Good Mornin' Mississippi

Kinsey Report


06-02-18 SAT.




今日のもはっきり言って、いわゆる 1950 年代、あるいは 1960 年代のブルースのみを金科玉条のごとく「信仰の域まで」崇めておられる方々にはまちがってもおススメしてはいけないよな音源だな、ぐふふふふ。
1980 年代末にイギリスはロンドン、Konk Studios で録音されたこのアルバム、その名も Powerhouse は、全編バリバリのパワー・プレイで迫ってくる Kinsey Report の快作でございますが、まあ、おそらく保守的な層からは総スカンっつうか、おそらく「無視!」で黙殺されちゃうでしょが、なんだか、そんなの百も承知さ、みたいな挑戦的なフンイキがもうジャケット・デザインからも漂ってますよねえ。



とは言っても、ただひとつ、この曲だけは、かな〜り「オーセンティックな」ブルースの文法を尊重し、いえ、それどころか、プリ・シカゴ・ブルース的な「南部色」を盛り込んであるよな気さえいたします。
オープニングから聞こえてくるパーカッションが、ミシシッピーっつうより、どっかザンベジ河?的なエスニックな香りを醸し出してはおりますが、それに続くアコースティック・ギター( Donald Kinsey、Ronald Prince、そして今は亡きパパ、Big Daddy Kinsey )が絡み合う「川面」のような空間上を Billy Branch のハープが高く低く飛びまわり、独特な世界を作って行きます。

ヴォーカルはなく、ときおりハミングやスキャット的な声、そして掛け声が入るだけでまるで河の流れのように進んでいくさまは、フシギなエネルギーに溢れ、ある種、歌があるより饒舌に訴えかけて来るような気さえしますね。
もうバリバリに弾きまくったアルバムのいっちゃん最後にこれが入ってる、ってとこに「何か」を感じる方もおられるでしょが、そこらみなさまお好きなように解釈されてよろしいんじゃないでしょか。

続いていた暖かい日からいったん真冬日に戻り、道路も乾いているので久しぶりに ROCK4400 で、と思ったら、母から買い物(キャット・フード&ひとフード⋯って米ですけど)を頼まれ、さすがにねえ、んなもん買ったら自転車じゃ無理ですからクルマです。

え?なんで真冬日に自転車?って思うでしょね。
それはね、路傍の雪が暖かい日には溶け出して道路が水浸しになるからなのねん。
泥よけのない ROCK4400 ではどんなメにあうか判るでしょ?
そりゃシュミで(?)泥と戯れてるんなら全身、泥だらけだっていいんですが、こちとら、相手がありますからねえ。
そんな泥々なカッコで「こんちわー」なんて行くワケにはまいりません。

てなワケで今日は絶好のチャンスだったのにザンネン!
ま、その代わり、ってワケじゃないですが、美味しーチョコと、それとはまた別口でトーキョーからタルトの詰め合わせまでいただいちゃいましたから、うん、なかなかいい一日であったわい、と⋯

久しぶりのシャム猫ココの一冊を買いました。
やっぱミステリーも女流ものがいいですね。

いちばん好きだったのはアリサ・クレイグです。
なんだかヤな女だな!なんてのが出てくるとちゃんと(?)ソイツが殺されるんだよね〜。
世の中には「自分で殺したりはしないけど、死ねばいいのに!思うヤなヤツ」っているよね?
あ、こうゆうヤツいる!ホント早く死なないかな!てな描写が続いたとこで「ご期待に応えて」そいつ殺されちゃうんですよ。
まあ、あからさまに口に出しては言わないけどココロのなかじゃ「ザマミロ!」思うのは当然!アクは綻びる⋯じゃなかったアクは滅びる!でございますねえ。
そうやってみなさまの隠された願望を代理でかなえてくれるカタルシスってヤツ?
あれ、ゼッタイ作家のまわりの気に喰わないヤツを描写してるよね。
実際にコロすワケにはいかないけどソイツそのもの、てな登場人物が、その「いけすかなさ」のせいでイノチを奪われるんですからねえ。最高のストレス発散!
いわゆる「おつぼね」的なババア、現実じゃむかついても逆らうワケにはいかない、みたいなディレンマ⋯
それが被害者として殺されるんだから、いいストレス解消になってるみたい。

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