Same Old Blues

Clarence "Gatemouth" Brown


06-04-07 FRI.




この曲ってさあ、どっちかってえと自分の「歌唱力」に自信があって、どれ、たっぷり聴かせてやろうじゃないか、なんて「ちと」思い上がった「シンガー気取り」が採り上げそなナンバーってえイメージがあるんですよね。

ですから Gatemouth が、なんていうと、え?マジかよ、おい!てな気持ちでございました。
このアルバム、Blue Thumb 549785、Back to Bogalusa では、テキサス・スウィングから、いったんルイジアナ寄りに振った、と言えるのかもしれませんが、あのリトル・フィートの Dixie Chicken を採り上げたり、と「ほほ〜」てなベクトルで面白いのでございますが、そのディキシー・チキンは・・・ まあ、やったことに意義がある(のか?)と。
Same Old Blues となると、そりゃもう(一時の京都周辺じゃ春名某かもしれんけど)Freddie King のがみなさまの印象にはいっちゃん強く残っておるのではないでしょか。
あのオイリーな(?)コクたっぷりの名唱(?)に比べると、なんちゅうか、まあ、レイドバックつうか、もっと自然体で、なんだか、いやあいちど唄ってみたかったんじゃよ、てなナチュラルなスタンスで(あ、それはワタクシの印象でございまして、実際にゃあどうかは知りませんぜ)、けっこう淡々と、しかし慈しむよに唄っておるのが「じんわり」と伝わってきて、しみじみさせてくれますねえ。

たとえば Same Old Blues を自分でも唄ってみたい!なんて野心をお持ちの方が、これを聴いて「自らの糧(かて)」とする、なんてのは想像ができません。そんな方には、やはり Freddie King のが向いておるのでしょうが、でも、この Clarence "Gatemouth" Brown の Same Old Blues は、まさに彼の人生の「すべて」が醸成した独特な味わいがごく自然にブレンドされた、ま、ちょっとクセはあるし、万人向きではないかもしれないけど、他では得難い個性が、そこはかとない「翳り」とともに鈍い輝きを放っている・・・ なんて言うとホメ過ぎだな、きっと。

和徳小学校のグラウンドの横の道からヒョイと右に外れ、曲がりくねった狭い道を抜けてヨーカドーまで行ける、もろ裏道、っちゅうルートがあって、そこを自転車でよく利用するのですが、たいていは小学校側から、でした。
それが、今日はいつもと逆に通り抜けようとして、その途中にある面白い建物に気がついたのです。
いつもの向きだと、この建物、左斜め後ろにあったワケですから、それと知ってて振り向きでもしない限り、目に入ることはありません。

建物としては二階建てなのでしょうが、面白いのは寄せ棟の屋根の頂点に、幅 1.8m × 奥行き 1.2m ほどの「物見」のような突き出しがついています。
ただし、実際にそこに人が上がって周囲を見渡せるような場所ではなく、おそらく、建物中央に光を入れる明かり採りではないか、と思うのですが、なんたって外から見ただけで、直接中を確かめたワケじゃないんで実際は「?」です。
ま、個人的には、そんな明かり採りなんかじゃなく、そこまで上がって行けて「空に近いところ」でぼんやり雲が動いてくのを眺めたり、満月を愛でることが出来たりしたほうがステキ、とは思うんですが、でも、実際には夏なんてめちゃめちゃ暑くてたいへんかも?

その部分を少し客観的に眺めてみたい、とヨーカドーの 8 階からも撮影してみました。



食べ物では「 B級グルメ」ってのがありますけど、それと同じように建物でも、そんなには歴史的価値があるワケじゃないけど、でもちょっと面白いって「 B級(所有者さんゴメン!)建造物」ってのがあると思うんですよね。
ま、ワタクシの HARO F-1 なんてのもリッパな(?)B 級ファニーバイクだと思いますから、案外、そのへんが性に合っているのかもしれません。
え?走りも B 級?

permalink No.1446

Search Form