Keep on trippin'

2002-08-18
実に久しぶりにいしがきじまちゃんに会えました。
少しズラして取った夏休みに、横浜から能代の実家まで HONDA HORNET を駆って里帰りして、さらに弘前まで遊びに来てくれたのです。

早朝5時前に横浜を出て、「東北道」も福島辺りまでは好調だったらしいのですが、徐々に南下していた「雨」のゾーンにさしかかり、かなり大変だったようです。
今日の能代→弘前は曇り空で、まあまあ楽勝だったようですが、すぐに HORNET をウチの前に止めて一緒に Beat で食事に向かい、そしてそっから黒石の先の板留温泉に直行しました。背中にだいぶ疲れが来てるそうです。同じ姿勢で乗り続けて来てますからね。温泉が利いてくれたらいいんですが。

どうやら世の中の「お盆休み」ってヤツも今日で終わりのようです。
もうすでに帰省していたミニ・ヴァン部隊もブジ首都圏周辺に帰還し、収まるべきところに収まっていることでしょう。
ところで、BLUES日記を良く読んでいただいている M さんからメールが来ました。これまでのギター( Fernandez )を弟に譲って新しいのを買いたいけれど、ブルースに向いているギターを教えてください。という事で、アドヴァイスを求める内容だったのですが、これはなかなか難しいですね。

例えば先日も Fender Jaguar について「まったくブルース向きではない」と評したワタシに、「私の Jaguar はそんな事はありませんよ」ですと。
いるんだよね〜。必ずこういうこと言い出すヤツ。みんなでアレってナニだよね〜!ちゅうて楽しく盛り上がってると「必ず」オレのはそんなことなかった、言いタレるマウント爺い。

これは一見、ギターの個体差、と思われるかも知れませんが、実はそうじゃなくて、そいつはともかくオレの方が「ブルースでは上だ」ちゅうカオしたいだけ。
こうゆうヤツにはナニ言ってもムダなんで全員フンッとハナで嗤って「ま〜た始まったぜ」ちゅう目配せを交わすのが効果的。
てなことはともかく、ああゆう音を出したい、っていう具体的なモデルがあれば選択はカンタンなのですが、バク然と、シカゴっぽい音、とか、南部系の音、なんて言われても、そのヒトがなにをもってそう判断しているか、が判らないととんでもない「ハズレ」に陥る恐れがあります。
さらに「音」を語る言語が共通している訳ではないので、良く使われる「コシのある」を始めとして「芯のある」や、「伸びのある」、さらに「ツヤがある」といった表現や、もっと漠然とした表現として「広がりのある」や、「奥行きのある」などという表現にいたっては各個人の間で相当な開きがあるのではないでしょうか?

そして事態をいっそう複雑にしているのが「アンプ」の存在です。
CD にしろ PV にしろ、そのようなプロダクツ上で聴くことの出来るギターの音、というものはアンプを抜きにしては語れないものです。でも、たいていのヒトは(たいていのマスコミも)ギターには注目しても、アンプにまでは注意を払わないことが多いようです。
特に自分でもアンプを買う、という場合、いきなりマーシャルの2段スタックを買ったりするヒトは少ないですからね。いや、それどころか、出したい音のモデルが複数で、それもみんな違ったタイプのアンプを使っていたりした場合、とても全部は買えないでしょう。ここはどっかで妥協するしか無いようです。

さあ、ブルースに向いているギター、あなたなら、なにを挙げますか?
そこには、あなたとブルースのプライヴェートな関り方がストレートに現れて来るのではないでしょうか?
私なら Fender Stratocaster。
さんざん苦労した末にようやく「自分の音」が掴めたように思えるからです。
permalink No.127

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