You'll Always Have A Home

Eddie Taylor


06-02-02 THU.




さて、ちょっとばかり Maxwell Street に長居をしてしまいました。
今日はちょっと気分を変えて例のイギリス録音での Eddie Taylor でございます。
ギャロッピング系(?)の軽快なリズムに乗せて快調にトバすこの曲ですが、案外この手のナンバーもいいんですよねー。
この曲での Eddie Taylor のギターが楽しそうに駈けまわるさまが実にもう「胸のすく」ってえ形容がぴったり来る感じでまことにケッコー!
そりゃまあ、彼の場合、そのブーギが「世界最高水準(?)」であることは「ワタクシが(?)」認定いたします。
ですが、Big Bear Records BEAR 6、Ready for Eddie に収録されている Sloppy Drunk や Cross Cut Saw のような曲ってのも、これまた「いい」んですよねー。
そこで弾かれる彼のギターがまた一段と伸びやかに艶を増しているようで、とっても「和み」ます。
ま、それには別なファクターもあるかもしれませんが⋯

以前から書いておりますとおり、ここでのバック・ミュージシャンってのが全部イギリスのブルース系バンドから選抜(されたか、このときヒマだったヤツか、は定かではない⋯)されたメンバーで構成されておりましたから、おそらく全員、Eddie Taylor っちゅう「本物」のブルースマンに「そこそこの」敬意は払ってたと思うんですよ。
イギリスの一般紙である the Daily Telegraph にさえ、この録音の少し前の 1973 年秋には Eddie Taylor のステージ・レビューが掲載され、伝説のギター奏者は声もいい、なんて「称賛」しているくらいですから、少なくとも、普段からブルース系のナンバーをやってた連中だったら Eddie Taylor を知らないハズは無い!(と思いたいとこですが、ここだけのハナシ、バンドマンってのには時々、かな〜りパッパラパーなのもいますからねえ⋯)
てなことはともかく、そんな環境のなかでだったら、その演奏も変化するハズ、とワタシなんかは思うんですが。
でもまあ、嬉しいのは、あの 1960 年代の American Folk Blues Festival 時代の、それを聴きに来るのにタキシードで、ってな堅苦しいヨーロッパの白人の鑑賞スタイルからは脱し、むしろ「ロック」のテイストを活かしているところにこのアルバムが「輝いている」原因があるんじゃないでしょか。
おそらく白人のコレクター・レーベルなんかだと、もっと「ダウン・ホーム」なスタイルで!てな注文をつけられて「おとなしい」出来になっちゃってたことでしょう。
ま、もちろん、それもまたブルースの楽しみ方のひとつですから、どっちがいいとか悪いとか、正しい正しくないなんてハナシは「そのひと次第」ってものでございます。
ただワタクシとしては、よりゲンキがいい方、楽しい方が「好き」なワケでして、おのずと、セレクションもそっちへ傾いて行く、と。

そのミュージシャンのどのアルバムから聴き始めたか?ってのはケッコー重要でして、それがそのひとに合ないと、「あ、ダメだこれ」となったりいたします。
そして困ったことに、権威あるとこが「おススメ」してるのは、どっちかってえと、誰からも文句の来そうにない、純粋かつシリアスなものに集中する傾向があるようでして、「好き嫌い」とは遊離した「価値」で云々することが多いように思います。
国会図書館じゃあないんですから、価値があるかどうか、よりも「気に入るかどうか」の方が個人にとっちゃダイジですよね?
いくら戦後ブルースの重要なマイル・ストーンである!なんて言われても、聴いてみて気に入らないんじゃしょーがない。
この良さが判るようになったらオレもホンモノだ、なんて誤摩化すのも手ですが、そうやって感受性ってのが「腐ってく」んだぜ。

そんなワケで、ワタクシは「好き嫌い」だけ(!)でなるべくセレクトするようにして参りました。
それを読んでいただけたら、ははあ、こいつ、こーゆうのが好きなのかあ、とおおよその傾向が見えてくると思いますので、そーなると、はじめて判断の基準になり得るんじゃないでしょか?
こいつのススメるこの手のはオレとは違うからなあ、とかね。
ま、ブルースの「正しい」歴史をマジメにトレースするために、価値ある録音をすべて所有したい、なんて方にはこの BLUES日記、ただの「雑音」でございましょう。どうか放っといてチョ〜ダイ!

さてみなさまは、検索サイトなどで、友人・知人の名前を入力して検索してみる、っちゅー趣味(?)はおありですか?
ワタクシの周囲では、そんなことをしそうなヤツがいるから、ネットでは絶対本名は使わない、なんて方が多いんですよね。
てなワケですから、たいてーは本名で浚ってひっかかることは無いハズでございます。

ところで、本日、例の USB メモリからアドレスを戻して編集しておったのですが、それが終わった段階で、ちょっと Google で検索しようと思ったものがあったんですよ。で、キーボードの上で CD のライナーを広げてゴソゴソしておったら、なんでかいきなり検索画面になって「?」と思って見たら、なんと最後にアドレス編集でコピーした知人の名前で「検索」されてるじゃあ~りませんかっ!しかも、ちゃんとヒットしてる!
すげ!とちょっと嬉しくなって入ってみたら、およよ、とある催事に参加してるらしい御写真が!
うひゃひゃ!これはなかなかに笑える写真だわい!
ぐふふふ、ヤツめ、まさかこれを見られたとは思ってないだろうなあ。
え?いえいえ、言いませんよ、ゼッタイ。なんせワタクシ、ほんとーの「悪党」でございますから、こうゆうのは胸に秘めておくんざます。
ただ、時々は思い出し笑いくらいはしそうですが。

追伸:こんなこと書くと、なまじ離れているだけに、みなさま疑心暗鬼で夜も眠れなくなるかもしれないので言っときますが、東京など首都圏の方のことではございませんのでご安心を!

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