Five Long Years

Byther Smith


06-05-14 SUN.




先日の Lazy Lester の唄った Five Long Years もワタシとしちゃあかなり気に入っているんですが、今日の Five Long Years は⋯なかなか現役のブルースマンであるハズなのに、シカゴ周辺のブルース・シーンの話題になっても滅多にその名前が登場してこない、ヒョっとして嫌われてる?といらん心配をしたくなる Byther Smith の、でございます。

もう「これでもか!」っちゅうコロコロとよく転げ回る(おそらくディジタル音源の電子系じゃないかと思われる)ピアノで幕を開けるこの曲ですが、そのキーボーダー Roel Spijker、バックでちょっと「おっとっと」なギターを弾く Richard Van Bergen、パターンを基本に抑制の利いたベースを弾く Nico Heilijgers、やや上モノ偏重ながら、そこそこシュアなドラムの Arthur Bont など、まあ、カンのいい方なら、ん、それってもしかして?と気付くかもしれませんが、そう!このみなさんはすべて 2000 年の11月15日と 17日、オランダの Heelsum にある Farmsound Studio でこのアルバム、Smitty's Blues( Black & Tan Records B&T 008、ただしリリースは 2001 年 )をレコーディングする際に参加したオランダのミュージシャンのようでございます。

はっきり言って、このピアノは「張り切り過ぎ」でちとウザいけど、それにサイドもときどきちょっとダサいけど、おかげで Byther Smith のヴォーカルとギターがよけいに味わい深く感じられておりますねえ。
案外、シカゴでそのへんのブルースマンを集めてセッションしたら、こんなに「鮮明に」Byther Smith の世界は描き出せなかったかもしれない⋯
さて、そんなことはともかく、Five Long Years という曲としての出来、ということで言うと、う〜ん、こう言っちゃうとなんだけど、「可も無く不可も無い」ってとこでしょか。
なかなかのクオリティで仕上がっているし、これと言って文句をつけるとこもありません。しかし、じゃあ素晴らしい出来か?と尋かれると、ちょと「うん!」とは言えないものが残るのも確かですねえ。
いえいえ、バックがオランダ人だから、とかそうゆうことじゃなく、たぶん Byther Smith 自身のブルースとの「付き合い方」の問題なんじゃないかなあ。

どこ、と言って悪いとこは無いんだけど、しみじみとココロに残る、ってえ「味」には到達し得てないような気がいたします。
あんな「へらへらへ〜」ってな(?) Lazy Lester の Five Long Years のプレゼンスに、正攻法で行って敵わないんじゃ、ちとマズいんでないかい?

本日は輪行で青森へ!
昨日の一番食堂でチョーシに乗ったワケではありませんが、青森の「とん吉」の油ソバが食べたくなっちゃった、ってワケでございます。
んなもん、クルマでピャ〜っと行っちゃえばカンタンなのでございますが、このガソリン高騰の時代にそのよーな「遊び」に無駄なガソリンを使って余分な CO2 を排出し、さらには巡り巡ってオイル・マネーがイラクでの爆弾テロの軍資金として流れてく(?)キケンだってあるワケですから、ここはなるべくガソリンなんぞ使わないよにしようじゃないか!と JR 東日本を指名。
まだ少し時間があるんで弘前駅の青森寄りの次の駅、撫牛子(「ないじょうし」⋯ 誰も読めないよねー)までカっとばし、そこでマウンテンバイクをひっくり返し、バラシにかかり、列車が来るまでの 15 分で充分ラクショーでパック完了です。
最初は 30 分くらいかかってましたから、さすが三度目となると手際も良くなってますねえ。
そして、そこから青森駅のふたつ手前の津軽新城駅で降り(そこだと階段を上がらず、直で改札なのだ!)、さっそく駅前で組み立て。これも 10 分ほどで完了し、そこからわざわざ山越えして三内の「とん吉」へ。

う〜ん、相変わらずこの油そばはウマい!そして餃子もウマい!!



ま、今日はそれ以外、これ、っちゅう目当てもなく青森に来ちゃいましたから、デタラメに走りまわってタンケンしましょ。
初めて走るルートをいっぱいタンケンして実に満足でございますよ。
ベイ・ブリッジを西側に渡ったとこにある「船の博物館」で和船(北前船ってヤツ?)を見たり、ちょっと地味な森林博物館(↑)を見学したり、とそれこそ自転車で来たときでなきゃ気楽に足をとめたりしないよなとこをちゃんと見られて実に良かったですねえ。

あ、カンケーないけど、かなり前に入ってみて「うえっマズ!」と思ったソバ屋「 Y 」がとっくに無くなってて「貸店舗」になってました。廃業したんでしょか?それとも郊外へ移転?
とちゅう、駅ビルのパン屋さんでコーヒー・ブレイクにいたしましたが、さすがにパンは買ってきませんでした。輪行してじゃあ、ショルダーバッグの中で「ぺっしゃんこ」になっちゃってたらヤだもんね。

帰りの列車も日曜なだけに学校帰りの高校生だらけ、っつうこともなく、なかなかに快適でしたよ。「クハ 700系」ではトイレがあって、そのお向かいはカーゴ・スペースみたくなってますから、そこに輪行バッグを固定し、その横で立ってましたが、やはりねえ、こんなデッカい荷物をひとり分の料金で車内に持ち込んでるんだから、座席は「一般の」お客さまに譲るのが当たり前っつうものでございます(なんちて、ホントは揺れが大きい区間で電車の車体にハゲしく当たるのを防ぐためつきっきり、っちゅうだけなんですけど)。
夕方 5 時ちょっと過ぎ、本日のちょっとした旅行は終わりました。弘前駅の東口で自転車を組み立て、また日常へと帰って行きましょか⋯

permalink No.1483

Search Form