Louisiana Breakdown

Clarence "Gatemouth" Brown


06-03-21 TUE.




「あの」Got My Mojo Workin' を一瞬ホーフツとさせる突っかかり気味ながら、ミョーにドライヴ感のあるリズムに乗せて、なんだか楽しそうに進行するインストなんですが、なんたってここでの功労者はドラムの Calep Emphery Jr.じゃないでしょか?
このクセのあるリズムを「いとも気軽に」叩きこなし、なかなかに緻密なフォーマットを提供し、その上に、ときどきひっかかるけど、これまた良く刻み込んでくる Joe Turner のベースが乗って、「疾走」っていうんじゃないんだけど、ジワジワっとにじり寄って来るよな面白いインパクトを出しているように思います。
録音は 1973 年 7 月 1 x日の Montreux Jazz Festival でのライヴを収録したもの。

ヘッドフォンで検聴してみると、右チャンネルにはおそらく Jerome Hayes ではないか?とクレジットされておるサイド・ギターが聞こえて来るんですが、なんと、途中センターの Clarence " Gatemouth" Brown のギターに「カブって」いえ、クソじじ⋯ おっと、またいつものネタになるとこでしたねえ。むしろ、誰かがソロとってるのに Gatemouth は「無視して」カブせちゃったんで、CD 化するとき、この曲をボーナス・トラックで加える際に左チャンネルのギターは「無かったことにしよう」てなことになっちまったんじゃないでしょか?
おそらくスピーカーで聴いてたらちょっと気付かないかもしれませんが、ヘッドフォンで聴いていただければ、左チャンネルに「やたら影の薄い」もひとりの幻のギタリストがいるのが識別できまっせ。
もちろん、その間、右チャンネルではサイド・ギタリストが「せっせと」リズムを刻んでおりますから、ゼッタイ「もう一人いる」ことはマチガイ無いでしょう(あるいは「お願いです!やり直させてください!」なんてことで「改めて」あと乗せしちゃった⋯とか?

ところで地域別の分類(?)で行くと「テキサス」として語られることの多い Clarence "Gatemouth" Brown ですが、その彼のナンバーでは Texas という固有名詞の入ってる曲名ってのは、意外にも少なくて、ワタクシの知る限りでは、Sweet Texas Roses の一曲だけだと思います(あ、もちろん、ワタクシの知らないテイクが存在してるかもしれないけど)。
それに対して Louisiana が入ってる曲は、ってえと、GATE'S ON THE HEAT(日本 Polydor )に収録された、この Louisiana Breakdown を始めとして、Louisian' (あるいは Louisianne ?)に Louisiana Woman (ともに Down South...in the Bayou Country -Barclay に収録)、そして Monroe, Louisiana (同じく THE BOGALUSA BOOGIE MAN に収録)、さらにBorn In Louisiana と Louisiana Zydeco (こちらは Standing My Ground に収録)、おまけに Going Back To Louisiana ( Back To Bogalusa に収録)、と全部で 7 曲(もっとあるかもしんないけど、わてが知ってるのはこれで全部だす)にもなるんですねえ。

ワシゃブルースマンじゃねえっ!てのと同様、テキサスに括るんじゃねえ!てな自己主張の現れでしょか?
アルバムのタイトルでは Texas って単語も登場いたしますが、こと曲名だけ見てくと、明らかに「 Louisiana 県人(?)のホコリ」を高らかに謳い上げておるようでございますねえ⋯ って今日の Louisiana Breakdown はインストなんですけど。

さて、昨夜は急な作業のため、いつものブルース日記をお届け出来ませんでしたが(楽しみにしていただいている全国のみなさま、まことにもーしわけありませんでした⋯ なんちて、そんなヤツはいねえって?)、本日はその分もコッテリと⋯ てなことはモチロンなく(?)、ま、通常プログラムに戻っての相変わらずのマイペースでお届けいたしましょ。

ラクテンからの脱出(?)計画は着々と進行しております。
本格的なトップページもちゃんと作ったし、これでようやくコンテンツも充実させ甲斐があるってものでございますよ。
そこで面白いのはアクセス数の変化ですよねえ。
たしかにラクテンでは、記事をアップするたびに「かなりの」アクセスがあるんですが、今は、その記事に [続きを読む]のリンクで実際のブログの方に誘導しております。そうすると、実際にそちらにまで来てくださるのは、その中の 1/5~1/10というところでしょか?
つまり、記事なんて読みゃしない、ただ自動巡回プログラムで「足あと残し」目的の「から」アクセスが殆どだ、ってこと。

こっちだって、そこら「学んで」おりますから、前はアクセスされた方をこちらからも訪問なんてしてましたけど、もーそんなことしてません。
見れば自転車カンケーの方は判りますから、そんな方がアクセスしておられたら、こちらも訪ねて行く、ってパターンに落ちつきました。
逆にいくらリンクしていても、こちらにはお見えにならない方のとこにはこちらも行かないよになっております。
おいでにならない、ってことは「キョーミが無い」ってことですから、そんなとこにのこのこ行って足あとを残しちゃっちゃあ、プレッシャーかけてるみたいでヤですからね。
そこらがラクテンのシステムの長所でもあり、短所でもあります。
誰がいつ来たか(逆に言うと、どんだけ「来てないか」)、がなまじ判ってしまうので、かえってメンド臭い⋯

そのラクテンを脱出して、ウルサい広告みたいなバナーも無いし、お仕着せのショッピング系のリンクも無いクリーンなトップをやっと手に入れました。
ま、やってることは一緒なんですけどね。でへへ

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