河を下って 久保田麻琴と夕焼け楽団 06-05-01 MON. | 昨日・今日と、南からの暖かい風が吹き込み、ぐんぐん気温も上昇して、少なくとも日中はちょっとカラダを動かすと「暑い」くらいの陽気で、そら桜も堪らず開くわな、てなまさに「イメージどおりの春」となりました。 そんなせっかくの陽気のなか、所用でクルマで移動するハメになり、それじゃせめてクルマなりゃこその楽しみを、つーことで CD を何枚か用意して乗り込みます。 そして、本日のドライヴ・ミュージックでツボにはまったのが、これ、久保田麻琴と夕焼け楽団の SUNSET GANG、いわゆる『ゴジラ・アルバム』でございました。 まさに春のうららかさそのものみたいな「小舟の旅」や、あの「ルイジアナ・ママ」も悪くはないのですが、やはり、この「河を下って」のレイジーなムードは格別ですねえ。 オリジナルは Jimmy Reed となっておりますが、歌詞が日本語となって、久保田麻琴のあのヴォーカルで唄われると、こりゃもう、まったく新たな生命を持った別個の曲であるかのように独特な味わいを見せてくれます。 恩蔵 隆のシュアでステディなベースは、このパターンをワタシのアタマに刻み付けておるらしく、このタイプのベース( Ex. Carey Bell でもあるんですよ)を聴くと、まず真っ先にこの「河を下って」を思い出すくらいでございます。 いささか「はかなげ」ながらトレモロをさえずる藤田 洋麻のマンドリンに、からみつく井上 憲一のギターがなかなかに効果的に「たゆたう」感じを演出しておりますねえ。 このトラックは渋谷 jean jean でのライヴ録音となっており、そのためか、エンディングまでゆかず、徐々にフェイド・アウトしてしまうのでございますが、どうもライナーを見ても、この曲のドラマーが誰なのか、書いてないんですよね。 以前に紹介いたしました、これも渋谷 jean jean でのライヴ音源であった「夕焼けブルース」と、もし同じときの録音だとすると正田 俊一郎かなあ? そこらはちょと判りません。そこいらへん、「確かに」判る方がおられましたらごレンラクください。ただし、常々申しておる通り、憶測やら推理でしたら無用に願います。 このタイコの叩き方は XXXX「じゃないか?」とか、XXX だと「思う」なんてゆうあやふやな論議ほど不毛なものはありませんからね。「証言」のみ歓迎いたします。 おっととと、この曲で、大事な存在をひとり忘れちゃうとこでした。 それは Weeping Harp Senoh!そ、妹尾 隆一郎でございますよん。 いささかドラマティックなその「入り」からして、リヴァーブを効果的に活かした距離感を巧く演出し、あまり走り回らないノートをむしろ引き立てておるような気がいたします。 その前のケンちゃんのギター・ソロもそうですが、ここでは「目にモノ入れてやる⋯じゃなかった、目にモノ見せてやるっ!」なんてリキんだプレイじゃなく、こんな「潜航型(?)」のソロがむしろ「活きてる」んじゃないかなあ。 でもこう言っちゃなんだけど、この曲のいっちゃんの MVP(?)は案外、マンドリンの藤田 洋麻かもしれん⋯ 予報(長期でも直前でも!)は「雨」と言われてたんで、クルマで他の街を回る用事を今日にしたってのに、明けてみればミゴトな晴天じゃあ~りませんか! ありゃりゃ~と思ったけどもう今となってはしかたありませ〜ん。おとなしくクルマ出しましょ。 それでも普段から蓄積した(?)裏ルート&抜け道を総動員して弘前→浪岡→常盤→弘前をこなし、帰り着いたのが午後の二時半ころでしょか。 おしっ!今日はもうフリーだからさっそく ROCK 4400 で市内に出ます。 と言ったって別に用事があるワケじゃないんで、ホントに単なるおサンポです。 いつもの CAFE JEEBA でコーヒーのあと、「おそるおそる」弘前公園にも近付いてみますが、やはり、と言うか周辺は観光客らしき歩行者でイッパイですから遠巻きに眺めるだけにいたしましょ。 やはり二日続きの高温でさらに開花が進んでおりますが、このペースだとマチガイなく 3・4・5 日がピークになりそうです。 さて↑の画像ですが、とある裏通りに駐車場があり、そこにある一本だけの桜が「晴れがましく」咲き誇っておりました。 でも、なんたって駐車場ですからね。誰ひとり、その下で酒を酌み交わす者とておりません。 心なしか、この桜、寂しげに見えたのは気のせいでしょうか・・・ |
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No.1470