Blues After Hours

Pee Wee Crayton


2005-09-07 WED.


以前、彼の Telephone Is Ringing を採り上げた際に白状しちゃいましたが、ど〜も Pee Wee Crayton、苦手なんですよねー。
ま、どこが、と言われても困るんですが、どーもココロにザラつく(?)っちゅーか、耳障りでスゴい抵抗があるんですよ。
この Blues After Hours はそれでもまだいいほうなんですが、どうも、そのギターの音質そのものなんでしょか、なんだか「ダーティ」で、そこら、喉越しが良くないっちゅうか、やはりやや神経を逆撫でするよな部分がありますね。

ま、特にこの曲に関しては Eddie Taylor 師の Ready for Eddie TRANSATLANTIC BEAR 6 に収録されたテイクが「ギターによる After Hours 」の最高峰!と勝手に思っておりますもので、そこら Pee Wee クンにはちと可哀そうかもしれませんが。
あ、もちろん、この Blues After Hours だって、別に出来が悪いとか、そゆことではございません。
明らかに「無いものねだり」なのではございますが、こうゆうクリッピング系の音なら、やはり Gibson のハムバッキング P.U. を搭載したギターで弾いていただきたいなあ、なんてちょっと思うもんですから⋯
でもまあ、正直に言っちゃうと、彼がどうドリョクしたってダメなんだよね。わかってるんだよ。なんたって彼の存在そのものに「な〜んの魅力も感じない⋯」どころか「なんでこんなもん聴かにゃならんのだ!」ゆうくらい「生理的な」嫌悪感があるのでございます。

そんなこと言われても⋯てなもんでしょうけど、生理的に受け付けないもんはコレ仕方ないのでございます。もうどしたって受け容れがたいのでございますから!
それでもマディやTボーンに比べれば「それほど」は嫌ってないほうなのかもな。
って、それはたぶんピーウィーを神聖視するバカはそれほど多くないから、強い憎悪の念を持たないからでしょう。
もし周りにピーウィー狂いがいて「この良さがわからないなんてニンゲンじゃねえ!」なんてぬかすようだったら「意地でも」採り上げたりはしないからね。
そうゆうのって生理的な嫌悪と違ってワタシのなかでは「狂信者に対する憎悪」として怪物化してくヴェクトルになっちゃうんですが、まあ「それほどのもんじゃない」ってとこなのかもよ。

どうも、同じ歪む(ひずむ!ね。「ゆがむ」じゃありません)んでも、 Fender のシングル・コイル P.U. のギターの「それ」のほーが音が「きたない」よな気がしませんか?
トゲがある、っつうか、ザラついてる、っちゅうか⋯

な〜んて気になりだしたのは LYNYRD SKYNYRD のデブ⋯うっぷすエド・キングのきっちゃない音させてるストラトの音にだんだんイヤ気がさしてきたのと通じるとこあるな。
やはりヘッド・ゲインを上げて、回路内部でアタマを打つにしても、なんでか Gibson のハムバッキングによる歪みのほーが好きなんですよねー。
特に Elvin Bishop の音とかね⋯って、おやおやワタクシとしたことが、黒人ブルースマンじゃないのを出しちゃいました!ま、タマにはいいでしょ。
先日も Carlos Johnson の音を聴いてて、う〜ん、こゆ音は Gibson でなきゃなあ、と溜息をついておりましたが、それ以外だって、たとえば LYNYRD SKYNYRD のあの歪ませないハムバッキングの音なんて、実にセクシーですからねえ。

あ、これまたワタクシ大好きな Wet Willie ですと例のライヴ・アルバム Drippin' Wet Live に収録されとる「こってこてのスロー・ブルース」Macon Georgia Greasy Hambone Blues での Rich Hirsch の(たぶん)Gicson LesPaul の「歪ませてない」トロットロのハムバッキングの音を聴いちゃうと、ストラトでハンパに歪ませた音ってホント耳障りだ〜!思うんですよ。

逆に歪むんなら歪むで Jimi Hendrix まで行っちゃうと、もー P.U. が「どこ」社製だろうとカンケー無くなります。要は演奏する際のプレイアビリティだけ、っちゅー感じで。
つまり、アームであるとか、ペグであるとか、そうゆう細かいとこに拘ってたってムダ!ってとこね。
てなワケで、せっかく採り上げておきながら、カンジンの Pee Wee クンとはあましカンケーないおハナシで終わってしまいましたねえ。すまん!

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