All Your Affection Is Gone

Michael Burks


06-02-16 THU.




ここんとこ、ちょっとばかし湿気た(なんて言うと怒られるなきっと)1950-1960年代のシカゴ周辺の話題が続いたんで、ここらでイッパツ、同じシカゴでも 1980 年代以降の Powerhouse なんてえ表現がぴったし来る、ま、あからさまに言っちゃうと「爆音系」のむちゃむちゃゲンキなヤツで、浮世の憂さをブっとばしてもらいましょ!ってんで選んだのは 2004 年の 5 月以来ですから、これまたず〜いぶんとご無沙汰しちゃった Michael Burks クンの、これも(おそらく)フライング V のハムバッキング・サウンドをたっぷりと効かして弾きまくるナンバーでございます。

およそ、この手のニュー・ウェーヴ(?)ブルースのもはや代表曲と言ってよい「あの」 All Your Affection Is Gone でございますから、もうブジで済むワケがございません(?)。
先日までの「お懐かしや」の CHESS 作品、なかでも一連の Little Walter のナンバーなど、もう「誂えたように」アナログ・ディスクからスピーカーっちゅう「再生スタイル」が実にぴったり来たものでございましたが、少なくともこのアルバム、I Smell Smoke : Alligator ALCD-4892 では、こりゃもう、う〜んと高品質のヘッドフォーンで(鼓膜に損傷を与えない範囲での)許される限りの大音量で聴いていただきたいものでございます。
おそらく、それがシカゴのクラブなどで、この曲が演奏されている場に立ち会ったとしたら感じる「音圧感」にいっちゃん近いのではないかと思われますからね。
前回の One More Chance では Ernest Williamson のハモンドもけっこう「効いて」いたんですが、こと All Your Affection Is Gone となりますと、もうさしものハモンドも影が薄くなりますねえ。替わって全面に出てくるのがグイグイとドライヴする David Smith の快感ベースでございます。そして歯切れのいい Steve Potts のドラムがまた要所をビシっと締めて、う〜こりゃもうタマらん!


そこに斬り込んでくる Flying V のサウンドも艶っぽくていいですが、でもこれナマの現場で被爆したら、クラブを出ても二・三時間は耳鳴りが続きそう。
あ、そうそう、ちゃ〜んと律儀にサイドを切り続けてる Vasti Jackson、あんたもエラい!

ま、唯一モンクがあるとすりゃあ、これフェイド・アウトになんかしないで、あと二・三分はこの Michael Burks のギター・ソロ収録してほしかったなあ、ってとこでしょか。
ま、ともかく、シカゴの 1950 年代、あるいは 1960 年代のブルースを「神聖なもの」として崇め奉っている方々には、ゼッタイにおススメ「いたしません」。
つ〜より「この良さ」が判りゃしねえだろよ、いや、判られてたまるか!かな? がははははは〜!

さて、昨日、いつもの CAFE JEEBA に行ったら、これ、実は前日うちで催しものがあって、そのときに出したスペシャルなメニューなんですがよろしかったら⋯とキュートな細いグラスに入ったチョコレート・ムースをサービスしてくださいました。
う〜ん、美味しい!

⋯と、その少しあと、入ってきたお客さんが、「昨日はごめんなさい!急にこれなくなっちゃって!」ですと?
およ?もっ、もしかして、いま私が食べちゃったのって、ホントはこのひとのだったんじゃあ⋯
でもコワくて、とても訊けなかった私。

いやあ、人生イロイロですねえ⋯がははははは〜!

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