Automobile Blues

Lightnin' Hopkins


2005-09-26 MON.




さすがに 9 月ももう少しで終わろうとしてるこの頃では、もはや夏の名残りも次第に姿を消して、どっから見ても「まったくの」秋、てな陽気で落ち着いてまいりました。
しかし、どこにでもそゆことにお構いなしの季節感の欠落したアホ、っちゅうのがおるものでして、なんだか夏の間と変わらんカッコでマウンテン・バイクを走らせとる変なヤツってのが弘前にはおるそうで⋯

てなことはともかく、そんな弘前でも、キレイに晴れ上がって気温もぐんぐん上がり、陽が肌にジリジリと熱い、っちゅう「一瞬の夏」がいまでも訪れます。
そんなときなのよねー。
地の底から湧き上がってくるような Lightnin' Hopkins の Automobile Blues がココロの中で流れ始めるのは。
ほぼ垂直に落射する重く強い陽光、肌が感じる熱線、しかし空気は乾いている⋯そんな条件が揃って、フとココロが彷徨い出て行きそうになる午後、無意識の領域から静かに立ち上がる Lightnin' のスロー・ブルース。

もちろん Mojo Hands が彼のベストであるのは揺るぎません。
でも、なぜか光と熱に溢れた光景を前にすると思い出すのはこの Automobile Blues なんですねえ。
それも Arhoolie での弾き語りではなく、Prestige に入れた、バックにベースもドラムも揃ってるほーのヴァージョンが。( Bass ; Leonard Gaskin / Drums ; Belton Evans )

ところが、思い出すのはいいんだけど、実はこれが収録されてた Prestige 原盤のアナログ・ディスクが行方不明なんですよ。
ひところ、大きなプロジェクトに参加してブルースどころじゃなくなった時期があって、まわりじゅう図面だらけになり、なんだかいろんなもんがメチャクチャになってしまったのでございました。
そしてようやく落ち着いてブルースが聴けるよになったあたりで、フと気付くと「それ」が見当たらないんですねえ。
ま、そのうち出てくるだろう、なんて思っていたのですが、なんとそれっきり!
そりゃ、どしても欲しかったら Prestige の Best of Lightnin' Hopkins 買えばいい、ってのは判ってるんですが、なんだかねえ⋯あのアナログ・ディスク特有のトラッキング・ノイズってえの?あのチリチリっとした「雑音」がなぜだか似つかわしいんですよ、この曲には。

そんなワガママこいてたらなかなかめぐり逢うことも無い(特にアナログ・ディスクはネット・ショッピングじゃなく、店頭で手にとって見てから買いたい、なんてぬかしてますからねえ)のは当たり前でございましょ。
しかもタマに東京に出たときにタイミング良く在庫があれば、の話ですから、ま、無理でしょうねえ。
なーんて、こんなこと言ってますが、そのうち「 CD で買っちゃった!」なんてケロっと言い出すかもしれませんよ。




よーやく Otis Rush の Biography(みたいなもん)、アップいたしました。
さすがに Elmore James や Louis Jordan ほどには長くならず、なんとかブログに収まりきったのでございます。
その執筆(執筆だって、うぷぷ)にあたっては、海外(特にアメリカです)のサイトをかなり参考にさせていただいたのですが、ナゼか Otis Rush が倒れ、現在も闘病中である、ということを記載しているところが殆ど「無い」んですよね。
みなさん、割と「書きっぱなし」で、その後どんな事態が起きようと加筆修正とかはしないんでしょうか?

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