SOUNDS OF SOUTH

2002-08-13
以前、なんでか一晩で 300 ものアクセスあってブったまげたんですが、昨日の日記でもタイトルに気をつかいましたよ。
おそらくこの業界(?)でなら "FREE BIRD"と言えばもちろん LYNYRD SKYNYRD(レイナード・スキナード)のトリプル・リード・ギターで知られる、あの「名曲」を指すのですが、最近、SMAP ってのが同じ名前の曲(もちろん全然ちがう曲ですが)を出したもんで、ヘタに「FREE BIRD」だけにしとくと、またまた招かざる客がドっと来て「なにこれ?カンケー無いじゃない!」なんてコトになるとイヤなので「1971年の"FREE BIRD"」としておきました、こーしとけば迷いこんで来るのもいないでしょ。

昨日の続きってワケでもないけど、その LYNYRD SKYNYRD ですが、彼らを聴いてまず思うのが、徹底した「Gibson」の音だ、ということ。
Ed King は Fender Stratocaster を使っていますが、ギターでのリフが Gibson をベースとしていることが多く、そこでの粘りのある音群が「Hot & Wet」な南部の熱気をはらんでいるように思えます。
特に Allen Collins の Gibson Firebird と Gary Rossington の Gibson Les Paul によるツイン・リードの「I need you(『SECOND HELPING』MCA MCAD-1686に収録 )」あたりを聴くと、その Gibson のハムバッキングの音を「歪ませずに」生かしていますね。
おそらくこれが、LYNYRD SKYNYRD の音のひとつの特長なのでしょうか?
その点、セミアコの ES-345TD & Fender アンプで歪みをフルに生かしている Elvin Bishop(アルバム『HOG HEAVEN』 CAPRICORN SCAP-6060 では、ジャケ写で Kay の一見 ES-125、でもコントロール類がレスポールのトグル・スイッチのある場所にあるヘンなギターを構えているけど、ホントに使ってるかは疑問です。ちなみに Kay はシングル・コイル)の音作りとは対象的です。

また、同じ Southern Rock として、同じくらい好きな WET WILLIE のギター、Ricky Hirsch(たしか Gibson Les Paul だと思ったけど・・・)も意図的に歪ませている、というにはちょっと浅いけど、いわゆる「クランチ系」の音でややツブレてますから、LYNYRD SKYNYRD の「基本的には」歪ませないハムバッキングの音とはやはり違う。
でも、こうして見てくると、Southern Rockってのは、基本的に Gibson の音をベースにしてるような気がしてきます。南部の風土を反映したものなのでしょうか。Gibson のハムバッキングの音をもっともストレートに生かしている、という意味で。

そして、Allen Collins と Gary Rossington、Ricky Hirsch のギターを聴いていると、ネが Fender びいきのわたしも、タマには例の Mavis Explorer を改造してデッチ上げた「なんちゃって RD」弾いてみよかな?という気になります。

ところで、昨日の「1971年の"FREE BIRD"」、マッスル・ショールズに触れながら、そこから生まれた数々の名曲にはあえて言及せずにいたのですが、予想していたツッコミ?も無く、安心つーか拍子抜けっちゅうか。ま、皆さんすでに御存じだとは思いますが、Percy Sledge の"When a man loves woman(「男が女を愛する時」)"や Arthur Conley の"Sweet Soul Music"、Aretha Franklin の"I never loved a man"、そしてギターに Allman Bros.を結成する以前の Duane Allman も参加した Wilson Pickett の "Hey Jude"、King Curtis の"Game people play"などがここで生まれています。

その辺を語り出すと、HP のコンテンツとして充分なほどの幅と奥行きがありますので、それは「専門分野」の方(誰じゃ?)にお任せいたしましょ。
って、2日連続で「音楽」について書いてしまった!「趣味日記:音楽」だもんね。
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