Dyin' Flu

Albert Collins


2005-10-18 TUE.




さて、さっそくながら今回トーキョーでゲットして来た Albert Collins のアルバムからの一曲でございます。
この MCA / CORAL MCAD-10423、Truckin' With Albert Collins ってのは実は Blue Thumb BT-8( 1969年リリース)の再発で、しかもその BT-8 自体が、これまた 1965 年に The Cool Sound of Albert Collins ─ TCF-8002 としてリリースされたアルバムを再録したものらしいんですねえ。
で、この曲自体は 1962 年、あるいは 1963 年に Texas 州 Houston で録音されたもの、と。

ともかくこのアルバム、圧倒的にインストのチューンが多いんですよ。
そっちのほーじゃ、Don't Lose Your Cool なんて「ワイルド」なのもありまして、これまたなかなか楽しいではございますが、本日のセレクトはこの Dyin' Flu っちゅ〜割とマトモなスロー・ブルースでございます。
ギターの「凶悪さ」こそイマイチではございますが、そこにはまごうかたなき Albert Collins ワールドが!

と、それはいいんだけど、このアルバムに付属しとる日本語ライナーがヒドい!
も〜、サイテ〜なライナーだな、これ。
いわく、コリンズの貧弱なヴォーカルだあ?
バカたれがっ!テメエの腐りかけた脳みそだか三年味噌だか知らねえが、そんなアタマでエラそなことぬかすんじゃねえっ!
なにかい?オメエのいう貧弱じゃないヴォーカルってのとブルースってもんが関係あるとでも思ってんのか?ホントにオメデてえ野郎だな!
カラオケで自己陶酔してるオヤジみたいなんを貧弱じゃねえ、ゆってんのか?
冗談じゃねえぜ、ブルースマンってのはもんなそれぞれの歌い方ってのを持ってんだよっ!そこにクソくっだらねえリッパとかヒンジャクとかラベル貼るんじゃねえっ!

「多くのピュアなブルース・ファン層から無視に近い形で扱われている。確かにそのギターの腕に比べてヴォーカルはずいぶん落ちる。(後略)」だとぉ?
ピュアなブルース・ファンっていったいなんじゃ? この、どアホがっ!
まあ、テメエはゼッタイ「ピュアなブルースファン」じゃねえ、ってのだけは確かだな。
くっだらねえ腐り掛けたテメエにしか通用しねえモノサシ持ち出しやがって!いいか、「貧弱なヴォーカル」なんてぬかすヤツの「ブルース観」自体がクソなんだぞ。

ワタクシは、ブルースのヴォーカルってのを、その人の持つ、原資質としての「地声」で、まさにその人ならでは、の個性で表現出来るものだ思ってるぜ。

ただ、どしても「好きになれない」声質・唱法ってのは確かにあるけどね。
でも、「貧弱かそうじゃないか」なんて低脳な軸線のスケールは、ブルースには必要無えよ。いやブルースの否定そのものだ。な〜にをエラそうにぬかしてやがる!

最大限に好意的に解釈しても「なにも知らないでこのアルバムを聞いた人が、うわ、コリンズって歌がショボい!なんて思わないように援護してる」みたいに自負してるのかしらんが、でも、テメエには「貧弱」ってイメージがあるんだろ? おめえ、ホントにクソだな! 二度とブルースに近づくな!

しかしまあ、26 年も前に書いた文章がこんなとこでボロクソに言われちゃうんですから、ホント、本とかライナーとか、後で訂正のきかないもんに物を書く、ってのはタイヘンですね。
その点、ネット上のものはいくらでも訂正できるし(たとえ以前のキャッシュは残るとしても)、なによりいいのは執筆者の「誠意(うっ、ワタシにゃあイチバン欠けてるもんかもしんない⋯)」が、ちゃんと「最新の結果」として表れるってとこじゃないでしょか。

ところで、こちらの MCA / CORAL に付属しておりました英文ライナーを見ておりましたら、そこじゃ Albert Collins クンの誕生年を 1930 年としてありますねえ。

これまで、誕生日の方では 10月 1 日とするものと 10月 3 日とするもの(他に出生地を Texas 州 Leona ではなく Houston としていた資料も散見されましたが、そちらは父の雇われていたプランテーションの農園主が 1939 年に死んでしまい、そこが人手に渡ることとなって Houston に一家を挙げて移り住んだ、なんて資料もあるくらいですから「誤解」だろうとは思います)があって、ちょっと混乱しておりましたが、その誕生年を 1930 年とする「説」は初出でございますよ。(と思ったら、ん?と前述の日本盤ライナーをよっく見てみたら「 1932 年10月 1 日」という説と「 1930 年10月 3 日」というふたつの説がある、となっておりました⋯)

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