Happy Home

Elmore James


2005-09-06 TUE.


やはりねえ、陰でコソコソ(?) Elmore James の Biography(兼 Discography?)を準備してるもんで、ついつい Elmore のナンバーが聴きたくなっちゃうんですよねー。

てなワケで、本日は Happy Home でございます。
ちょっと Talk to Me Baby にも似たブレイクがらみではございますが、まあ、なんちゅうか、重心位置がちょと違う、みたいな、あるいは内部の乾燥度がちゃう(?)、みたいな微妙な違いがあって、これはこれでなかなか「好き」なのでございます。
ま、実はこの曲、かっての Cavern Blues Band 時代に、あの Talk to Me Baby とペアで(?)演奏しておった、っちゅう思い出もあるのですよ。
仕掛けがほぼ共通しておりますので、イントロやってる間に気が変わって、最初 Talk to Me Baby のハズだったのが Happy Home で歌い出してみたり、あるいはその逆、ってふうでしたが、当時の Cavern Blues Band の面々はそのよーなワタクシのムラ気にも「まったく」動じることなく(キーもテンポも一緒でしたからね)委細構わずガッカガッカ⋯と邁進するのでございました。
ただ、そんな中にあっても Little Johnny Jones 研究(?)では人後に落ちないピアニストの Dr. 石岡 Yanya のみは歌詞を聴いてそれが Happy Home の方だと知るや、すぐさまピアノの弾き方を変えてくれたように記憶しております。
ところで Elmore James のアルバムを店でかけてると「なんで全部同じ曲なんですか?」と尋かれたものでした。
確かにねえ、そうゆうかたがたの音楽に対する一般概念から言ったら、これ全部、おなじ曲じゃん!となるのも無理はないでしょ。こっちはまた「それが面白くて」ワザとそゆこと言いそなヤツが来ると Elmore かけて遊んでましたっけ。「え?なにこの LP!ずっと同じ曲ばっか入ってるの?」と目が泳ぐのを見るのが楽しみでしたよ。

Happy Home は 1954 年の 8 月、あるいは 9 月に Joe Bihari のプロデュースにより、Los Angeles 郊外の Culver City のスタジオで録音されたものです。
この時には、他に Sunny Land 、Standing at the Crossroads 、Late Hours at Midnight 、The Way You Treat Me 、No Love in My Heart (この曲が Happy Home とカップリングとなってシングル Flair 1069 となった)、の全 6 曲が録音されていますが、そのパースネルは、もはや「あの」メンバーとは全然違うのに、やはりここでも「もっちろん(?)」the Broom Dusters という名前が使われているんですねえ。
やはりそこら、売るためにゃとーぜん!っちゅうものでしょか?

ここでのピアノは Willard McDaniel、ベースが Ralph Hamilton、ドラム Jesse Sailes にブラスとしてテナーの Maxwell Davis、バリトンの Jewel Grant、トランペット James Parr というスタジオ・ミュージシャンらしき名が挙っていますが、やはりどなたも「ご存知ない」ってな面々ですねえ。

さて、Elmore の場合、Biography のサイズがデカくなり過ぎてブログじゃあ収まり切れないもんで、やはり「外に出す」ことにいたしましたよ。
なるべく Elmore についての記載だけ、と斬り捨ててはいるんですが、それでも XX 回の連載(?)だけあって、そりゃもう我ながらあきれるよな長さになっております。
でも、そーやって見てみると、イロイロ資料が揃っているひとと、そーじゃないひとの「差」ってのが、実にもう「あまりに」つき過ぎるんですねえ。

この Elmore みたく、どえらいサイズになっちゃうのもあれば、生年月日・出生地・没年⋯ともかく、ひとつの録音の存在以外、なにからなにまで「まったく判らん!」っちゅうひともいて、ホント様々でございます。
特に、言わばマイノリティでもあるアメリカの黒人とあって、出生データなどきちんととっていないのか、戦後ですらワケ判んないケースがあるんだから参ります。



↑は午後四時半過ぎの空。
少〜し色づいた西の太陽を受けて、よっく見るとビミョーにピンクがかっていますよね。
これがもう少しすると「バラ色の雲」になるのでしょう。
それも嫌いじゃありませんが、こんなうっすらとピンクが入った雲も好き。

ところで、昨日、駅の向こうのパン屋さんまで ROCK 4400 で行ったら「えっ?お休み?」とがっくり来て、で、今日は改めて行ってみたら、良かった、開いてる!
ただ外回りの途中ですから、パンを買っても、それ持ってウロウロするワケにはいきませんので、用事が済んだとこで、買ってきました。
う〜ん、あいかわらずいい匂い!
このパンがそばにあるだけでココロが豊かになります(単純?)
あ、もちろん、「ぷ」さんにも届けてま〜す。しあわせは独り占めしてはイケマセン。

ヘンな話ですが、このパンが入ってくる紙袋までがいい匂いになって、食べ終わったあともその袋があると「匂いで誘われて」また買いに行くんですねえ。
う〜ん、これこそプロの仕事でしょう。

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