Ain't It Funny How Time Slips Away

W.C. Clark


06-01-08 SUN.




昨日の今日ですから、あ、これも同じよなコード進行か?なんて期待さして⋯ って、だれも、んなもん期待してないか?でもこれはかなりちゃうのよねん。

キーは G なんですが、G - Em - C - D っちゅう「ありがちな」循環コード系を前半に、で、後半はちょっとちゃう、っつー込み入った(この程度で「込み入った」かよ?と笑われてるなきっと)コード進行でございます。
これってブルース?っちゅうギモンをお餅⋯うっぷす、お持ちの方も多いでしょうが、その答え→「ちゃいます!」。
ぎゃはは、ミもフタもないアレですけど、ま、そこらはあまり気にせずに。
だってここじゃ、あの Brook Benton の Rainy Night In Georgia だって「堂々と」採り上げておるのですからねえ。
ワタシが「いい」と思ったら Graham Central Station だってやっちゃうぞ。

先日もここで話題といたしました Austin City Limits、それの 1989 年10月10日の録音で登場いたしましたこの W.C. Clark ですが、この BLUES日記では過去に You Left the Water Running と Cold Blooded Lover を採り上げております。
しかし、案外、この Austin City Limits での Ain't It Funny How Time Slips Away がなければ、某サイトでいくら話題になっていたとは言え、さほど積極的に「聴いてみよう」なんては思わなかったかもしれません。
特にこの Big Blues EXTRAVAGANZA! : THE BSET OF AUSTIN CITY LIMITS では彼の直後に、あの B.B. の Night Life が収録されており、イヤでもその対比が際立つ(あ、世の大勢としちゃあ、B.B. びいきのほが多いんでしょが、あたしゃ、それとまったく「逆」の印象を受けました)っつーもんでございますよ。

まったくもって、なんの偶然か、奇しくも、この Ain't It Funny How Time Slips Away も、そして B.B. がこねくった(?) Night Life も、「ともに」Willie Nelson のナンバーなのでございます。
良くも悪くも Night Life が B.B. ナイズ(?)されて「ショー」となっているのに対し(「それのどこが悪い!」やら「そんなことは無い!」はたまた「偏った見方をするな!」なんてえイロんなレヴェルの抗議の「お言葉」がどっちゃり来そうですが)、こちらでは、この曲そのものが持つ世界を丁寧に表現しようとしているように感じられて、とても印象的でした。
やはり改めて聴いてみても、高級クラブのディナー・ショーなんぞでチャージ 2 万円くらい払って洒落た料理と高級ワインを味わって、「ふんぞりかえって」聴いてるぶんにゃ B.B. のサウンドもいいけれど(ってアタシなら、そんなチケット買わないけど)、この Austin City Limits のフェスティヴァルみたいな「場」でだったら、やはり W.C. Clark のこうゆう演奏が聴けたら、そりゃ嬉しいですよ。

あ、公正を期する(?)ために言っときますが、B.B. の Night Life は 1982 年の録音でございます。

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