Tiger Man

Rufus Thomas Jr.


06-03-23 THU.




もう骨の髄まで「おちゃらけ」が染み込んでそうな、というと、ワタクシのとこじゃあすっかりお馴染みの、かの Screamin' Jay Hawkins が真っ先に出てくるんですが、この Rufus Thomas もどうしてどうして、なかなかコンジョーの座った(?)「おちゃらけ」ぶりで楽しませてくれます。
なんたって、いきなり Bear Cat で人気者になっちまったんですから、多少チョーシに乗ってるとこがあるとしても大目に見てやっていい⋯かどうかはともかく、この Tiger Man も、まずその出だしからして「ターザン・コール」ですからねえ。
こりゃどーみたって「ターザン」に便乗してるよな〜。
そしてその雄叫びの後に始まる「まるで」ジャングル・ドラムなんて、もろ密林の王者、てなフンイキですが、そこらにダマされず、ギターとかをちゃんと聴いてみるってえと、これがまあ、意外と(と言っちゃあシツレーか?)マトモなブルース・ギターなんですねえ。
それでもこの Rufus Thomas の歌い方ときたら、ハナから「ジャングル・ムード」で、全編、どっか「雄叫び」っぽいまま!
やはりそこら、コメディアンとしての素質にまで「恵まれてしまった」彼ならではの姿勢っちゅうもんでしょか。

たとえば日本で「ブルースやってます」なんてひとはかなり多いんですが、ワタシの見たところでは、そのほとんどが 1950年代、あるいは 1960年代のシカゴを金科玉条のごとく尊守する、ホント〜に「マジメな方」ばっかりで、こゆ「おちゃらけ」ってのは人気無いですよねー。
でも、そうゆうマジメなブルースっての、ここ「日本では認められてるブルース」ってことなのかもしんないけど、ホンモノのブルースからは、なんか大事なもんが欠落してるよな気がすんですけど⋯

街の和菓子屋さんの前を通ると、そろそろ季節の「さくら餅」などの貼り出しが目につくようになってきてますよね。


さくら餅って、桜が咲くまでは売るけれど、もう花が終わったら作るのもやめる、と聞いたことがあります。
でも、本場(?)、向島の長命寺では「ちゃんと」一年中あるのだそうで、それを聞くと、どうも桜が咲くまで、なんてハナシは、菓子職人が区切りをつけたかっただけじゃないか?なんてえ気もいたしますが、あくまでも憶測でございますので聞き流してくだされ。

ところで、上の写真のお店は旧商店街に古くからある和菓子屋さんで、「つと餅」というのが名物らしく、それが桜が終わると姿を消す、というメニューらしいんですねえ。
私はそれ食べたことがないので(和菓子に触れる機会というのはなかなか、多くないんですよ)、どんなものかは判らないのですが、桜の風味は全然ないらしいです。
で、この画像は晴れた日に撮影してたものですが、今日はいちにち弱い雨が続き、久しぶりに「歩き」で街を右往左往(?)しておりました。
久しぶりの雨で、埃っぽかった街の空気も透明感を増しています。

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