、ときたまブロークンな(?) Frank Frost のハープが「のたくって」始まるナンバーは、さすがに Frank Frost らしいフニャフニャさ(?)もあってなかなか楽しめます。
バックでなんだかマイ・ペースっぽく、でも楽しそうに叩いてる Sam Carr(そ、Robert Nighthawk の長男ですね)のドラムが、白人バック・ミュージシャン二人の「まとまり過ぎ」になりそなサウンドに風穴を開けてくみたいで、けっこう好き。

やはり、そのへんのジューク・ジョイントに出てるよなオッサン連れてきて、もっとダーティなギター弾かせて録ったら、もっと「どブルース」になったと思うんだけど、そーなったらアルバム・セールスとしちゃあ「減少」しちゃうんでしょか?
ま、そー判断したからこの作りになったんでしょうね。
やはりナニゴトも「ショーバイ」となるとタイヘンなのでしょう。

ところで Little Milton が亡くなりましたね。
それを偲んで彼のナンバーを、てなこともチラとはアタマをよぎったんですが、やはりヤメときましょ。なんだかそういう切り口で彼の曲を語るのって、なんだかワタシにゃあ気が進まないとこがございまして。

今日の昼はまた「ぷ」さんと二人で新たに整備された碇ヶ関の「道の駅」を見に行ってきました。
本来はもっと南下した地点、国道 7 号線と 262 号線(羽州街道と小坂街道)に別れる分岐点つーか、あるいはそのふたつの合流点とも言うべきところにあった旧弘前藩の関所(それが「碇ヶ関」の地名の由来なのでしょうが)跡地に、ひところ、藩政時代の関所を再現し、観光地としておったのですが、その後もっと北に「道の駅」が出来てからはクルマはみんなそちらで停まるようになり、関所は観光資源としては衰退の一途を辿っておりました。
そしてついに史実なんぞにカンケー無く、道の駅に関所を移築したのでございますよ。

てないきさつがございましたんで、どれ、どんな派手なプレゼンテーションをしてるのかな?なんて思ってたんですが⋯
あれれ?関所どこ?しばらくしてようやく道の駅の裏手の一段小高くなっておる別な敷地に「それ」を発見いたしました。
うっひゃ〜、これじゃ観光客なんてここに気付かないぞう!
事実、せっかくの関所ですが、見学者はワタシたち二人だけでした。
ちょっとシラケたのは確かです。 ふ〜ん⋯それで?ってな感じ。

たぶん遠来の客をここに案内して来ることはないでしょう。

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