Tennessee Waltz

Eldee Young


2005-08-13 SAT.


なにやらたいそう品の無い日本人のおばちゃんがこれ歌ってるのをちょと小耳にはさみましたが、アホか!っちゅう唄いっぷりでしたねえ。あれだったら、それをパロった清水ミチコの「勝ち」。
そこで口直しならぬ耳の穢れを清めるために出してきましたのがこれざます。

まあ、なんておバカな Tennessee Waltz ざましょ!チェロのピチッカートによる演奏なのでございますが、まるでチェロをフラメンコ・ギターのごとくかき鳴らし、スキャットとともにイントロを弾いていくのでございますが、もうそこで客席、爆笑でございます。
え?Eldee Young ?誰やそれ?いったいなんのハナシかって?
いやいや、紹介が遅れました。このベーシスト Eldee Young の名前はご存知ない方でも、もしかすると今からもう 30 年も前のことではございますが、Chess のサブ・レーベルからアルバムが発売されるや、実に 47 週間(!)にわたってアルバム・チャートに居座り(最高位は 2 位でしたが)一躍、彗星のように現れたジャズ・コンボ The Ramsey Lewis Trio の The In Crowd Argo LP-757 と言えば、もしかすると「ああ、あれか!」と思い出していただけるかもしれません。

1965 年の 5 月13日から15日にかけて Washington D.C. のジャズ・クラブ Bohemian Caverns でライヴ・レコーディングされた中の一曲がこの Tennessee Waltz なのでございますよ。

ま、ふだん、ジャズには冷淡なワタクシではございますが、あんなグニョグニョのを聴いた後じゃ、このよーな「おチャラけた」 Tennessee Waltz で厄落としもしたくなるってものでございます。
もし、まだ一度もこの Tennessee Waltz をお聴きになったことがないのでしたら、ゼヒとも聴いてみてくださいませ。「良くも悪くも」 Tennessee Waltz ってえ曲に対するイメージが変わりまっせ!
なんたってそのイントロが、どこが Tennesse Waltzじゃ?てなフラメンコ・タッチで延々とフザけた後(しかも、その間、ところどころにアヤしいスペイン語らしき「合いの手」まで入れくさる!)、よーやくピアノ&ドラムも参加して、初めてお馴染みのあのメロディが、でも相変わらずチェロによって奏でられるっつーワケざます。
その演奏がまた、どこまでも明るく軽快にチョーシ良く、いかにも酔っぱらいどもが喜びそうなノリノリ路線で最後まで楽しませてくれます。

もちろん「バックの」ピアノは Ramsey Lewis、ドラムは Red Holt ね。

さて、とあるサイトでちょとフランス映画のハナシになったんですが、そこである方から、「フランスのってお洒落ですよねー」と言われたとこまではまあいいんですが、そこで「シャレード」とか⋯と言われたけど、それ、パリを舞台にしてますがハリウッド映画ですぜ!
いやはや、せめてリュック・ベッソンくらいの名前が出てくるならまだしも。

でもその方にしてみればフランス映画ってのはそんなイメージなんでしょね。
ワタシの好きなフランス映画って、「お洒落」ってえ言葉はどれもピンと来ないんですが、本人がそう思っておられるんだったら、ま、い〜んじゃないの、っつーことでそのままにしておきましょ。
その方の場合、フランス映画にさほどキョーミも無いようですから(実際キョーミがあったら、ホントのフランス映画と、「フランスを舞台にした映画」の区別だってつくでしょうし、「お洒落」なんて言い方はしないでしょうから)、くどくどと実際のフランス映画は⋯なんてことを言ってもしかたございません。
誰だって自分の興味のあることについちゃ他人から気楽に「とんでも」なこと言われたら、うんにゃ、そうでねえ!と言いたくなりますが、最近じゃ、相手の興味レヴェルからして、ま、その程度の認識だろなあ、って思える場合、あえて突っ込むことをしなくなりました。

しかしまあ、シャレードがフランス映画かあ⋯

ところで今日も夜はセッションでございます。
どーやらタクロンは今日も出席が危ういよーですなあ。お仕事がいまタイヘンなんでしょか。
う、まさか先日の「呑み疲れ」ってことは無いよね?
ま、それもしょーがないけど。ぎゃはは

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