Funky Mama Clarence "Gatemouth" Brown 06-05-22 MON. | なんだかいっぺんに夏にスリ寄ったよなこの「暑さ」、まるで初夏ですね。ってそりゃ関東あたりじゃ当たり前なんでしょうが、ここ弘前あたりじゃ、あれ?もう?てな感じでございますが、ま、たぶん、最近の傾向として、このまま「夏」になぞなるワケが無く、おそらく梅雨寒、なんてのを「たっぷりと」間に挿むんじゃないでしょか。 それでも、こんな夏を思わせる陽射しと気温のなかにいると、やはりちょっとばかり南に下ったあたりの音がなんか似合うっつうか、ぴったし来るんですよねー。 つーワケで、本日のセレクションは Clarence "Gatemouth" Brown の 1972 年録音、Gate's On The Heat。 このやたらルースなテンションが実に夏向き(とワタシが思っているだけなんですけどね)なインスト・ナンバー Funky Mama でございます。 Clarence "Gatemouth" Brown のアルバム、Gate's On The Heat に収録されたナンバーですが⋯ 録音はフランス Hérouville となってるの「おそらく」Paris 郊外、Hérouville-en-Vexin にある 18 世紀のシャトーを所有する作曲家 Michel Magne のスタジオ(別名 Strawberry Studios, France. や Studio Hérouville、時には Chateau d'Hérouville とも呼ばれる)で 1972 年に録音された Blue Star 80 603 がオリジナルらしいですが、Verve 519 730-2( CD です。1993 年発売)ではそれプラス三曲が加えられています。 1 - Gate's On The Heat 2 - Man And His Environment 3 - Funky Mama 4 - Please Mr. Nixon 5 - St. Louis Blues 6 - Jelly, Jelly (Jelly)* 7 - The Drifter 8 - One Mint Julep 9 - Dollar Got The Blues 10 - River's Invitation 11 - Never Ending Love For You* 12 - Louisiana Breakdown (Instrumental)* 曲の末尾に「 * 」があるのがボーナス・トラック。 またオリジナルのトラックにメンフィス・ホーンを追加した、とも言われていますね。ラストの Louisiana Breakdown だけは Studio Hérouville ではなく、1973 年 7 月 1 日の Montreux Jazz Festival での録音。 他にも Gate's On The Heat と Dollar Got The Blues は 1973 年に Memphis での録音らしい⋯ たぶん著作権を保有しているのは Polydor/Polygram S.A. France。ただし原盤著作権は 1973 年に The Drifter Rides Again( Barclay 920 411 ) としてリリースした Barclay⋯だと思う。 Guitar – Joe Wright ( 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11) Bass – Michel Hervé ( 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11), Drums – Christian Devaux ( 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11), Organ, Piano – André Hervé ( 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11) Memphis Tenor Saxophone – Andrew Love ( 1 to 11), Tenor Saxophone – Ed Logan ( 1 to 11) Baritone Saxophone – James Mitchell ( 1 to 11) Trumpet – Wayne Jackson ( 1 to 11) Guitar – Henry Vestine ( 1, 9), Guitar – James Shane ( 1, 9), Keyboards – Ed Beyer ( 1, 9) Bass – Richard Hite ( 1, 9) Drums – Adolfo "Fito" de la Parra ( 1, 9) Strings – The London Strings Orchestra ( 1, 9) Montreux Jazz Festival Guitar – Jerome Hayes ( 12), Bass – Joe Turner ( 12), Drums – Calep Emphrey Jr. ( 12), 左右に二本のギターが別れ、左はディストーション気味で、おそらくこれが Joe Wright っちゅうギタリストでございましょう。 そいつに先にソロをとらせたあと、クソじじ⋯うっぷす、翁がファイヤーバードのハムバッキングらしき、しかし歪ませない「あの」トーンで入ってまいります。 このギターがまた、別に気張るワケでもなく、ま、ありていに言えば「タラタラ」と平熱で遊んでおるのですが、そこいらの「軽さ」がまた実にいいのですねえ。 Albert Collins の Johnny B. Gayden ほどじゃあないけど、ここでの Michel Herve の着実ながらもファンキーな隠し味つきのベースがなかなかいい! よく聴くとかなり自由に遊んでいるようですが、かと言って「姿勢的に」シャシャリ出てこない、っちゅうそのスタンスがおミゴトざます。 ま、実はその兄弟?っちゅう Andre Herve のオルガンもちゃんとスパイスを利かせておるのですが、残念ながら、これに後からカブせられちゃった The Memphis Horns によって「かなり」マスキングされちゃってまして、いまいちその存在が薄いんですねえ。 そこそこタイトで、さりとてさほど目覚ましいプレゼンスを発揮するほどでもない、っちゅードラムは Christian Devaux。 で、以前( Jelly, Jelly のとき)にも書きましたが、このみなさんの名前で「ん?」と思われる方も多いでしょうが(って、「思わない方」はもっと多いでしょうが?)、これフランス Herouville の Michel Magne Studio で現地ミュージシャンをバックに録音したものを Memphis の Betty-Lou Studio に持ち込んで The Memphis Horns を「乗せ」ちゃったものでございます。 Viva Campagnolo!! いまや世界中を「汚染」しているシマノSISの本拠地、日本で、しかもその日本の最高峰たる代表的(世界的にはイマイチだけど)レース、ツアー・オブ・ジャパンで総合優勝した Duma(とそのチーム)が Campagnolo を使ってたんですから、実に痛快! 久しぶりのグッド・ニュースですね。 ⋯なんて、こんなこと書くと、シマノ SIS に「洗脳された」輩から攻撃されるかもしれませんね。 ダイジョウブですよ、私ごときがここでこんなこと書いてたって、もはやその趨勢は変わらないでしょから。 歴史、文化、思想性なんてことより、価格、効率、利便性の社会ですからねえ。 てなことはともかく、Campagnolo の勝利を祝って一閑人で蕎麦を食べて来ました(?)。いえね、昨日の「わかまつ」、気合いの入り方がちょっと一閑人と似ているなあ、と思ってもいちど確かめたかった、ってのもあったのですが、たまたま通りかかったのが開店直後で、まだ混んでないぞ!っちゅうアクマの囁きが⋯ う〜ん、気合いの入り方では似ていますが、やはり一閑人、レヴェルはかなり上ですねえ。 いえいえ、これ「わかまつ」がレヴェル低いというよりも、その立地にあるんですよ。 どうしても人口が多いところでやっているお店というのは、それこそ「蓼喰う蟲も好きずき」で、店主の思う方向に個性を振っても、それを支えてくれるだけの「その一派」が存在します。 それが二ツ井くらいの町では、どうしても最大公約数的なスタンスを忘れる訳には行かないんじゃないでしょうか。 おそらくそこいらの差だと思いますね。それが昨日の「この町にはそぐわない」という意味なんですが。 今日の一閑人、その蕎麦はますます細く、しかも繊細であってもブツブツ切れたりはしない「突っ張り」ぶりで、凄い存在感ですね。 こんな蕎麦屋があるってえだけでも弘前に住んでいるひとはしあわせです(あ、ここのがあまり好きになれない、なんて方もいるんでしょうね。ま、そんな方は新寺町の Kやら、その先の Hってのがある⋯っちゅう具合に多様な嗜好にちゃんと受け皿があるんですねえ)。 |
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No.1491