ロマンチストを撃て

02-09-01
朝のうちは涼しくて、レーサーで「FAST RUN」にピッタシの一日!
⋯って思ったんですが、いつになく多かったメールへの返信やら、各掲示板へのチェックとレスを終えた頃には、もう29度!
え?いつの間にぃ!ま、いっか、雨降ってないだけいいざます。と気を取り直してレーサーのチェック。
今日は Fuji OLYMPIC の ORS+Michelin Slick の方ね。

以前は下りのコーナーをハードに攻める際に、先にリアがブレイクするように、ということでフロントよりも空気圧を高くして、わざとアドヒージョンを落とすセッティングをしていたのですが、最近では、その様な「命知らず」なマネはしなくなりましたので、前後、ほぼ同じ接地面積となるように、リアが少しだけ「高め」のセッティングです。

芝大門のメビウスが組み上げてくれた素晴らしいクォリティの MAVIC リムとのマッチングも良く、コンディションの良い路面でスピードに乗ると、ホイールから「ヒンヒン」といった高周波音が聴こえてきます。
スポークのテンションが絶妙な高さで安定しており、路面の細かい凹凸が、間髪を入れずにサドルを通して伝わって来ますが、剛性の高さから、ややトガったフィールを残します。

Michelin slick+ORSを一度だけ「十和田湖一周」に投入した事がありますが、その時はまだ某国産リムだったためもあってか、ホイールの剛性が不足し、ハードなコーナリングでは突然ブレイクする傾向があって神経を使いました。
たぶん MAVIC に Michelin slick だったら、まったく違った挙動を示したでしょうね。

その後はトレカのカーボン・ホイールにチューブラー、フレームは CANNONDALE という組み合わせに移行してしまったので、ORS+Michelin slick / MAVIC では結局、十和田湖の周回はしていません。

また、各地の未知の街々をさまようのには CANNONDALE が使われたので、この ORS はその間「冷遇」され、その後二人のシロウト(?)に貸し出され、その間にガックリとヤツレちゃいました(うち一人は例の乾クンで、ちゃんと保管されてただけなんでまあ良かったんですがね)。
やはり楽器と同じで、ちゃんとした使われ方をされてないとコンディション「落ちて」いきます。乗るヒトのレヴェルによってレーサーも変わって行くんですよ。

楽器と似ている、と言えば、結局は人間だ、ってとこもでしょう。
たとえばイタリア製の「超ド級のレーサー」だろうが、乗ってるオッサンがガニマタだったり、カッコ悪かったりしたらそれはもう「問題外」なワケで、少なくとも、どんな胴長短足だろうがポルシェに乗ってりゃ判んないってゆう「クルマ」なんかと違って、遥かにキビシイのです。全身が丸見えなんですから!

ギターも一緒でしょ?
演奏の内容も含めて「カッコ悪」かったら、どんなにレアなコレクターズ・アイテムの名器だったとしてもイミ無いじゃない。
道具より、それを使う人間の資質で決まる、ってのはとっても良いコトです。

それからすると、一番「不純」なのは「クルマ」かもしれませんね。価格ってゆう誰にでも判る垂直軸にすがったハイアラーキィで整然とクラス分けされて、「どんだけカネ持ってるか」っていう記号と化してますからねえ。
ま、それじゃアンマリあからさま過ぎだ、ってんで「オトコのロマン」なんて言うコトにしてるようですが。

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