Homework ( 1994 ver.)

Otis Rush


2005-09-28 WED.




たしか、いっちゃん最初に聴いた(というか「意識に昇った」Homework は 1970 年に Atlantic からリリースされた J. Geils Band のテイクでしょう。
マジック・ディックのハープとともに独特の「ズズタタ」ドラムが印象に残ったものでしたが、正直、ちょっと「おマヌケ」感(!)も否めませんでしたっけ。
ま、彼らの演奏についてだけ言えば、1972 年にリリースされたライヴ・アルバム Full House でのヴァージョンでは、同じズズタタながらも(?)より一層の「高速化」をはたし、また別なミリョクを見せてはくれたのですが。

さて、本日のブルースである Ain't Enough Comin' In に収録された Homework ですが、リズムをシェイプして、さらにテンポもゆったりと抑え、実にまあ余裕のある Homework になっているよな気がいたします。
バリバリと猪突猛進タイプの( J. Geils ライヴとかのね)Homework もそれはそれで面白いんですが、ここでの Otis のよに「一歩ひいた」、ま、クールと言うんじゃないんだけど、ムダに熱くなってない Homework ってのもいいですねえ。
あの Rainy Night In Georgia みたいな「いかにも」なナンバーも悪くないけど、かえって、こんなテンポの曲でこそ Otis Rush のヴォーカルの「芯の強さ」みたいなものが感じられる気がいたします。

この曲、とってもキャッチーで、ライヴでのウケはよろしいんですが、ただ「いささか」強い印象を与え過ぎるせいか、他の曲が霞んじゃう、ってえとこもあるようでございます。
以前、この曲も演ったことがあるのですが、なんかそこだけ妙に浮き上がっちゃって、多少の違和感が残りましたっけ。
ま、そこら有り体に言えばワシらの力量不足ってものなのでございますが。

ところで先日、市の郊外にあるりんご公園のレストランで「ぷ」さんと「お茶」したんですが、そこで「リンゴとカスタード・クリームのクレープ」ってのがなかなかイケました。
それとコーヒーをセットにして二人で 1,000円!うん、安いですねえ。
なかなか眺めも良く、一方には岩木山、他方には市街が見えておりまして、夜景なんてキレイかも⋯と思ったらなんと!営業が午後五時までなのねん。
やれやれ、せっかくリンゴのワインとかシードル、なんてお酒もあるってのにそんな早くに閉まっちゃうんじゃ⋯ねえ。
どっちみち、弘前の呑み屋街、「鍛冶町」とはあまりにも遠く離れた郊外にありますから、ここで呑んで下地を作ってこう、なんて酔狂な真似はだれもしないね、きっと。

それはともかく、メニューに載ってて、特にセット・メニューじゃ「必ず」登場する「りんごごはん」ってのが、なんとなく有り難迷惑なよな気が⋯ふつーのメシが喰いたい⋯

なんかねえ、そこでなきゃ喰えないもんが喰いたい、なんて「はるばる来たぜ感(?)」を優先する観光客ってのもいるんでしょうけど、そんな気色ワルいもん「でっちあげ」てまで旅情(?)の押し売りなんかすんなや!
いいですか?弘前市民って合併前で十七万人、いまじゃもっと増えてるでしょうけど、その各所帯マジでリサーチして「そんな気味悪いゴハン」が自分ちのメニューにはある!っての「おそらく」皆無だろ。
ここ弘前はたしかにの名産地だけど、そんなバカげた喰い方してるヤツはいない!(たぶん⋯)
ホント、よけいなことすんじゃねえっ!思いますよ。

な〜んて強硬なこと言うのは、これも「ぷ」さんと行った龍飛の地元レストランでランチを、思ったら、そこの感じ悪いババアが「ここでなきゃ喰えないこれにしな」ぬかしくさったのにカチンときて、「あえて」ただのラーメンにした、っちゅう事件(?)があって以来なんだよな。
どうせ二度と来ること無えだろ、ってんで海鮮テンコ盛り、てないかがわしい(かつ、やたら高い)ナントカ・ラーメンを必死でススメくさる。

悪いことは言わない!龍飛にドライヴすんだったら、そんな地元レストランのくっそマズい変なメニューにするより、その手前のコンビニで買ってったチルドの弁当あたり、クルマの中から海を見ながらユックリ食べるほうが(よっく見りゃ対岸のホッカイド〜だって見えてるしね!)ゼッタイいいぜ。

あるいはそんな観光客狙いじゃない、そこのひとたちが食事に来る「町の食堂」で「ふつ〜の」ラーメン食べるほうが地域文化が判って楽しいよ。
そ!どこにでもある「ただの」ラーメンでの微妙な違いこそが楽しいのよ!

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