Sweet Little Angel

Otis Rush


2005-11-30 WED.




Otis Rush のスロー・ブルースが大好きなワタクシでございますから、Gambler's Blues に続くのはモチロンこれでございましょ。
しかしまあ、聴けば聴くほど、この Otis Rush のヴォーカルがひしひしと迫って来ますね。

およそ、スタンダップ・シンガーと言われるよな、つまり、自分では楽器を持たず(弾けないとは限りません)完全にバックのバンドに演奏は依存して、その上で歌イッパツで勝負するひと、ってのは(某友人によればヒマだからじゃない?だと!)こと「歌うこと」に関しては、もの凄いスキルを磨いている場合があって、それらの歌の持つ「説得力」みたいなものって、自分でギターも弾きながら歌ってる中途半端な(?)ブルースマンよりは「イリョク」がある、ってのも一面では頷けます。
頷けますが、しかしそれがはたして「ブルースとして、よりイイのか?」ってことで言えば、ちょっと疑問もあります。

そのようにして「磨き上げたスキル」をフルに活用して迫ってくるもの、ってのが言わば「伝えたい」という想いに溢れているとすれば、この Otis Rush の Sweet Little Angel からは、ヘンな譬えですが「伝わってしまうもの」、つまり Otis Rush にとっては、ごくナチュラルに歌っているに過ぎないのに、聴いているこちら側には、そんなスキルなどではコントロールすることが出来ない「 Something 」それが強く感じられてしまうのではないか?と、そんな気がしております。

もちろん Otis Rush のヴォーカルを「中途半端なブルースマンのヴォーカル」などと思うひとはいないでしょ。
彼の場合にはそのギターも当然ですが、なにより、彼の声に「乗ってくるもの」、しかもそれはけっして彼が「乗せよう」となどはしていないもの、それがまさにプレゼンスに溢れているように思います。

この、およそ 30 年前の Otis Rush が歌う Sweet Little Angel、たんなるブルースのスタンダード・ナンバーではなく、まさに「 Otis Rush の」ナンバーとして屹立している・・・なんて言うと言い過ぎでしょか?

もちろん、細かいことを言えば、ところどころ Bob Stroger のベースがちょっとゴツゴツしてるとこもあったりはしますが、なんだか、そんな枝葉末節なんてどーでもいい、もっと「本質的な」、重くて手応えのあるなにものか、がそこには蠢いています。
はやく体調が戻り、あれから 30 年後の「いま」の Otis Rush の声でふたたびこのナンバーを聴いてみたいものです。


いきなりの「吹雪」!ってことにはなりませんでしたが、それでも気温はバリバリに(?)下がり、昨日までとの「差」がスゴいもんで、よけい寒く感じるんでしょね。
上を見上げれば、青空も見えたりはしているのですが、西から北にかけて雪雲らしきものが広がり、強い風に乗って、ときおり小雪もちらつきました。でも道は乾いたまま。

ところで、某ケーキ屋さんから定休日の前に、残ったケーキをいただいちゃいました。
最初の抹茶スポンジの上に生クリームと大納言にマロン・グラッセものせたヤツは食べちゃいましたが(!)、ハっ!と気付いてもういっこのスポンジをクレープっぽいのでくるんだケーキのほうはソク撮影。

いやあ美味しかったなあ・・・
え?もちろん、これがありますから夕食は軽めにしときましたがな(嘘くさ⋯)。

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