It Feels Like Rain

Aaron Neville


06-04-09 SUN.




昨日の Buddy Guy から連想した、ってワケじゃありませんが、これはまた、ずいぶんとコンシューマー寄り(?)な Feels Like Rain でございます。それが魅力である、と感じるかたもおられるでしょうし、逆に「こうゆうの苦手!」と思われるむきもおられることでしょう⋯
な〜んて口調から「そこはかとなく」滲み出てるかと思いますが「軽い嫌悪感」。はい、ワタクシこゆのがまったくココロに来ませんねん。どころか内輪でいっしょに聴いてたら「ケッ!」ゆうて再生を停止して Buddy Guy に差し替えちゃうな、きっと。
ところで、気付いておられる方もいるとは思いますが、タイトルがちょとちゃうのは、こちらには「 It 」がアタマについておるのでございますよ。だからどうだ、っつーこともないのですけどね。

この 1991 年リリースのアルバム、Warm Your Heart( A&M。あ、ついでですが Buddy Guy のは 1993 年でしたっけ?)に収録された It Feels Like Rain は、さすが(?)Aaron Neville らしく、実に丁寧に、珠玉をさらに丹念に磨いたように隅々まで神経を行き渡らせてピッカピカに仕上げてあり、そこらが Buddy Guy や、あるいはそれを上回るんじゃ?てな出来の Carl Weathersby のとはかなり違う、ま、言い方は悪いけど、「黒い」音にはあまりシンパシーを持たない、いえ、それどころか、そんな匂いをキョヒしてそうな方にも充分に受け容れられそうな Ballad として完成しておるように見受けられます。
おそらく、この Feel Like Rain だったら、トレンディ・ドラマのなかの「ムードたっぷりな」シーンでも充分 BGM として通用するでしょう。

ワタクシ個人といたしましては、彼の声を、と言うか、唄い方を聴くと、ホント、凄い!っとは思いますね。
もう実によくコントロールされたそのヴォーカルは、まさに熟練のスキルによって、ニュアンスまでもが制御され、まことに「耳触りの良さ」はジャンルを超えて広く支持されているのでしょう。
よくもまあ、ここまでこねくりまわして自分ナイズ(?)してやがるな、と⋯

この滑らかで上質(人工皮革的な、ね)な It Feels Like Rain のあと、Carl Weathersby の、あるいは Buddy Guy の Feels Like Rain が聴きたくなるのはナゼ?
というワケで、どうにもその「あまりにメロウ」なスタンスに違和感を(つうか、もっとあからさまに言うと「生理的な嫌悪感」を)拭いきれない⋯
なのでホームページの Artist List には Aaron Neville、収録しないどきましょ。
したがってこの前後の記事から<前へ>あるいは<次へ>でクリックして入ってきたかたにだけ「読める」ようになっております。
あ、無価値だ!とかナンセンス!ゆってるんじゃなく、ハッキリ言うと「とこと〜ん」嫌いだ!ってだけ。
当ホームページ Blues After Dark は「公正無私」なんてビトクのカケラも影ですら排除いたしておる「きわめて個人的な価値観の押し付け(?)」を骨子といたしておりますゆえ、泥水親父もTボーンも「世界には存在していないような扱い」を平気でいたしております。

ぐるじい⋯

いえ、ただの食べ過ぎです。
「煙雨」なんていう表現がぴったり来そうな、青く霞みがかった弱い雨の一日でした。
そんな天気では自転車で遊ぶ(修行ならいいかもしんないけど?)気にはなれませんね。
ちょうどまた某所で「おいなりさん」の話題に触れて、スイッチが入っちゃって(?)ますから、おっしゃあ!それなら「いなり」収集ツアーじゃあ!とクルマで北に向かいます。
ま、「文学的」修辞といたしましては、青森市だって弘前よりは北にある、と言えますが、この場合は、ほぼ正確な地理学的な「北」のことですから、青森市(何度も言ってクドいようですが、青森市は弘前から見ると「北東」に位置しております)ではなく、津軽半島の直下、中央あたりに位置する五所川原市の方向になるのでございますよ。

と言ってもワタクシのことですから、スナオにまっすぐ五所川原に向かうワケもなく、今回もとーぜんのよに、いったんその少し西にある森田(かっては森田村でしたが、現在はあの町村合併とやらで「つがる市・森田」となっておるようで)をめざし、例の一番食堂におきましてチャーシュウメン、てな流れとなるのはモチロンでございます。
混む前に、と 11 時半くらいに入ったのですが、すでに先客が三組!ううむ、さすがじゃのう。
オーダーをさばいてる間にもやたら電話で出前の注文は入るし、次々と客は来るしと、やはり流行ってる店は勢いがあります。
モチロン、いつものチャーシュウメン、とても美味しいざます!

そこから今度は木造(きづくり)に向かい、あの竹内きよゑさん(たぶん木造農協婦人部のかた?)手作りの「いなり」を買いましょ。
そしてさらに五所川原でも三種の「いなり」をゲットし、これで今日の夕食では四種のいなりを味わえるワケなのね。ふっふっふ

⋯と、北上して行くルートは、ときに田園の開けた場所を抜ける直線道路なども通るのですが、季節柄、剪定されて落とされたリンゴの小枝(これをしないと、樹高がどんどん伸びてしまい、地上から脚立程度では作業できない高さに実がついちゃいますから)をあちこちで燃やしている白煙が上がり、それがどうやら、文字通りの「煙雨」となって遠景を霞ませておるようでございます。
薄青い視界のなか、空と溶けあいそうになる地平線とは明らかに分離したパースペクティヴで浮かびあがる、シルエットのような前景をなす、島のようにも見える屋敷森などがフシギな美しさを見せておりましたが、前後にもクルマはいるし、対向車も多い「セミ」幹線道路でありながら道幅が無いため、その場で駐めて、ユックリ撮影を、なんてことはしておられないロケーションだったのがザンネンなところです。
ある意味、とても春らしい眺めではございましたが⋯


さて、いなりですが、いちばん前が「竹内きよゑさん」、奥の茶巾風のデッカいのは「釜揚げいなり(なんでこれが「釜揚げ」なのかは不明⋯)」そして左が「五目」、右は「黒糖いなり」。
やはり見た目のとおり(?)「竹内きよゑさん」のはやさしく甘いお味で、これだけが紅ショウガ風味のご飯で、他は全般にご飯に「酢の気」が乏しく、一方、まわりの「お揚げ」の醤油っ気がちと強く、さらに黒糖はちとエグく、五目と釜揚げはまあ、普通っちゅうか、あまり個性の無いお味どした。

ホントは、板柳の小松原菓子店のクリームパンも買いたかったとこなんですけど、あそこ、土日はパンを焼かないんですよね。
タマに金曜日に売れ残ったりすると土曜の朝から特価で売ってたりもするんですが、スグ地元のひとに買われちゃいます。しかも、必ずあるワケじゃないし⋯

ここのクリームパンが、そりゃもう美味しいんだ!
⋯という話をだいぶ前にしてたんですが、友人が板柳でそれを思い出して、かなり探したんだけど、そんな店なかったよ!と確かめにきました。
で、詳しく訊いてみたら、彼、てっきり「美味しいベーカリー」がある、って思って探してたんだって!
あははは!どう見たって「お洒落なベーカリー」には見えませんよね。
だって「小松原菓子店」っていうんだもの。
それを、「お洒落なベーカリー」で探してたら、ここに気付くワケがありません。
お店はこんな(あ、すみませんシツレーですよね)ですけど、なかなか美味しいんだよねー。

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