Black Angel Blues

Tampa Red


2005-11-25 FRI.




15 年もあと、1949 年 9 月12日に録音された Robert Night Hawk の Sweet Black Angel のモデル(って言うのもヘンだけど)となったのが、この Tampa Red が 1934 年 3 月23日に Black Bob* のピアノとともに Vocalion に吹込んだ CP-1045-1/ Vocalion 02753 だったのですね。

* ー Black Bob については、一部で 1930 年代から Chicago で活動していたピアニスト Bob Hudson の偽名ではないか?と言われていますが、いまだにそれを確実に証明したものはいない、とゆうことになっています。
しかし、その Bob Hudson は Big Bill、Bumble Bee Slim、Joe McCoy、Teddy Edwards、Memphis Minnie、Washboard Sam、Casey Bill、Jazz Gillum などにも伴奏している、という記載に出会っております。
その Bob Hudson については、ジャズとブルースのピアニストで、ARC に 1932 年、the Memphis Night Hawks にピアニストとして、また W. E. Burton には伴奏して録音している、という Discogs の記載もあります⋯がっ(?)
一方では「 Black Bob Hudson 」は 1930 年代の伝説的な Chicago のピアニストで、前述のブルースマンの吹き込みでの伴奏として参加した(とゆう列挙されたブルースマンのリストのなかに Tampa Red も含まれる!)ほか、さほど有名ではなかった Willie Mae McKenzie, や Trixie Butler に One Arm Slim といったひとたちのバッキングもしてるようでございます。
イギリス人のピアニストによれば、彼のピアノは他の Chicago のピアニストとは若干(?)異なった、おそらく南部に由来するピアノ・スタイルを感じるようですが、まあそこらはピアニストではないワタクシには判りかねますね。
Black Bob Hudson の生い立ちについては、そのピアノ・スタイルから、Chicago ではなく南部の出身ではないか?という見方もあるようですよ。
そしてそれとはまた別に、そのピアノについてラグタイム・ピアノの影響を見出すかたもおられるようです。
さらにはバンジョー・プレイヤーの Ed Hudson とは兄弟である、とゆう情報もありましたが Ed Hudson のルートでは Bob Hudson が出てこないのでなんとも⋯


さて、この Black Angel Blues ですが、Robert Night Hawk のとこでも書いているように、それもまたさらに遡ると 1930 年の Lucille Bogan のがオリジナルってゆう「説」が存在するワケでございます。
少なくとも Robert Night Hawk の Sweet Black Angel に関しては、この Tampa Red の Black Angel Blues がなければ存在しなかった⋯とも言える⋯かな?

さすがに Tampa Red らしく、滑らかな耳触りの落ち着いたブルースに仕上げられていますねえ。
これが Buddy Guy あたりまで行くとまただいぶ変容して行くことになるのですが、そこらはまた日を改めて⋯ってやんないかもしれないけど。



さて、お話は変わりまして、「日本の風」のタクロンがさっそく HTML を駆使して(?)自分の HP のトップを作成中でございます。

さすが、だいぶ硬直してきてるオヤジとは違って、すぐにその仕組みを理解し(たぶん、ね)まずは実際にタグを使ってみてる、ってのがいい!
やはりねえ、自分でタグを打って作ったページっての、どこをどーすればどーなる、っちゅうのがスグ判りますから、どんどんワザが身について行くんですよ(たぶん⋯)。

おまけに個別の PC にインストールしたホームページ作成ソフト、ってのに頼っていませんから、いつでもどっからでもネット環境さえあればアクセスして「更新」も「修正」も可能なワケです。
現にワタクシなぞ、例の Air Edge のケータイで Blues After Dark のファイル・マージャーに入り修正する、っちゅう荒技を何度もやってますから!

てなワケで、いざ完成したら「日本の風」のトップページは、彼の個性が 100パーセント出た、これまでとはまったくちゃう線で登場するハズでございます。

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