Little Angel Child

Pinetop Perkins


06-01-06 FRI.




なんとなく愛嬌のあるこの Pinetop Perkins(なんていうと「?」かもしれませんが、アタシとしちゃあ、アリヨの日記に出てきた彼に、なんだかそゆものを感じちゃうんですよ)のナンバーなんですが、おお、そのバックで香り高くも(?)このリンギィなギターは!
うひょうひょ、まさに Chicago Sounds でございますねえ。

「おそらく」Gibson ES 355 TDSV(ステレオ・ヴァリトーン)じゃないでしょかねえ。
よっっっく聴けば、僅かながらもトロみのあるハムバッキング PU らしき飽和したトーンと、たっぷりとかけられたリヴァーブが、実にいい味を出してますねえ。
こればっかりは「悪魔に魂を差し押さえられた」、ワタクシの Red Hot の背面に身を潜めた某 P デヴァイスを以ってしてもとても再現することは出来ません。

いかなデジタル技術を用いたとしても、所詮はシングル・コイル PU からの音声信号を、Gibson 系のハムバッキングからの音のように「ナチュラルに加工する」、なんてことはムリなんでしょねえ。
むしろ某デジタル・ギターのごとく、すべてサンプリングした音源でなら可能かもしれませんが⋯

ワタクシとしちゃあ、ネが Fender 好きなのではございますが、やはりタマにこんなギター・サウンドを聴きますってえと(あ、Carlos Johnson のギターも、でしたね)、なんとかボディとネックは Stratocaster で、PU だけ換えて、この音が出せないか?なんて考えてみたりもするんですが、そりゃあねえ、ボディやらネックを単に PU を載せるベースとして考えてるフェンダー・メソッドと、生ギターから派生した「鳴り」を重視したボディ構造を基本に据えた Gibson の「思想」とじゃ、まったく「相反する」ものがありますから、そもそもムリなのね〜。

そこら逆もまた真なり、でして、レスポールにフェンダーのシングル・コイル PU を載せたって、ストラトの音は出ません。

あ、同様に、いくら純正の Gibson ギターでも、SG や Les Paul じゃ、やはり ES 355 の「あの」音は出ないんですねえ。
特に 355 の場合、あのヴァリトーン・セレクターってのがクセモノなのかもしれません。
さらに Eddie Taylor の場合、ステレオ・アウトを利用して一方はストレート・チャンネル、もう一方はリヴァーブ付きのチャンネルに突っ込んで、しかもリヴァーブのツマミは「目イッパイ」上げる!っちゅーセッティングですから、なかなか一筋縄では行きません。

⋯ってありゃりゃ、ぜんぜん脱線しちゃってますねえ。
ま、いっか?タマにゃあ(タマじゃねえだろ!っつうツッコミはこの際、無視)。

じゃ、脱線ついでに⋯ Wet Willie の Every Body Is Stoned での Rick Hirsch のギター・サウンドなんてテキながらアッパレ!ちゅうよな Gibson ハムバッキングのナチュラルなサウンドが実にヨいのですが、こんなこと言うと事実を歪曲してる!とか言われるかもしれんけど、サザンロックには Gibson なんだよな。
LYNYRD SKYNYRD の Free Bird の Gary Rossington ちゃんの SG 、Allen Collins くんのエクスプローラー、Wet Willie の Ricky Hirsch の Les Paul ⋯Macon Georgie Greasy hambone Blues の脂ギトギト感なんてサイコ〜だよな。
もっとも Rick Hirsch ストラト持ってたよ、っちゅう怪情報もあったっけ。
あ、まだ未確認ですけど。

でもまあ、Wet Willie でいっちゃん好きなのって Every Body Is Stoned なんですけどね。
え?オールマン⋯っすか? ごめ〜ん、キョ〜ミ無いわ。

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