Frank's Boogie Woogie

Frank Frost


2005-11-23 WED.




お馴染み Frank Frost とドラムの Sam Carr、それに白人のギタリストとベーシストがついて製作されたアルバム Keep Yourself Together からの「軽快な」インストによるブーギ・ナンバーです。

ギターの Fred James とかってのにもソロが回されて、そこんとこはいくぶん薄味ですが、まあ、なんとかスポイルしない程度には弾けてるかも?
ま、ワタシがプロデューサーだったら、たぶんクビにして、そのへんのジュークジョイントに出てる、もっとエグいおっさんを探してくるけどね。
前にも書きましたが、やはり Frank Frost には例の「ゲッゲ・ゲッゲ(?)」っちゅう 5 度→ 6 度を入れない、リズムだけのブーギを泥臭〜くキメるギタリストが似合うと思うんですが。

ま、ワタクシ、かねがね言っておりますように、ハープにはさほど詳しいとは申せませんので、なにがどう、と訊かれると困るのですが、どうもこの Frank Frost のハープって、「いわゆる」シカゴ系ってな Little Walter やら Junior Wells なんかのそれとは「かな〜り」ちゃうように思います。
言い方は悪いけど、なんかテンションが低い、っつうか、追い込んでない、っつうか、良く言えばリラックスしてる(?)よな独特なスタンスがあるよな気がするんですよねー。
そこら、例えば Excello 系のロング・トーン(あ、すんません、これはワタクシの安直な印象にすぎませんので、ホントにそうかは斯界のエキスパートにお尋ねくださいませ)なんかとも「ちゃう」、空気の抜け方があるような・・・
モチロン、トシのせいで、肺の機能がちょっとダウンしてきてて、吸引力が「落ちてた」ってだけかもしれませんが。

ところでぜ〜んぜん音楽とはカンケー無いハナシなんですが、このアルバムのジャケットに登場してる Frank Frost が着ている白いトレーナー、いろんな名前が前身頃にプリントされてるんですが、これ、いいなあ。
あ、別にこれ「そのもの」が欲しいってことじゃなく、こんな感じのトレーナーで、そこに登場するブルースマンもちょっとちゃうのが欲しいのでございますよ。



ま、そこら白無地のトレーナー買ってきて、転写用のプリンター用紙ってので作っちゃえばいいんでしょが、そーなると誰を入れるか悩むのが楽しそう。
なんでかこの Frank Frost とっつぁんのにはジョニー・キャッシュなんてのが入ってますが、どーゆー基準なんでしょ?

え?ワタシだったら?
そうねえ⋯
Johnny B. Gayden
Frankie Lee Sims
Peck Curtis
Black Ace
Willie Brown
Buddy Moss
Hop Wilson
Joe Louis Walker
Sylvester Weaver
Kid Thomas
Bobby "Guitar" Bennett
Drifting Charles
Leo Morris


なんてとこかな。だ、誰それ?言われそなのばっかで埋め尽くす!
最後の四人なんて、生半可なブルース知識じゃツッコミも出来ないセレクション!がははは〜!


予報では寒冷前線がどうたら、でグズつき気味、ってなことを言われておったハズなんですが、朝からけっこういい天気じゃないの!
さっそく ROCK4400 でおサンポに出ましょ。
JR 奥羽本線を跨ぐ陸橋の上からは遥か八甲田が白く輝いておるのが見えて、さすがに季節の移りゆくさまがひしひしと感じられますが、近景に視線を戻せば、辺りに雪のかけらもなく、陽射しはぽかぽかと暖かい晩秋のひとコマでございます。

ただ、最近は背後から(って、西から、って意味ですが)いつの間にか暗雲が忍び寄って来てて、気付いたときには陽も翳り、冷たい雨がぱらぱら(ザ〜っ!じゃないからまだいいんですが)と降り始める、っちゅーのが多いもので、あまり遠出はせずに、せいぜい郊外の Do It Yourself 店あたりまでとして、いつ降られても逃げ込んで、バッグに忍ばせたレイン・コートを出せるよなロケーションに留意して移動です。
ま、そんなふうに雨対策をしてるときって滅多に降られないんですが⋯

さて、郊外から市内へと戻り、紀伊国屋書店でなんか面白いのないかな〜?と見てたら「牧羊犬シェップと困ったボス」ってのが目に入りました。
おお!アイルランドの作家ですねえ。
ワタクシ、このところとみにアメリカ離れ(あ、読書に関しては、ね。音楽じゃ逆にブリティッシュ系をほとんど聴かなくなりましたが)がハゲしく、なんでかイギリスやフランス、イタリア、そしてこれみたくアイルランドなんてのばっかに目がとまるんですよ。
しかもワタクシのだ〜い好きなシープ・ドッグが主役!さらに女性の作家!こりゃもう「買い」ですねえ。

ん〜?ただ、ちょっと理解に苦しむのが、これ「創元推理文庫」から出てるんですねえ。
推理?これが?・・・

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