Up the Line
( Doin' the Best I Can )


Little Johnny Jones


06-06-16 FRI.




もろ、Someday Baby って感じですが、この Little Johnny Jones の妙に酒脱なヴォーカルが、あまり深刻ぶったテンションではなく、一息抜いたよなレイド・バックぶりで、(行ったことはないけど)まるで、ある時代のシカゴのブルース・クラブで、終演間近な時間、お店に残っているのはいつものお馴染みさんばかり、だいぶ酒も回ってきたあたりに、そろそろ仕舞いにしようぜ、てな「暗黙の了解」でもってクールダウン・ラップに入った⋯てなフンイキを感じて、ついにやけちゃう。
ま、あくまでもワタクシの妄想ですからそこらツッコまれても困るんですが。

1953 年10月 9 日、Chicago の Universal Studio での録音は、同じ Atlantic への Big Joe Turner のためのセッションの二日後で、やたら詳しい(ハズの)Elmore の Fire / Enjoy( P-Vine PCD 2889/90/91 )のライナーの Discography では、この Little Johnny Jones での録音では Elmore James が何曲かでアコースティック・ギターで参加し、他のパースネルは不明、としてありましたが、この Atlantic の BLUES PIANO / CHICAGO, PLUS の Pete Lowry によるライナーでは、Elmore がアコースティックを弾いたのは前回紹介した Chicago Blues と、この Up the Line ( Doin' the Best I Can )の二曲である、としています。
またバックは「あの」Broomdusters としていますから、曲中、Johnny Jones が「行け~、サックス!」と言ってるのはおそらく J.T. Brown ってことになるでしょう。
ベースについては Ransome Knowling、ドラム Odie Payne っちゅう説もありますが、そこらをきちんと記した資料には辿り着いておらず、いまだに確認できておりません。

いやあ、それにしても、普段の剛腕(?)ぶりからすると、ここでの Elmore James の、なんだか「寄る辺ない」よなはかなさを湛えた「線の細い」繊細なスライド・ワークがなんともまたいい味を出してますねえ。

Atlantic – SD 7227, Blues Originals – Vol. 4, BLUES PIANO / CHICAGO, PLUS
Chicago Blues, Hoy Hoy, Wait Baby and Up The Line were recorded in Chicago, Illinois on October 9, 1953

Vocals, Piano – Little Johnny Jones
Guitar – Elmore James
Tenor Saxophone – J.T. Brown
Bass – ? unknown
Drums – Odie Payne
Producer – Jerry Wexler


城東の某ベーカリーのパン、さっそく朝食に!

ちょっと齧ってみて、これはコーヒーも紅茶も(合ないワケじゃなく)この味をマスキングしちゃう、と思い、あえてクリスタルゲイザーとかゆうミネラル・ウォーターだけにしてみました。
いいですねえ。パンと水だけ!

そうやって食べてみると、本当にパン自体が持つ豊かな味わいが充分に伝わってきます。
なんだか質素なのに贅沢(?)という感じでしょか。
次はクルミやレーズンの入ってないパンも買ってみて、そいつはハンド・ナイフで切り取りながら、別なお皿にハムとチーズ、そして飲み物は安いテーブル・ワインの赤、なんて食事も試してみたくなります。
そうゆう食べ方だと、ここのパンの味わいがいちばん活きそうですから⋯

ただし、いま現在でも限られた方々が「今日は買えた!」とヨロコんでいる稀覯本⋯ならぬ稀覯パンなワケですから、これ以上客を増やさないで!ちゅう切実な「お願い」をいただいておりますので、どこの、なんていうパン屋さんかはここにはアップいたしません。

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