Travelin' South by myself 2005-10-14 FRI. | 一見コリンズちゃんのナンバーかと思われそうですが、そーではなく、文字どおり、南に「旅しておる」のでございます。 ただ今回はいつもと違い「空」ではなく、by 新幹線っちゅーとこがなかなかに新鮮でございます。 とゆーのも、なんといつも東京ではツアーにパックされておる馴染みのホテルが、大手に吸収合併されたか経営母体が変わり、これまでの「ツアー・パック」から離脱(?)してしまったのでございます。 なんたって、そこ向島にも近いし人形町にも近いっつー絶好の位置にあって、しかもネット接続が完備!でございますから、たとえ旅先であっても、いったんコトあらば即座に管理ページにアクセスして悪質な書き込みやらトラックバック(最近はこの手の「押し掛けトラックバック」が横行しておりまして、ヘタに「トラックバックを受け付ける」にしとくと、いつのまにやら「とんでも」なトラックバックがどっちゃり寄生しとるがな!てなことになるのよね〜)を駆除しなくてはなりません。 そーなると、そこらが充実してませんとちょっとねー。 とゆーいきさつで今回は JR での東京乗り込みとなりました。 ただこれにもメリット(?)はあって、途中の、盛岡で乗り継ぎを利用して駅前の小岩井直営のリグレーなんぞでゆっくり昼を喰えるワケですね。 ⋯と思ってたら、スゲえ混んでて、ううっダメじゃん! ま、いっか(と、そこら変わり身の早いワタクシでございますから)とちゃうとこを探してたら、地下街に以前とはちゃう蕎麦屋が! 迷わず入ってカウンターにつき、作業が見えるポジションをキープいたします。 んんっ?したらどうよ!ここんちの蕎麦は「手打ち」がどうこう、なんて次元を突き抜けてて、イタリア系のパスタのごときインジェクション(射出成形!)なのよねー。 う〜む、さすが冷麺の街、盛岡だけのことはあるわい(?たぶん違うと思う⋯)。 こねた生地をアルミ・ダイキャストのシリンダーの中にセットし、上からピストンがキョーリョクに押し出すってえと、シリンダー底部に開けられた無数の穴から蕎麦となってみょみょみょ〜・・・これを鍋の上でやって、そのままボチャン!ってシステムなんですよ。 いえね、あたしゃあ、蕎麦自体、全身全霊で打ち込んだ「汗とドリョクの結晶」みたいなんを「有り難がる」ことはございません。 どころか、そーやって打った蕎麦を委細かまわずフツーにツユにつけて喰われちゃうとハラ立つ(「まず蕎麦だけで食べてみてください」あるいは「こちらのお水だけで」などとヌカすとこが増えちゃいましたからねえ)、てな「凝り過ぎ」の蕎麦屋店主には「いささか」辟易いたしておりますから、かえって新鮮でございました。 蕎麦そのものが機械打ちだろが、手打ちだろが、はたまたここみたくインジェクション・モールディング(?)だろが「ウマきゃいい」ってクチですから、「能書きよりは味!」喰ってウマいかどうか! それでいくと、ここんちのは「合格」です。 ちょっと「手打ち」の腰とはまた違うんですが、それなりに「しっかり」してるし、さらに面妖なことに、「あたかも」包丁で切ったが如きカチっとしたスクエア断面なんざます! 実は弘前市内でも一軒、インジェクション・モールド臭いお店があるのですが、そこの蕎麦は断面が「丸く」、どーやったって射出成形以外で断面が丸い蕎麦なんぞ「打てん」よ。と思っておりました。 それが、ここんちで出て来た蕎麦を見ると「ちゃ〜んと」エッジの立った角断面になっておるのですねえ。 いやはや、技術の進歩(?)っちゅうヤツでしょか。 きっと、タダの四角い穴じゃレンズで言うとこの「タル型収差」みたくなるんで、あらかじめ穴のほーを「コマ型収差」よろしく各辺を「痩せ」させる、なんてえ技術屋さんの「血の出るよな(うぷぷ)」苦労があったりなんかして⋯ そこそこ腰もあるし、これだったら、ここより「なってない」手打ちソバなんていっぱいありますから! 実は、だいぶ前、この同じあたりに別な蕎麦屋があって、そこは「ちょっと」⋯な味でしたから、正直あまり期待していなかっただけに、意外と健闘してるのにビックリでした。 ま、つゆだけはも少し濃ゆいほーが好きだけど。 さて昨日は夕食にカレーうどん at 田澤食堂でした。 本日は「念願の」人形町「翁庵」の裏メニュー(?)、カレーせいろをいただきますよ〜。 カレー南蛮の台抜きみたいな小鉢と、せいろにはもりそばっちゅう組み合わせで、この冷たい蕎麦を小鉢に漬けていただくんですが、その横には小皿にキムチで味付けしたモヤシがありまして、コイツを後半は小鉢に加えていただくと、これまた趣きが変わって美味しいんですねえ。 そのモヤシは、熱いご飯のおかずでも美味しそな仕上がりで、不思議なことにそれを加えたら逆に「清涼感」みたいなのを感じたのはなんででしょ? キムチで「熱く」感じそなもんなんですが。 その後、ケイジさんと色んな話が弾み、最後には富貴豆のお土産までいただいてしまいました。 ホント「江戸」は奥が深いです。 さて、そっから今度は向島に向かいます。 寿家では、またにこやかに迎えてくれました。 なんだか昨日も来てたみたいな気がしますねえ。 |
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No.1271