Yesterdays

2002-08-26
だいぶ前の事になりますが、セッションによく参加してくれる人たちに、セット・アップの参考にするために(そして、もしかすると、そこから新しいユニットも誕生してくれたら⋯)アンケートを採ったことがあります。
セッションで担当できるパート、得意ジャンル、苦手なもの、好きなアーティスト、影響を受けたアーティスト、キャリア、理想は?などといった項目に答えていただき、設問別にまとめて単発のメール・マガジンのような形で参加者には配信したものです。

たしかに各メンバーの意外な一面が判ったりして、かなり面白かったのですが、それを参考にして、新しいユニットが出来る、というような事は無く、そこらはちょっと拍子抜けでございます。
Blues After Dark の HP を作った時に、そのアンケートの回答も各人の紹介に併せて載せる事も考えてはみたのですが、そのためには、一人ずつ、その許可をいただかなくてはマズいのではないか?と思えて、やっぱりヤメちゃいました。それにアンケートをやってない人もおられるので「整合性に欠ける」コトになりますからね。

ところで、そのアンケートで特に気になったのは、「CD が出たら、必ず買う、というアーティストは?」という設問に対して、かなり多くの方が「無い」と答えていた事です。つまり、それだけ最近の音楽には魅力が無い、という事なのかもしれません。

MAC さんの「一日一枚」が今回、採り上げた、STEELY DAN の "Aja" の論評で、これがいまだに新鮮である、という事は、それだけ「POP MUSIC」というものが「進歩」していない証拠ではないのか、という点を指摘しておられましたが、事実、POP MUSIC で、現在これに匹敵するほどの存在感を持った NEW DISC は「Hard to find」でしょう。
ただ、それはもしかすると、若い層の認識とは異なっているのかもしれません。
彼等にとっては、現在の「POP SCENE」も決して「不毛」なんかじゃないよ、なのでしょうか?

たとえば、"Long Train Runnin’" や "California Dreamin’" あたりは最近の TV ドラマやヴァラエティ系に良く使われていますが、それは曲として秀でていて、「イメージがふくらむ」からなのか、それとも、あの辺を聴いて育った(?)層が、そろそろ制作現場で指揮権を発動できる地位にまで昇った、ってだけなのか?単にセンチメンタリズム、あるいはノスタルジィと片付けられるのか?
あるいは時代と「はぐれて」しまったために、もはや最近の POP MUSIC の名作に気が付かないだけなのだろうか?

最近、買いたい CD が無い、というのは、新しい音楽に触れる機会が無いので「どんなのがあるか判らない」という事なのか、ぜ〜んぶ聴いてみたけど、ロクなのが無い、という事なのか、どうなんでしょ?
後者だったら、はたしてホントにそうなのか、じっくり検証してみてください。
なんだか、昔は自分だって言われてたのすっかり忘れて、なにかってゆうと「最近の若いもんは」って連発するオッサンみたいになってないか、ね?

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