Drowning On Dry Land

Albert King


2005-11-19 SAT.




Albert King って、なんかしらこうゆう教訓(?)めいたタイトルが好きなのかな?Don't Burn Down The Bridge みたく⋯
今日のこのタイトルなんて「渇いた大地にあって溺死」ですからねえ。

途中で入るブレイクがらみのヴォーカルを際立たせる特徴的なピアノのフィルで印象的なこのナンバーですが、いつもだと Albert King のギターのフレーズって、どことなく「ムチャしよんなあ」ってえテンションを感じるのですが、この Drowning On Dry Land でのギターはあまりそうゆうとこがなく、「シルキー・スムース」とまで言っちゃうとあんまりだけど、滑らかな「流れ」優先みたいな「まろやかさ」がやや目立ちます。
なんだか「秋の夜長」にはぴったり⋯なんて言ってるのはワシだけだなきっと。

あ、でも、これのインスト版のほうはちょっとかったるいんですよね。

ところで、某楽器チェーン店で Epiphone のフライング V を久しぶりに見て来ました。
なんだか記憶してたのとくらべて、ボディまわりは意外と高級感(「感」ですからね。あくまでも⋯)があって、一瞬、それ持ってステージに立つ自分の姿を想像しちゃいましたよ(もっとも、そうやって想像しちゃったから「買わないで」無事に帰って来れたワケなんですが)。
やはり腐っても(?)フライング V !存在感ありますねえ。ただ⋯こー言っちゃあなんですが、ネック、いえ、指板が良くない!

1958 Flying-Vってえモデルでしたが、ブラック・フィニッシュのボディにゴールド・パーツで、ピックガード(これ、タクロンが某サイトのギター・オークションで英文を自動翻訳かけたら「選択見張り」になってたんだって!ピック=選択、ガード=見張り?スゲぇ!)だけがホワイト、ってのがなかなかシャキっとしてて美しいし、ネックだってセル巻き無しのドット・ポジション、ってとこまではいいんだけど、指板のローズ・ウッド「そのもの」がめちゃめちゃ安っぽいんですよ。
全体にもっと黒く、もっとムラの無い材質だったら、さらにいいのにねえ。ザンネンざます⋯な〜んて、じゃ、そこを改良したら買うんだな?って言われたら、きっと「しのごの言って」逃げるな、がははははは。

まあ、フライング V、いちどだって欲しいと思ったことなんてない!とは言い切れないとこがありまして、実は最初、あのギブソン・カラーの(つまり SGと同じ)チェリー・レッドっての?あれしか知らなかったんですが、あるとき海外の雑誌でこのブラック・ボディにゴールド・パーツってのを見たときは確かに「物欲」をシゲキされたものです。

ただ、そのころ周囲に国産 G社だと思うけど、フル・コピーのモデルを持ってるひとがいまして、その図体のデカさに驚き(というよりは「失望し」)いっぺんに熱が冷めてしまったのでございました。
今は逆に、デカさはまあいいんだけど、これ持ったら、おっ!アルバート・キングですか?なんて言われんじゃないかなあ、ってことで「ちと使い辛い」ですねえ。
そりゃ確かにワタシが最初に聴いた本物のブルースはこの Albert King の Blues Power で、あれが B.B. だったら果たしてこの道(?)にハマったかどうかはビミョー、ってえくらい、言わば「大恩人」ではあるのですが、もはやそのときから、はや 40 年近くになろうとしております。

人の世も変われば好みも変わる・・・

ああ、あのころの純粋だったキモチはどこに落としてきちゃったんでしょ?⋯ なんちて、そんなこともタマには言ってみたくなっただけで、内心、これっぽっちも思ってないのがバレバレ。

いま、フライング V ってえと、やはり Call Me the Breeze や Swamp Music 、そしてきわめつけ Free Bird なんてやりたくなっちゃいそう。

え?知らない?いいの。判るひとは判るんだから。ねえ十字屋さん。

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