Don't Mistake Kindness For Weakness

Albert Collins


2005-08-14 SUN.


なんだか Blues After Hours みたいなベースのパターンでゆったりと進むスロー・ブルースでございますが、そこは Albert Collins、そんなしんねりむっつりと行くワケもございません。

「優しさと弱さを間違えるなよ」っちゅう意味ありげなタイトルでございますが、

I've been a better man this year
Than all the men that you've been through

それなのに、お前と来たら、っちゅうワケです。

Don't mistake kindness for weakness
'Cause a little girl, only a fool would stay with you


ぎゃはは、これまた辛辣ですねえ。

この Only a fool〜ってのは、よくある言い回しなんでしょね。
そ、 Only A Fool Would Say That⋯ってのは確か Steely Dan の Can't Buy A Thrill でしたっけか?なかなかに印象的なフレーズでございました。

⋯てなことはともかく、お馴染みの Johnny B. Gayden の重心の低いベースによる例のパターンを切り刻むよな Soko Richardson のドラム。
そして背後で流れるのはこれまた一部では知られてる Hodges Bros.のキーボーダー Charles Hodges による Hammond でございます。

以前にここで採り上げさせていただいたドイツ、シュツットガルトでの TVスタジオ・ライヴでは、「なんか足りない」と思ったら、カンジンのハモンドがいなかったんですよねー。(いらないサックス二本咥えたイロモノだけでさ)
やっぱ Collins と来たら、あの 1969 年の Fillmore Auditorium でのライヴを収録した(より正確には違法に持ち出した「海賊盤」?) Red Lightnin' の Alive & Cool (あの Mustang Sally ね!)でも聴かれるよに、ハモンドをバリバリにフィーチュアしてなきゃ!

さて、以前、この同じアルバム Albert Collins Capitol 7243 8 39194 2 0 からの曲を採り上げたときにも触れましたが、サイド・ギターは合計三名クレジットされとりまして、その三人とは Debbie Davis、Mabon "Teenie" Hodges*、Jack Holder で、左 ch の音の汚さは Debbie Davis かも、なんて失礼なことを言っておりましたっけ。
三人のうち誰が、あるいは誰と誰が、はたまた全員がどの曲に参加しておるのか、はいまのとこ資料が無くてさっぱり判りませんのですよ。

ただ、曲も終り近くに、 Collins のギターに応えてるギターが、どうもそのトーンとかから Debbie Davies じゃないか?てな気はするんですが、ま、例によって「ゼッタイ」と言い張るものではございません。

曲中で左チャンネルから聞こえておるクリーンめのトーンでスローかつステディなブーギ・パターンを刻んでいるギターは「あきらかに」それともまた違うギターに「聴こえる」し。
もしかするとそれって手練れ感から Mabon "Teenie" Hodges?ってえ感じもしますが、モチロン「感じ」でございますから、なんの確証もございません。
と言うより、もうひとりのギター、Jack Holder ってかたについちゃ「なんにも判らない」ので「もしかして」もなにも名前を出すこと自体ムリっちゅう存在なのでございますが⋯

あ、そうそう、ついで(?)に言っときますが、そうゆうのに「いや、ワタシは違うと思う」なんてえメールをくださる方がいるのですが、「思う」という、そっちも推測かい!ってのはご遠慮くださいませ。

そーじゃなく、ナゼか私の手元にそのときのレコーディング状況を記したカンゼンな資料がありまして、それによりますとこのときのギターは Jack Holder がストラトキャスター( 1974モデル)で Twin Reverb に⋯
そうそう、そーゆうのだったらゼヒ教えてくださいね。

こっちは「最初っから」このギターは、〜な気がする、てな印象(ちゅうか、〜だったら面白いんだけどな、ちゅう希望的憶測)を語ってるだけなんですから、そっちも印象に過ぎないのなら「なんの足しにもならない」んですわ。「客観的かつ確実な資料」の紹介じゃない「別な憶測」はご自分のブログで語ってなさい。
異説なんて(ちゃんとした資料が無い以上)いっくらでも「あって」当たり前なんですから。
真実が想像してたのと違ってたら「あらザンネン」で終わるだけのことでしかありませんからね。それが違ってたからちゅうて「歴史を書き換えなければならない」てな大事件じゃないでしょ?
ま、そのかたにとっては大事件なのかもしれませんけど、だったらそれも含めて「ご自分のブログ」でどうぞ!

上でちょこっと触れてるRed Lightnin' の海賊盤 Alive & Cool ってのは、音質的にも「盗み録りっぽい」いかにも、って感じなんですが、そこに収録された Mustang Sally がねえ、ワタクシ的には the Best of "Mustang Sally"!なのでございます。

とめごろおさんと曳舟でのセッションに一緒に参加したとき、ワタクシがドラムだったんですよね。
で、とめごろおさんが Mustang Sally を!ちゅうので早速 Albert Collins の Red Lightninn' でのテイク特有のファンキーなドラムで始めたもんだから、みなさまギョ!っとされてましたっけ。

真面目なブルース・フリークなかたがたにしてみたら「え!そのリズムで? 出来るの?」てな面食らう事態だったんでしょね。
おそらく、あんなリズムでこの曲やったの初めて!てな顔をしておられました⋯

はい、Albert Collins の存在は知ってるでしょうけど、ワタシやとめごろおさんみたくクルってなきゃ、あんな海賊盤なんか聴いてるワケないもんね。がははははは〜!

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