Night Life

Luther Allison


06-03-19 SUN.




出だしのギターなんて、そりゃもう「もろ」で(ま、ワタクシに言わせれば、より透明感のあるとこが彼のギターだ、てな感触なんですけど)、明らかに B.B. の Night Life をベースにしてるな?って感じなのではございますが、それでも歌に入るとやはりこれ、まごうかたなき Luther Allison のブルースになっているんですねえ。

ま、どこらへんがか、ってなると、こんなこと言っちゃあなんだけど、全編に漂う「非・大物」感、これでしょねえ。
そんな言葉があるかどうかはともかく、この Luther Allison って、なんだか最後まで「中堅」てな存在を貫いた(なんて言うとまるで本人の「強い意志のもとで」てな感じになっちゃうから、ちょと違うんでしょが⋯たぶん本人はもっと「ビッグ(?)」になりたかったんじゃないでしょか)、そのありようが、逆にワタクシにとっては好ましいっつうか、親近感が持てるっつうか、そのよーな独特なポジションにありまして、そのスキだらけの(?)仕上がりに、こちらもビビらずにその曲に取り組もうってえ「勇気」をもらえるような気がいたします。

それが例えば Waiting For あたりの Little Milton なんかだと、もうそのヴォーカルはもちろん、アレンジからなにから、あまりにも見事なパッケージングっちゅうか、その完成度の高さに、とても、ここまでは出来ん!てな「あきらめ」が出てしまうんですが、どうもこの Luther Allison だと、(決してそんなことはないんですが)なんだかこのくらいだったら出来そう、てな気になっちゃう。

この Polygram International 612 : Luther Allison / The Motown Years 1972 - 1976 に収録された Night Life だって、ちゃんと聴けば、全体のアレンジやら仕上がりなど、もちろん「かなりな」レヴェルで進行して行くんですが、そこが Luther Allison の人徳っつうかお人柄っつうか、ちっともエラぶってなくて、歌と格闘してる感じ(?)が実にいいのでございますよ。
そこら、余裕かまして歌われちゃうと、かえってブルースから「遠く」なっちゃうよな気がいたします。
かと言って、歌がウマくなっちゃいかん、ってえワケじゃないんですが、なんだか「どうだ、オレって歌ウマいだろ?」ってな態度が見えちゃうと、かなり萎えますね。
ま、「ひがみ」と捉えられてもケッコーですけど⋯

ただし、純粋に聴くだけ、っちゅうコンシューマーにとっては、やはり「粗い」よりは緻密に仕上がった「巧さ」を感じさせてくれるテイクのほうがいいのかもしれませんね。

日本の東海上で発達した低気圧が列島の太平洋側を北上し、今夜半にかけて北日本は大荒れ!なんだって。コワいわねえ⋯ って、北日本ゆうたらここいらやんっ!
うげげ、かなり風も強くなりそ。

夜半に降った雨のせいで、朝のうちはまだ路面も濡れておりましたが、気温こそ昨日から 5 度も下がったとは言え、それでもまだプラス 4 度ほどですから昼前にはアスファルトもあらかた乾き、風の冷たさはまあ仕方ないとしても、ROCK 4400 で走るぶんにはいっこーに差し支えありません。
風に乗って、ときに小雪も舞う曇り日ですが、せっかくの日曜日、あまり郊外までは行かず、市内を気楽におサンポいたしましょ。

ところで、このところ、街はめっきり春めいて来ておったのですが、なんだかいまいち足どりが軽くならないなあ、なんて思っていたのですが、トツゼン、あっ!と気付きました。
足どりも重いワケです。ずっと真冬用の「深さ 4cm までの水たまりでもダイジョブ」っつーヘヴィ・デューティなゴッツい靴を履いたままなんだもの!
さっそく秋からしまわれてたスニーカーを出して来て履き換えます。
おおお!これこれ!この足元の軽さが「春」だなあ(?)⋯と今ごろ気付くのも「春」?

せっかく ROCK 4400 にはショルダー部までオール・グレーのスリック・タイヤを履かせて「もう冬じゃねえぞ」っちゅーアピールむんむん(?)だったのに、カンジンのライダー自身がスリックどころか「マッド+スノー」を履いてたんですから、それじゃいけませんよね。

ところで、以前 Bianchi のきれいなハード・テイルがとまってたあのお店、撤退じゃなくて改装だったみたいなんで、もしかするとまたあの Bianchi に会えるかもしれません。
弘前の街中でもケッコー MTB や MTB ルック車が走っているんですが、あんなふうに「絵」になるの、ってそんな多くはないんですよねー。
ま、私が言う「絵になる」っての、単色の鮮やかなフレームに、それとマッチしたホイールを合わせ、しかもそれだけじゃなく、フレームのジオメトリーも「美しく(ハンドル・ステムのセッティングが重要!これひとつで「おマヌケ」になりますから)」なくちゃあ。

⋯でもねえ、ホントにいちばん大事なのは、それに乗ってる「ひと」なんですよ。
クルマと違って、それを操るひとが「まる見え」なワケですから、どんなカッコいいバイクだって、それに乗ってるひとがカッコ悪いと台無し。
あ、ここで言う「カッコいい・ワルい」ってのはライダーの「所作」のモンダイね。
そりゃ着てるもんなんてどーでもいい、とまでは言いませんが、ファッションだけいくらキメても動きがドンくさいとみっともないですから。

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