Troublesome "Trouble In Mind"

Big Walter Horton


2005-12-08 THU.




いまを去ること二年以上も前の2003 年 9 月22日にこの Big Walter Horton の Trouble In Mind は「すでに」採り上げております。
じゃ、なんで?と思われるでしょうが、実は本日のはその吹き込みからおよそ 5,6 年後に、北欧はスエーデンの Kalmar とかゆうところでのライヴが(おそらく)地元の FM でオンエアされたものをエア・チェックしたものではないか?と思われる音源がナゼか手元にあり(ああ、その由来やら入手ルートなど尋ねてもムダでございますよ。なにゆえワタクシの手元にそのよーなものがあるのか、恣意的アルツハイマー症候群に罹かっておるワタクシには「さっぱり」記憶がございませんので!)、そこに収録された Big Walter Horton のハープに「あの」Eddie Taylor 師がギターいっぽんで伴奏っちゅう Trouble In Mind が実にもうスリリングっちゅうかなんつーか⋯

え?そんな誰も持ってないよな音源を語られても⋯って?
ぐふふ、ワタクシが睨んでおるところ、これを「お持ちの諸兄」は国内にけっこうおられるのではないですかな?
いえいえ、別になんのコンキョもございませ〜ん。ただそんな気がするだけでございまして。
なんたって、どーしてここにあるのかも思い出せないモーロクじじぃの言うことでございますから、まあ大目に見てやってくださいませ。

それはさておき、なんでそーもスリリングなのか?っちゅうと、いやはや、最初は両者のコンタクトにモンダイがあって「え?キーは E じゃないの?」みたいなトラブルかと思ったら、どうもそれ「プラス」Eddie Taylor 師のギターのチューニングが「おクルいあそばされておる」ようでして、低音弦側はまだいいのですが、とある弦が使われると「ひょええ〜」ってな、聴いてるこちらが身の置き場に困るよなアヤしい「響き」が出現してしまうのですねえ。

でございますから、最初に聴いたときは「なんじゃこりゃあ〜!」てなオドロきで、耳がそっちにばかり行っておったものでした。
それが、最近よーやく、それには「馴れて(?)」Big Walter Horton のヴォーカルをれーせーに聴くことが出来るようになってみると、なんとまあ、これが案外「いい」んですよ。

ま、現実に「いまそこにあるトラブル」に直面してるせいもあるのかもしれませんが、けっして演出ではない、トラブルの重圧を「ひしひしと」感じているさまが良く伝わってくるよな気がする。なんて言うと「ばっかじゃないの」なんて言われそうですが、なんだか、歌の背後に、ある種の祈り(ま、ここでは、なんとか無事に終りますように⋯って祈りだったかもしれませんが)みたいなものが「ふるふる」と漂っているように思えて、いっそうココロを搏ちます⋯



本日は気温こそピキピキに低く(?)、もろ「冬」でございましたが、空を仰げば一点の雲も無く(あ、午後には少しっつ出てはきましたが)、めちゃめちゃいい天気でございました。
路傍に残る多少の雪を警戒しつつも「自転車で」市内を走りまわっておりますと、かって都内で正月を過ごしておった日々が蘇る⋯
そう、ちょうどこんな気温で、こんな陽射しで、あの頃は元旦営業の店なんて滅多に無かったから銀座のド真ん中を Peugeotの VTT(英語で言うところの All Terain Bikeか?)つまりマウンテンバイクで突っ走っていられたっけ⋯

ふうむ、こーして考えてみると、弘前って秋も冬もトーキョーより一ヶ月早く「やって来る」し、春も夏も一ヶ月遅れて訪れるんですね。
ある意味、タイム・マシーン?

permalink No.1326

Search Form