Tell Me, Mama Jimmy Lee Robinson 06-02-17 FRI. | これまたシカゴつながり(?)ながらも音的には新しく、つーベクトルでしょか。 でも昨日の Michael Burks に比べると、明らかに Old School の音ではあるのですが・・・ 元々は 1953年の Checker 770、Little Walterの Off the Wall の B 面に収録されていたのがオリジナルでしょが、この Blues日記では、過去に Sam Lay とっつぁんのヴァージョンで採り上げておりますねえ。 それがちょうどほぼ一年前の昨年 2月15日*でございました(っつってもだからどうした、てなもんでございましょが)。 ま、この季節にゃ「いい」曲なんでしょか?期せずしてこの時期になったってえとこ見ると。 もっともこの Jimmy Lee Robinson センセに至っちゃあ、前回が 2003年 8月14日でございますから、実にもう二年半も前ですねえ。 いえ、別に嫌いじゃあないんですよ。それどころか、親しみの持てるヴォーカルといい、中途半端な(なんて言うと叱られるな、きっと)ギターといい、なかなか「おっとっと」なとこがあって、最近、肩にチカラが入ってていかんなあ、なんてときにセンセのブルースを聴くと、ミョーにリラックスできるんですよ。 この Tell Me, Mama だって、かな〜りカッコいい「入り」をしてるんですが、いざヴォーカルが入ってくると、なんだか仲間のひとりが気持ちよく歌ってるのを「いいぞ〜、行けぇ!」なんてはやしながらビールかっ喰らってるよなフンイキになっちゃいます。 おそらく Johnny Burgin によると思われる、ちとエコー掛け過ぎで輪郭がやや「溶け」かかってるけど、これはこれで「あり」だなっちゅう特徴的なサイドのリフに乗せて、プロデューサーでもある Scott Dirks のハープが要所をシメて、シカゴ・テイストを演出し、シンプルながらタイトな Twist Turner のドラムが「疾走感」をキープしております。 ただ、このセッションでのベース Sho Komiya(どー見てもこの名前は日本人だよねえ)はいまひとつプレゼンスが弱いよな気がいたします。 日本人ってことで、一歩ひいたスタンスなんでしょか? 途中の Scott Dirks のハープはまあ、ありきたり、っつうか「こんなもんだべえ」のレヴェルですねえ。でもそれを言ったら、その前の Jimmy Lee Robinson のギター・ソロも、実は同じよなもんで、そんな意味では、ハープ・フリークもギター・フリークも、あまり記憶に残しちゃあくれないタイプの演奏かもしれませんが、この 65点主義(あ、ますます叱られるな、こりゃ)の「がっついてない」感じが、ミョーに清々しいのでございますよ。 なんてそんなこと言っても、センセ、歌は張り切ってるんですよー。 でも、それが「ハクリョク」っつー方向には行かず、なんだか「わっはっは!」となるとこがまさに人徳っつーもんでございましょ。 ご存知の方も多いでしょうが、このセンセ、なんたって、Chicago で生まれているだけあって、あの Maxwell Street への思い入れも相当なものがあったようでございます。最後の最後まで再開発に反対し続け、骨のあるとこも見せてくれました。 ワタクシ、この Jimmy Lee Robinson センセのことはヒソカに尊敬しておりますのじゃ。 収録アルバムは Random Chance からの Chicago Jump さて、ついでってワケじゃないですが、Sam Lay の Tell Me Mama のときはサイトの改装で忙しくて細かいデータに触れることもなく終わっておりました。 なので今更ながら細くしておきましょうね。 コンピレーション・アルバムでもある Goin' To Chicago ; testament T2218 は 1966 年 6 月に録音されたもの(リリースは1969 )で、当初の 33⅓rpm の LP の A 面には Sam Lay Blues Band Sam Lay, voc Jeff Carp, hca Boots Hamilton, p Paul Asbell, g Chester 'Geno' Skaggs, b Billy Davenport, dr - Tell Me, Mama - Walking By Myself - I Can't Be Satisfied と Billy Boy Arnold Band Billy Boy Arnold, voc, hca Mighty Joe Young, Ted Mosley or Jody Williams, g Jerome Arnold, b Clifton James or Reynolds Howard, dr - I Left My Happy Home [Testament TCD-5018] - Billy Boy's Jump [Testament TCD-5018] - Crying And Pleading [Testament TCD-5018] が収録され、その B 面には J.B. Hutto & The Hawks J.B. Hutto, voc, g Walter Horton, hca Johnny Young, g Lee Jackson, b Fred Below, dr - Wild, Wild Woman [Testament TCD-5020] - Bluebird [Testament TCD-5020] と Floyd Jones - Eddie Taylor Band Floyd Jones, voc, g Walter Horton, hca Otis Spann, p Eddie Taylor, b-g Fred Below, dr - Playhouse Blues [Testament TCD-5001] - I Feel So Bad [Testament TCD-5001] - Sweet Talkin' Woman [Testament TCD-5001] が収録されています。 |
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No.1397