Bring Me Another Half A Pint

Sonny Boy Williamson I


06-06-14 WED.




さて、このタイトル、ワタクシもそうなんですが、少なくともこの曲をレパートリーに入れているブルースマンならびに「えせ」ブルースマン(これ、ワタシみたいなヤツね)なら、このフレーズはスグに思い当たるハズ。
そ!むしろ Sloppy Drunk として知られているナンバーでございます。

そもそも、この曲のオリジナル、ってのがどうなっておるのか?ってえと、たぶん誰も「これだ!」って断言できるほどの確固たるショーコってのは無いようですね。
それでも、一応レコーディングの歴史上には 1930 年春と言われる Lucille Bogan のテイクが浮上して来ますが、それは単に、「録音された中では」ってだけで、そのルーツとはまったくカンケーないでしょう。
おそらくジュークジョイントなどで見られる酔っぱらいなんぞを題材に少しっつ完成度を高めて、みんなが、「あ、こりゃオモシロい!」って言うことで、次からは「ほれ、こないだの酔っぱらいのアレ、歌ってくれ」てなもんでスタンダード化していったのではないでしょか。

同年秋の Leroy Carr をはじめ、この John Lee "Sonny Boy" Williamson 自身も 1941 年に Bluebird に吹き込んでいるのですが、それを 1947 年11月12日にふたたび吹き込んだのがこのトラック、Document DOCD 5059、Sonny Boy Williamson Vol.5 に収録された、曲名 Bring Me Another Half A Pint なのです。

勢いよく弾むよなリズムに乗せて、ちょっとクセのあるヴォーカルがキュートに(ってのもヘンな表現なんですが)歌って行くこの歌、後の Eddie Taylor の Sloppy Drunk と聴き比べてみるのも面白いですね。
ま、ワタシの場合は、もうとにかく Eddie Taylor 大好きですから、どうしてもあっちを基準にして「聴いて」るよなとこがあります。
モチロン、歴史的にはこれがあって、それを追う(?)Jimmy Rogers、そして Eddie Taylor、っちゅう時系列になるワケですが。

おそらく Jimmy Rogers のがイチバンだ!ってえひとが多いのかもしれませんね。
ええ、ワタシも嫌いじゃありません。
ただ、やっぱ Eddie Taylor の Ready for Eddie に「ぞっこん」っちゅうワタクシといたしましてはついつい Eddie Taylor の Sloppy Drunk こそをリファレンスとしてしまう⋯



バクダン、やら「ポン菓子」、このへんでは「ドン」あるいはドン菓子、とも言うようですが、みなさんもご存知ですよね?
おコメやトウモロコシを確か小量のお砂糖と一緒にチャンバーに入れて加熱・加圧して、そいつを「いきなり」ドカ~ン!と解放し、瞬間的に減圧させて膨張させるお菓子。
コドモのころはその装置一式をリヤカーにまとめたのを自転車で牽引してくるおっさんが、みんなが見てる前で、得意そうにレリーズ・レヴァーを引き、すると轟音とともにリヤカーのサイズいっぱいに作られたケージのなかにふくらんだポン菓子が射ち出される、ってのを見てヨロコんでたものでした。
あれって、当時は自分ちからおコメを持ってくと、その半分(そこら詳しい配分は不明ですが)をお菓子にしてくれて残り半分がおっさんの取り分なんだ、なんて誰かが言ってたもんでしたが、果してそれで正しかったのか⋯?

なんて、そんな遠い昔のことを思い出した、ってのも、今日、いつものよに CAFE JEEBA に行ったら、「これ、なんだか判ります?」と一見カリントウ状のものを出していただいたからなのです。
なんと、それ、「マカロニ」を「ド~ン!」しちゃったものなんだって!
えっ!マカロニ? これが? ⋯ビックリ!

マカロニって言うと、いったん製品化したものですよね?
それがこんなふうに出来るなんて!
とっても軽く面白い食感でした。
ん?つーことは蕎麦の乾麺でも出来るのかな?
あるいはベビースターラーメンも?

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