Sunrise Blues

Will Day


06-02-06 MON.




おそらくクラリネットでしょか?ヴォーカルと絡むように吹き続けられるその音が、テクスチュア的にはなんだかジャズっぽい?てな印象を与えそうですが、そいつを脳内フィルターでキャンセルして(?)聴いてみると、ヴォーカルとギターだけで聴く限り、決してそんなに「イカレ」てるワケじゃない、ってのが判るんじゃないでしょか。
ま、かなり高いキーで歌う、この手のヴォーカルは、ブルースってえものに「渋さ」やら「重量感」を求める方々にはやや不評かもしれませんが、この「しなやかさ」、なかなかいい味を出していると思うんですけどね。

ま、これを「ジャズ・ブルース」と言いたくなる気持ちも判らんではないけれど、それって、そのクラリネットの存在に大きくバイアスを掛けられた聴き方でしょ?
前述のとおり、ノイズ(じゃないけどさ)・キャンセラー効かしてみれば、Will Day 本人の、充分そこで本来なら完結している「もろ」ブルースが聴きとれると思うんですけどねえ。
この Sunrise Blues、Yazoo のアナログ・ディスク、L-1032 : Blues From the Western States (1927-1949) に収録されております(ウチでは、ね。他にも Document DOCD-5162 : Texas / Black Country Dance Music 1927-1935 にも収録されています。しかももう一曲 Central Avenue Blues まで!でも、そっちも同じよにクラリネットが絡んでて、で、良く聴くと、ギターとヴォーカルはやはり「充分に」完結してて、ワタクシにはいまひとつ、このクラリネットの参加する必然性が見えてこないんですけど⋯賑やかし?)。

この Will Day、別名(?)が Texas Bill Day ってのがあるらしいのですが、そもそも Will Day って名前アリ?どうもこれって本名はマズい、てな背景がありそな気がするんですが⋯
とまあ、それはともかく、出生地・生没年もナゾのままです。
いちおう分類(?)としてはブルース・シンガーでピアニストだそうで⋯
唯一のデータとしては 1928 年に Louisiana 州 New Orleans で Columbia Records のために 4 曲を録音しているのですが、発売されたのは 10inch 78rpm SP、Columbia 14318 でカップリングされたこの Sunrise Blues と Central Avenue Blues の二曲だけで残りの二曲は闇に葬られちゃったみたい(?)。




さしもの「節分寒波(?)」もユルみ、今日は良いお天気となりました。
町中ではあちこちで雪を片付けています。
よーするにこんな日の割合が次第に増えてって、気づくと「春になってる」んですよねー。
いまあたりがちょうどその「逆転期」なのかもしれません。

そんな本日、当 HP、Blues After Darkがアクセス 120,000を刻みました。
惜しくもタッチの差で 120,001だったぶぅちゃんでしたが、120,000ジャストの申告をされる方が現れないみたいなんで、ぶぅちゃんを新しい段階への一番乗り(だって 21世紀ってのが 2001年からだ、ってのと同じ理屈ざんす)っつーことで、なんか記念品を送ることにいたしましょ。
前回の 111,111に次ぐ二回連続ですね。
今回は辛党向きの「なにか」にしよかな?

次はいよいよ 123,456ですが、だいたいこの手の数字って、「0」が並ぶ派手なキリ番でも見逃されがちな当 HPの地味なカウンタじゃ一度も気づかれたこと無いんで、これも無視されちゃうかも⋯

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